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爪の先まで神経細やか

物語の連鎖
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メカニズム(2)

2016年07月18日 | メカニズム
メカニズム(2)

 秋葉原にいる。アイドルと宣言するにはクオリティーという及第点にはいささか未到達であり、ファンという立地点を目指すならば、総数のひとりとしてだけでは合格に達し、専属の何かになるには社会的地位も金銭も長所もすべてに欠けていた。その両者のせめぎ合いが穏やかに営まれている。

 70億の69億9,950人はここにいない。魅力を感じていない。表皮でも内面でも。ここに不満がなければ天国の永住許可証を手に入れたことになる。不老や容貌の崩れは免れないが。

 アメ横に移動する。両親と二人の子どもが同じTシャツを着て観光に明け暮れている。中国人のようだ。アメ横を介しての米中(中米)友好の一幕だ。衣服によって同じチームであることが一目瞭然だ。ここにも天国があり、地獄がある。ただ、こんなことばを使ってみたいだけの気分だ。

 ぼくは売れようとして駄文を書き、たとえ売れなくてもセンスの良さを分かってもらおうと努力している。作為は善だった。かまってちゃんは、かまってちゃんだ。確かに。

 アイドルを追う彼らも、もしかしたらアイドル自身も、月曜から金曜までの期間は普通の会社員なのだろう。休日と切り分けた生活がある。何かを売り、何かを発注する。社会の一員として。

 ひじかたさんは現在なら何をしているのだろう? 正す世も見いだせないならば。

 役所で急に印鑑を求められ、売り場に自分の三文判が見当たらず、途方に暮れているのだろうか。反対に憤っているのか。ヒーローは時代に関わりなくヒーロー性を有しているのだろうか? 秋葉原でアイドル予備軍と過ごしているのか? ポッとされる。

 架空の世界が現実にせまってくる。地下アイドルと話す。クオリティーに達していないとの評価をするのは一体、誰なのだ? ぼくはあの女性を探している。妊娠もしない。においもしない。それは人形と、どう違うのだろう。