バイクライフ・バイクツーリングの魅力を北海道から。
聖地巡礼-バイクライディングin北海道-
GPZ君、サイレンサー交換

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この週末。北海道は天候に恵まれ、最高のツーリング日和となりました。
しかし、私は仕事に追われて、走れず。
今日もデスクワークに追われています。
このお盆からこっち、我がGPZは通勤マシンとして、毎日を働いてくれています。
前後同時に交換したタイヤは、やがて3000㎞という走行距離でもいまだ段減り等もなく、ハンドリングも劣化は見られない感じ。
前後のバランス、バンク角とステアのバランスの良さは、手放し運転でもうねうね峠を下って行けそうなくらい…(もちろんしません!)
と言えばイメージしていただけるでしょうか。
タイヤを前後同時交換したのは久しぶりで、それまでは片方が新しくてももう片方は、ライフを半分くらい使った状態でしたので、
私はもう何年間もGPZのノーマル状態での本来のハンドリングを経験していなかった…ということになるのでしょう。
17年、11万3千キロ走っても、この自然なハンドリング。
さすがカワサキ。耐久性は素晴らしい。
さて、今日の話題は、この走れない期間中でしたが、GPZのマフラーの消音器を交換しました。
実は今年の車検で、GPZはついに騒音規制に引っかったのです。
1995年製のわがGPZは、近接排気音測定で99㏈以下ならば合格なのですが、それがアウトでした。
いや、正式にいうと引っかかってはいません。
車検をお願いしたGPZの主治医、札幌ズームさんが、事前に測定したところ、かなりオーバーしていたそうで、
そのまま持ち込んでも、車検に通らない状態でした。
私のGPZのマフラーには1998年からビート製の『NEWナサートR』のエグゾーストシステムが装着してあります。
オールチタンの排気管はノーマルに比べて重量が10㎏以上軽く、全域でパワーアップするという、性能的に非常に優れたもの。
もちろんJMCA対応で、新品時は94㏈以下の静かさだったのです。
しかし、経年変化により、サイレンサーの能力が低下。
単に消音ためのグラスウールがやせただけでなく、パンチングパイプもぼろぼろになり、そこでビビり音も発生していたようです。
私は普段、通勤でGPZを3000rpm以上回しません。それだけ国内仕様のGPZは低速トルクが強いのです。
「耕運機」に例えた人さえいたほどに。
だから、そんなに爆音は出ていないため、交換を先延ばしにしていたのでした。
ズームさんは、バッフルを作成(!)して排気管のテールパイルに噛ませ、それで車検を通してくれたのですが、
このまま走行を続けるとそれはやはり「違法」。してはいけません。
また、バッフルは背圧が変わるために、このまま装着しておくとエンジンにもよくない。
そこで、まず、排気システム全体をノ―マルに戻すことを考えたのですが、もうノーマルの排気管は手元にありません。
カワサキに問い合わせてもらったところ、もう在庫はないとのことでした。
ここでGPZ1100用のフルエキゾーストを新たに買うと、20万円以上かかってしまいます。
ビートジャパンに問い合わせ、サイレンサー部分だけを売ってくれないかお願いしてみました。
すると、ビートジャパンでもGPZ1100用のナサートRR、NEWナサートRのエキゾーストはすでにラインナップから外れて、在庫もないとのことでした。
GPZ君、ピンチ!
しかし、ビートジャパンでは、NEWナサートRのチタンサイレンサー部分のみを、特注で作成してくれるとのこと!
サイレンサーのテールピースもチタンになるサイレンサーは、価格6万円。
ズームさんを通して作成と納品を注文し、後日、届いたサイレンサーをズームさんで装着してもらいました。

スプリングや固定用のバンドは今までのものをそのまま再利用できます。
エンブレムのシールが変わりましたが、全体の表情は変わらず。
ズームさんは10分ほどで交換作業をしてくれました。
テールピースの青い焼け色はチタンを主張していますが、これは不可避的に付いた焼け色ではなく、焼いてつけたものでしょう。
おしゃれですが、若いね!おじさんには少し恥ずかしい。でも、なかなかじゃないか。
何よりもユーザーと製品を長く大切にするビートジャパンさんの姿勢に胸打たれたのでした。
さて、交換してどうだったかというと、早速ズームさんが計測してくれましたが、余裕でOK。
もともと、ナサート管はストレート排気の中では非常に静かで、それで98年に選んだ排気システムです。
これで合法。胸を張って走れます。
実際に静かになったと体感できるかというと、
それが、アイドリングと街中での走行では、変わらないか、むしろ、以前の「違法」時よりも低音の迫力が増した感じです。
車検時の測定は最高出力を発生する回転数の半分で行います。
GPZ国内仕様の最高出力発生回転は(正確には忘れてしまいました…!)9千~1万rpmの間だったと思いますから、4500~5000回転での排気音の測定をするのです。
ワインディングではパワーバンドに入れることもありますが、街中ではほぼ2500回転以下で運転していますし、高速でも100㎞/hで3400rpmくらいしか回らないGPZは、私の走行時にそんなに大きな音を立てることはまずなかったのでした。
だから、サイレンサーを換えても、静かになったと実感することはなかったのです。
しかし、回した時の静粛性は大幅に回復しています。
また、音質が大幅に変わりました。
ちょっと前のバイク漫画に出てくる大排気量カスタムバイクの排気音「ズォォォ…!!」という腹に響くような低音の響きに替わり、音量を抑えつつも存在と力をさりげなくアピール。
GPZ君のパワーを考えれば、それくらいの方が周囲にとってもいいのかもしれません。
気をつけな!でかいのが来るぜ!と、あまり大きくない音で、でも聞こえて来た方がいいですよね。
本当にでかくて速いバイクですから。GPZ君は。(乗り手がゆっくりしか走らないだけで。)
さて、そういうわけでサイレンサー交換となりましたが、外見もあまり変わらず、音のちょっとした違いもボリュームに大きな差はないので、勤務先でも家の近所でも、おそらく誰も気づいていないと思います。
ただ、私の中では、これで回しても違法でない静かさを手に入れたので、今度峠に行ったときは、少し回してやろうかな…などと、良からぬ?気持ちも沸いてきているのでした。
あまり低回転でばかり走っているとカーボンもたまってくるでしょうし、近々、カーボンを飛ばしに、走りに行きたいものです。
もう一つ、エンジン性能の向上に関しても書かねばなりません。
サイレンサー交換後、通勤に使う1000rpm~2300rpm近辺のアクセル開度1/8~1/4程度の部分でも、パワーの出方がスムーズになりました。また開度1/3程度では速度の乗りがやや早くなり、車体を押し出す力の出方も開度に対してリニアになった感じがします。
このちょっとした違いでも、素直な出力特性が感じられると、またマシンに対する信頼性が増し、乗るのが楽しくなるものですね。
いいことづくめのサイレンサー交換でした。
ビートジャパンさん、札幌ズームさんに感謝します。
この週末。北海道は天候に恵まれ、最高のツーリング日和となりました。
しかし、私は仕事に追われて、走れず。
今日もデスクワークに追われています。
このお盆からこっち、我がGPZは通勤マシンとして、毎日を働いてくれています。
前後同時に交換したタイヤは、やがて3000㎞という走行距離でもいまだ段減り等もなく、ハンドリングも劣化は見られない感じ。
前後のバランス、バンク角とステアのバランスの良さは、手放し運転でもうねうね峠を下って行けそうなくらい…(もちろんしません!)
と言えばイメージしていただけるでしょうか。
タイヤを前後同時交換したのは久しぶりで、それまでは片方が新しくてももう片方は、ライフを半分くらい使った状態でしたので、
私はもう何年間もGPZのノーマル状態での本来のハンドリングを経験していなかった…ということになるのでしょう。
17年、11万3千キロ走っても、この自然なハンドリング。
さすがカワサキ。耐久性は素晴らしい。
さて、今日の話題は、この走れない期間中でしたが、GPZのマフラーの消音器を交換しました。
実は今年の車検で、GPZはついに騒音規制に引っかったのです。
1995年製のわがGPZは、近接排気音測定で99㏈以下ならば合格なのですが、それがアウトでした。
いや、正式にいうと引っかかってはいません。
車検をお願いしたGPZの主治医、札幌ズームさんが、事前に測定したところ、かなりオーバーしていたそうで、
そのまま持ち込んでも、車検に通らない状態でした。
私のGPZのマフラーには1998年からビート製の『NEWナサートR』のエグゾーストシステムが装着してあります。
オールチタンの排気管はノーマルに比べて重量が10㎏以上軽く、全域でパワーアップするという、性能的に非常に優れたもの。
もちろんJMCA対応で、新品時は94㏈以下の静かさだったのです。
しかし、経年変化により、サイレンサーの能力が低下。
単に消音ためのグラスウールがやせただけでなく、パンチングパイプもぼろぼろになり、そこでビビり音も発生していたようです。
私は普段、通勤でGPZを3000rpm以上回しません。それだけ国内仕様のGPZは低速トルクが強いのです。
「耕運機」に例えた人さえいたほどに。
だから、そんなに爆音は出ていないため、交換を先延ばしにしていたのでした。
ズームさんは、バッフルを作成(!)して排気管のテールパイルに噛ませ、それで車検を通してくれたのですが、
このまま走行を続けるとそれはやはり「違法」。してはいけません。
また、バッフルは背圧が変わるために、このまま装着しておくとエンジンにもよくない。
そこで、まず、排気システム全体をノ―マルに戻すことを考えたのですが、もうノーマルの排気管は手元にありません。
カワサキに問い合わせてもらったところ、もう在庫はないとのことでした。
ここでGPZ1100用のフルエキゾーストを新たに買うと、20万円以上かかってしまいます。
ビートジャパンに問い合わせ、サイレンサー部分だけを売ってくれないかお願いしてみました。
すると、ビートジャパンでもGPZ1100用のナサートRR、NEWナサートRのエキゾーストはすでにラインナップから外れて、在庫もないとのことでした。
GPZ君、ピンチ!
しかし、ビートジャパンでは、NEWナサートRのチタンサイレンサー部分のみを、特注で作成してくれるとのこと!
サイレンサーのテールピースもチタンになるサイレンサーは、価格6万円。
ズームさんを通して作成と納品を注文し、後日、届いたサイレンサーをズームさんで装着してもらいました。

スプリングや固定用のバンドは今までのものをそのまま再利用できます。
エンブレムのシールが変わりましたが、全体の表情は変わらず。
ズームさんは10分ほどで交換作業をしてくれました。
テールピースの青い焼け色はチタンを主張していますが、これは不可避的に付いた焼け色ではなく、焼いてつけたものでしょう。
おしゃれですが、若いね!おじさんには少し恥ずかしい。でも、なかなかじゃないか。
何よりもユーザーと製品を長く大切にするビートジャパンさんの姿勢に胸打たれたのでした。
さて、交換してどうだったかというと、早速ズームさんが計測してくれましたが、余裕でOK。
もともと、ナサート管はストレート排気の中では非常に静かで、それで98年に選んだ排気システムです。
これで合法。胸を張って走れます。
実際に静かになったと体感できるかというと、
それが、アイドリングと街中での走行では、変わらないか、むしろ、以前の「違法」時よりも低音の迫力が増した感じです。
車検時の測定は最高出力を発生する回転数の半分で行います。
GPZ国内仕様の最高出力発生回転は(正確には忘れてしまいました…!)9千~1万rpmの間だったと思いますから、4500~5000回転での排気音の測定をするのです。
ワインディングではパワーバンドに入れることもありますが、街中ではほぼ2500回転以下で運転していますし、高速でも100㎞/hで3400rpmくらいしか回らないGPZは、私の走行時にそんなに大きな音を立てることはまずなかったのでした。
だから、サイレンサーを換えても、静かになったと実感することはなかったのです。
しかし、回した時の静粛性は大幅に回復しています。
また、音質が大幅に変わりました。
ちょっと前のバイク漫画に出てくる大排気量カスタムバイクの排気音「ズォォォ…!!」という腹に響くような低音の響きに替わり、音量を抑えつつも存在と力をさりげなくアピール。
GPZ君のパワーを考えれば、それくらいの方が周囲にとってもいいのかもしれません。
気をつけな!でかいのが来るぜ!と、あまり大きくない音で、でも聞こえて来た方がいいですよね。
本当にでかくて速いバイクですから。GPZ君は。(乗り手がゆっくりしか走らないだけで。)
さて、そういうわけでサイレンサー交換となりましたが、外見もあまり変わらず、音のちょっとした違いもボリュームに大きな差はないので、勤務先でも家の近所でも、おそらく誰も気づいていないと思います。
ただ、私の中では、これで回しても違法でない静かさを手に入れたので、今度峠に行ったときは、少し回してやろうかな…などと、良からぬ?気持ちも沸いてきているのでした。
あまり低回転でばかり走っているとカーボンもたまってくるでしょうし、近々、カーボンを飛ばしに、走りに行きたいものです。
もう一つ、エンジン性能の向上に関しても書かねばなりません。
サイレンサー交換後、通勤に使う1000rpm~2300rpm近辺のアクセル開度1/8~1/4程度の部分でも、パワーの出方がスムーズになりました。また開度1/3程度では速度の乗りがやや早くなり、車体を押し出す力の出方も開度に対してリニアになった感じがします。
このちょっとした違いでも、素直な出力特性が感じられると、またマシンに対する信頼性が増し、乗るのが楽しくなるものですね。
いいことづくめのサイレンサー交換でした。
ビートジャパンさん、札幌ズームさんに感謝します。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

« 「今週は記事... | チェーンルー... » |
GPZクン、ますますカッコよくなりましたね。
真新しいカーボンのパターンとテールエンドの
青い焼き色が素適です。
ばっちり走ってくれそうですね。
今回驚いたのはビートさんがこのために
わざわざ1本製作してくれたことでしょうか。
なんというユーザーフレンドリー振り。
量産してこそのコスト管理のはずなのに
ほとんどワンオフっていう条件ですよねー
すごいぞ!BEET JAPAN!
ところで、
今日は楽しいツーリングになりました。
ぜひまたいつの日か、ご一緒しましょう!
新しいナサートサウンド聞かせてください。
日曜日、かなり楽しそうでしたね!!
素晴らしい一日でしたね。
ガンマ君も外装も美しくなり、メンテを受けて
さらに生き生きと走るようになったことでしょう。
ビートさん、すごいですよね。
受注生産になりました。まだ、「部品番号」が社内にあったので、一品制作ができたようです。
電話で、取り付けるパイプ側にスプリングを掛けるフックがあるかどうかを確認して作製してくれるなど、丁寧で迅速、しかも、割高でない料金と、企業としての良心を感じました。
しかも、納期は10日!
素晴らしい対応で、感動しました。
ああ、走りたい!早く仕事が一段落してくれればいいのですが…。
お久しぶりです。
カーボンボディ+焼けたチタン!
かっこいいですね。
GPZ君、まだまだイケそうですね。
新しいパーツを装着したら、なおさら走りに行きたくなるのが人情ってもの・・・
早くたまったカーボンと疲れを飛ばしに行けるとよいですね。
そのときは又、お話を聞かせてください。
それではぼちぼちと、楽しみにしております。
ありがとうございます。
GPZクン、まだまだいけそうな感じです。
シートの表皮についに小さな穴が空いたのですが、
これを今シーズンのOFFに張り替えて直すかどうかが、
また一つの分かれ目になりそうです。
いったいいつまで乗るのか…。(^^;)
元気なうちは乗り続けたい気持ちもあるのですが、
いったいいつまで元気なのだろう、GPZクン。
もう部品の在庫も切れてきたので、転倒してしまったら終わり…の世界になってきました。
(流用できるパーツもありますが)
ああでも、走りに行きたい!
仕事がうらめしいこのごろです。
ソロさん、暖かいお心遣い、ありがとうございます。
9月は少し、走りたいと思っています。
お忙しそうですね。
お仕事は程々に頑張ってください(^^;
#会社では代替え要員は沢山いますから(^^;;;
前に書いたと思いますが、BEETの対応はなかなか良いですよね。
結構細かいところまでオーダーに応じてくれると思います。
ZZR-C型で使っていたナサート(JMCA版)だと
ビューと言うか、ヴューと言うか・・・
低いんだけどなんかメガホン経由で音が出ている感じがしましたっけ。
サイレンサーのカーボンはエンジンの調子にもよりますので一応は気にしていると良いと思います。
古いオートバイを維持しようと思うと最後は純正部品の入手が問題になってきます。
幸い、カワサキ車はまだマシな方ですが。
昔はホンダはどんなに古くても再生産をしてくれたものですが、
今は全く出てこないそうです。
いや、本当にそうですよね、仕事もほどほどに…と思うんです。
お心づかい、ありがとうございます。
GPZはZZRの従兄弟のような存在ですので、ナサート管の音もかなり似ていると思います。
私の今回のサイレンサーもJMCAです。
東大阪にはベビーフェイスさんもありますし、大阪の職人さんたちの心意気は、やはり日本の誇るべきものの一つであると思います。
ビートさん、本当に丁寧、迅速、親切な対応をしてくださいました