やっぱり一番怪しくない人物が・・・
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1949年に発表されたアガサ・クリスティーによるミステリの映画化。
これくらいの時代のミステリは、ノスタルジーの香りが期待感を高めます。
無一文から巨万の富を築いた大富豪レオニデスが自宅で毒殺されました。
私立探偵チャールズ・ヘイワード(マックス・アイアンズ)は、
レオニデスの孫娘で、元恋人のソフィア(スティファニー・マティーニ)から捜査を依頼されます。
レオニデスの屋敷には3世代に渡る一族が暮らしています。
レオニデスの前妻の姉。
二度目の若き妻。
女優になりたい長女とその家族。
事業に失敗した息子。
妻の浮気相手の家庭教師・・・等々・・・
レオニデスの巨額の遺産をめぐり、疑惑、嫉妬、憎悪が入り乱れ・・・
誰もが殺人の動機を持っている、そしてそんな中で、起こる第二の殺人・・・。
さてさて、誰もが疑わしいミステリでは、一番疑わしくない人物が犯人と決まっている。
まさに・・・。
しかしこれは禁じ手ではあるまいか・・・。
まあ、使用人と探偵本人が犯人ではないことだけは断言しておきます。
それでも、その真犯人をかばおうとする者の行動も見どころではあり、
物語に深みを加えています。
探偵もハンサムだったし。
まずまず・・・。
<シアターキノにて>
「アガサ・クリスティー ねじれた家」
2017年/イギリス/115分
監督:ジル・パサ=プレネール
出演:グレン・グローズ、マックス・アイアンズ、スティファニー・マティーニ、テレンス・スタンプ、クリスティーナ・ヘンドリックス
意外な犯人度★★★★☆
満足度★★★.5