「夢のような幸福」 三浦しをん 新潮文庫
いつもながら楽しい三浦しをんエッセイ。
このたび、つくづく、通勤バス・電車の読書には適さないと思いました。
つい、ニヤニヤ一人で笑っていたり、
また、時には声を出して笑いたくなってしまうのが、ちょっと、はたから見ると怪しすぎですよね・・・。
この本では、特に、彼女のお気に入りのコミックや本について書かれているところが多くありまして、そのラインナップを見ると・・・
「愛と誠」
「ガラスの仮面」
「残酷な神が支配する」
「サイボーグ009」
ほほ~、私も大好きですぞ。
「愛と誠」ですか・・・。
私は雑誌連載時リアルタイムで読んでいましたが・・・、今、彼女が文章で解説したのを読むと、ものすごく笑える!
中学生の岩清水君が「君のためなら死ねる!」だもんね。
これを笑い飛ばさずしてどうしましょう・・・。
これを「ステキ」と思っていた読んでいた当時の自分が恥ずかしい・・・。
エーと、三浦さんは1975年生まれ・・・?
私とはほぼ20もトシが離れているのに、妙に好きなものが同じだったりする・・・。
こんなオバサンと趣味が一緒では彼女が気を悪くしそうだけれど。
・・・つまり彼女は「古典」のコミックも読みこなす、オールラウンドのヒトなんですね。
そもそも、私は彼女の小説を読むなり、「少女マンガの世界だ」と感じ、ファンになったのですから・・・。
かと思えば、「ロード・オブ・ザ・リング」を見れば、
アラゴルン=ヴィゴ・モーテンセンが、とにかく好きだという。
わかりますよ、それ。
うっすらと伸びた無精ひげ、そこはかとなく漂う無頼の男っぽさ。
・・・実は私もしばらくはデスクトップの壁紙が、彼だったので・・・。
ただ、ちょっと方向が合わないのは、「BOYS LOVE」部門でしょうか。
私の世代では「風と木の詩」あたりが走りなのだけれど、
幸か不幸か特にそれにはハマらなかった。
いやいやさすがプロといいますか、これくらいのレビューを書ければ、いいなあ・・・と思います。
満足度★★★★