goo

赤井川に鯉のぼり泳いで。

今日、4月12日は全国的に好天。暖かい、春らしい一日となったようです。
私も、いろいろ抱えている仕事はひとまず横に置き、GPZで走ってきました。

積丹半島の東半分を巡り、仁木町の記念樹をはしごした今日のツーリング。
最後に立ち寄った私の大好きな赤井川村で、春の空に泳ぐ鯉のぼりを見つけました。

山や畑に雪は残るものの、道路はほとんど雪が消えて、バイクで走るのに問題はありません。
赤井川のカルデラ盆地、東の丘から町の中央越しに西の丘と山を望む、この場所は、本ブログ右のサイドバー「ブックマーク」筆頭に掲げる「北の百姓日誌。」のeijiさん畑の側の道。
そして泳いでいる鯉のぼりは、何を隠そう、eijiさんの家に去年生まれた男の子の成長を願って、家族が山から木を伐り、皮を剥いて磨いて、立てて柱とし、そして鯉のぼりを泳がせた、家族全員の思いのこもった、鯉のぼりなのです。

(鯉のぼりの柱作成のようす、この記事この記事をご覧下さい。)



別の道、南側から見た鯉のぼりの姿。
暖かい土の色と、冬の名残の雪の色。その中を泳ぐ鯉のぼりは、雪国ならではの風景ですね。
坂道の途中、子どもたちが3,4人。楽しそうな声がかすかに聞こえてきます。

実はこの場所に立ち寄ったのが午後3時過ぎ。
そしてこの鯉のぼりは今日、泳ぎ始めたばかりだったのです。
「北の百姓日誌」の「泳げ!!!鯉のぼり!!!!」に、家族みんなで鯉のぼりを上げる様子が載っています。

まさにジャストタイミングだったのですね。

近くまで来たのですから、御挨拶をとも思ったのですが、農業は土日も関係のない、春の大忙しのシーズン。時間も午後3時を回っていたので、今日はそのまま失礼しました。

「鯉のぼり」、私にとっては、「男の憧れ」です。
「我が家に男の子がいるぞお!大事な子宝だぞお!立派な男に育てよお!!家族みんなで、祈ってるんだぞお!」
そう、声の限りに叫んでいるような幸せを感じる、それが私にとっての鯉のぼり。
万葉時代のおおらかで力強い命の喜びの発現のような、そんな感じがするのです。
私に息子が生まれたときは、4回建てのコンクリ製集合住宅に住んでいて、ベランダに小さな鯉のぼりを立てたのでした。

観光風物詩として、長いロープを川や谷に渡して、たくさんの鯉のぼりを泳がせることが全国で行われ、それはまた壮観で、気持ちよくて、私は好きなのですが、本来、鯉のぼりは、男の子の生まれ、育っていくことへの喜びを、その家の家族が高らかに歌い上げるもの。

女の子にはひな祭りがあり、男の子には鯉のぼりがある。
それに縛られる必要はないけれど、伝統を大事にして、命の喜びを誇らしげに表現する。それは素晴しいことだと思えます。

春の風に、力強く泳ぐ鯉のぼり。
泳げ!鯉のぼり!力強く。幸せを乗せて。



5ヶ月ぶりに訪ねた赤井川村は、今日は太陽が暖かく、気温も高めで、雪の残る景色と暖かい春の陽気が同居したとても気持ちのいい日和でした。
春耕の日々まで、もう少し。

春の農作業はすでに始まっており、農家の方の深夜までトラクターで耕す忙しい春の日々が、もうすぐそこまで来ています。



さて、あまり遅くならないうちに家に帰らなくてはなりません。駆け足で東の丘を一回りしたら、盆地の北の冷水峠を越えて、帰ることにしましょう。


(東西に走る広い道を横切り、南北に丘をいくつか越えて走る小道。赤井川のカルデラ盆地には、こんな道がたくさんあります。)


(昨年の11月、「赤井川 秋の最後の輝き2」で撮った写真とほぼ同じ場所、同じアングルの写真。)


(今日の冷水峠から見下ろす赤井川のカルデラ盆地と、外輪山の向こう、春霞の奥にうっすらと、しかし大きく見えている羊蹄山の美しい山容。)

3月下旬からノンストップで追いまくられた仕事。神経がピリピリとささくれ立ったような疲れを感じていたこの2,3週間でしたが、今日のツーリングで少し、心がほっと解放されたような気がします。

「今日は走ってきたら。」
そう言って送り出してくれた妻に感謝です。

次回から積丹、仁木と巡った今日のツーリングとそこで出会った風景や樹たちについて、何回かに分けてレポートいたします。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« クロッカス咲いて 春、積丹へ。... »
 
コメント
 
 
 
こんばんわ!! (eiji)
2009-04-12 21:21:25
たっきさんこんばんわ!!
実は たっきさんを見かけたんです。。
外に出て家の工事を見ていたところ 青いバイクを見て ついつい手を振ってしまいました。。(笑)


いつも 記事に書いてもらって嬉しいです。ありがとうございます!!
鯉のぼり 無事に泳いでくれて おじさんとしてはホッとしています。。(笑)
今日は羊蹄山がきれいに見えなくて残念です。。
昨日まではすごくきれいに見えてたんですけどね・・・。
またきてください!!お待ちしています!!!!

 
 
 
鮮やか (樹生和人)
2009-04-13 05:58:31
eijiさん、こんにちは。
あ、手を振ってくれたんですか。気づきませんでした。失礼しました^^。
またおじゃまします。

峠が通れるかちょっと心配だったのですが、何の問題もなく通れました。

赤井川に行くといつも景色がきれいで、写真に撮ると色がちゃんと出てなくて、ブログではデジカメじゃないとダメだし、いいカメラが欲しくなります。
写真では小さくしか撮れませんでしたが、鯉のぼり、目に鮮やかでした。
 
 
 
鯉のぼり (ぶぶ子)
2009-04-13 21:30:37
我が家でも鯉のぼりが泳いでいます。

私も三姉妹で私の子供も三人娘なので、鯉のぼりを揚げることは、我が家の永年の夢?でした。

それが、叶った今確かに嬉しいのですが、ほんとに逞しく育ってほしいと思います。
と同時に子守をオオセツカッテ責任を感じ始めています。よくおばあさんっこは三文安いとか言われるので、時には厳しく見守りたいと思います。

う~ん、難しいですががんばりま~す。

 
 
 
春の鯉のぼりは (樹生和人)
2009-04-13 22:14:48
ぶぶ子さん、こんにちは。
お孫さん、ぶぶ子さんのおうちでは久しぶりの男の子なんですね。
ぶぶ子さんのお宅の鯉のぼりは、北海道よりも暖かな春らしい風の中で泳いでいるでしょうか。
桜の満開と鯉のぼりが重なると、これもまた素晴しい眺めになりますよね。

どうぞ、お孫さんがすくすくと成長されますように。
そしてぶぶ子さん、大変でしょうけれど、ガンバってくださいませ。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。