昨日公開されたばかりのスタジオジブリの最新作『コクリコ坂から』を観に行ってきた。
そういえば、去年も確か『借りぐらしのアリエッティ』を公開翌日に観たような気がする。別にジブリフリークでもないんだけどね。
今回は家から程近い「TOHOシネマズはません」に行くことにした。
やはり映画を見ながらのポップコーン(キャラメル味)は外せないよね(笑)。
簡単に内容を説明すると…。
舞台は東京オリンピック(1964年)直前の横浜。
主人公は高校2年生の少女・松崎海。早くに父を亡くし、母も海外出張中(?)のため、弟妹と下宿人(?)の面倒を見るなど、松崎家の家事を取り仕切っている。毎朝、家の庭にある掲揚台に信号旗を揚げるのが日課である。
海の通う高校には、今や汚い文化系の部室棟と化している“カルチェラタン”と呼ばれる教会堂(?)のような建物がある。学校側はこのカルチェラタンを取り壊そうとしており、生徒の大半(特に女子生徒)も賛成している。
しかし、文化系の部活に所属している生徒(主に男子生徒)は解体に反対しており、中でも新聞部(?)の編集長(?)である3年生・風間俊は新聞記事で存続を訴え続けている。
俊に憧れる妹・空や新聞記事などがきっかけで、海と俊はお互いに惹かれるようになっていくのだが…。
いつもながら時代考証が絶妙で、学生運動が盛んだった背景なども含め、当時の古き良き時代、経済発展しつつある日本の風景を丁寧に描き込んでいる。
一方で、ばい煙を吐き出す工場の煙突や排気ガスまみれの町中など、当時問題になりつつあった公害もさり気なく表現に取り入れていて、「うまい」と思った。
気づいたところとしては、これは敢えてなのか、説明不足な点が一部にみられる。
例えば、「主人公の海が“メル”と呼ばれている理由」「2つの信号旗が持つ意味」「そもそも“コクリコ坂”とは」など。
これらは、予習することを求めているのか、それとも復習を求めているのか。何れにしろ本編を観ただけでは分からない。
これは意図的なんだろうか。
でも、ひとつ言えるのは、今作は恐らく、子供向けではないということ。
いままでほとんどのジブリ作品を観たが、一番子供向けではないと感じた。
だから、夏休みに合わせて公開しなくてもよかったのでは?
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