意外と面白い・・・
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妻の事故死により信仰を捨てた、元牧師のグラハム(メル・ギブソン)。
二人の子供と、弟メリル(ホアキン・フェニックス)と共に農場で暮らしています。
そんなある時、トウモロコシ畑に一夜にして巨大な図形、ミステリーサークルが出現。
その後、地球上各地にUFOが飛来始めますが・・・。
ミステリーサークルは、宇宙人が地上に降り立つためのサインであった・・・、
というのはごく普通の発想。
そしてそれはそのとおりだったのですが、
本作のテーマとなるミラクルはそれとは別のところにあるのです。
グラハムは牧師でありながらも、妻の死という理不尽な出来事に、
神の存在を疑うようになり、牧師であることも辞めてしまっていたわけですね。
その妻が死の間際に残した言葉は不可解で、
もう正気を失くしていたのだとグラハムは思う。
息子は喘息の持病があり、娘は妙に水に敏感で、
いつも家中にコップに汲んだ水が置いてあったりする。
また、弟はかつてプロ野球選手だったものの、成績が出せずに辞めている・・・。
このようななんの脈絡もないこと、それ自体こそが神の配剤であったという・・・。
そんな驚きのラストが用意されています。
これこそが奇跡でなくてなんでありましょう・・・!
と、私、意外に感動してしまいました。
一度見ているのにすっかり忘れていた・・・。
M・ナイト・シャマラン監督は、本作ではチョイ出でなくて、
結構重要な役柄で登場していました。
息子モーガン役はマコーレー・カルキンの弟、ローリー・カルキン。
そして妹ボー役はなんとアビゲイル・ブレスリンだったんですねえ・・・!
彼女が一躍脚光を浴びた「リトル・ミス・サンシャイン」は2006年作品なので、
それより4年も前。
可愛らしい!
ホアキン・フェニックスもまだ駆け出しくらいのところだし、
本作、今にして見どころたっぷりの作品なのでは?
<WOWOW視聴にて>
「サイン」
2002年/アメリカ/107分
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス、ローリー・カルキン、アビゲイル・ブレスリン、M・ナイト・シャマラン
奇跡度★★★★★
満足度★★★★☆