(DVD)
1997年、ダイアナア元皇太子妃が交通事故で急逝した直後のイギリス王室の混乱を描いたもの。
マスコミはこの事件をほとんどダイアナ妃サイドから見ており、イギリス王室は悪者扱いでしたね、ほとんど。
この作品は、王室側に視点を据え、ダイアナへ熱狂的な愛着を見せるマスコミ・民衆に対するエリザベス女王の戸惑い・苦悩を描いています。
いつも規定外の行動で問題を起こす嫁、ダイアナ。
それに対して、戸惑い、頭を抱えてしまう姑。
図式にすれば単純なことなんですよね。
しかし、いまやマスコミは、普通なら家庭内で処理されるべきいざこざをすべて外に引っ張り出してしまう。
あおられ、動かされる人々。
王室の古い考え・・・というよりは、私はむしろこのマスコミのあり方が問題なように思いました。
国民と王室の仲をとりもつブレア首相。
実際はどうなのかよく分かりませんが、
ここでは、女王の心中を察し、なかなか王室には好意的でした。
彼の妻は、それをマザコンと評していましたが。
さてさて、実際に、この映画を当のクィーンはどのように見るのでしょうね。
誰か感想は聞いてみたのでしょうか???
私的においしかったのは、イギリスの自然の風景と、女王の飼っているコーギー犬。
我が家にも、コーギーの端くれがいまして。
やっぱり、なごみますよ。コーギーって。
2006年/イギリス・フランス・イタリア/104分
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェームズ・フロムウェル、シルビア・シムズ