医大生・たきいです。

医大生的独言。

「神経内科の外来診察―医師と患者のクロストーク」を読んで

2015-12-04 23:59:59 | 医学書レビュー

2週間があっという間の名残惜しい診療科でありました。もう1クール回ると冬休みです。だけど冬休み前にもやることいっぱい。医大生・たきいです。



本日ご紹介したいのがこの一冊。

神経内科の外来診療 第3版: 医師と患者のクロストーク
北野 邦孝
医学書院


神経内科の読み物的一冊。神経内科の読み物は「極論」に引き続き2冊目ですが、神経内科には読み物が実によく似合う。

「医者と患者のクロストーク」と副題として銘打たれたこの本は、外来での医者と患者の対話が書き起こされている形式。診察室が頭の中に浮かんでくるような巧みな文章でぐっと引き込まれます。我々学生は教科書としてよりも副読本的なスタンスで手に取ってみると楽しく読めそうです。特に細かい処方薬の使い分けや、「添付文章には××と書いてあるけどそんなのとんでもない」といった内容の、学生にはレベルの高すぎる話も出てきてその辺は割と読み飛ばしていまいました。笑

「典型症例を記憶しなさい」とよく言われます。神経は「病みえ」の評価も高いらしく、わたくしも結構お世話になりましたが、絵でグッと記憶するより、こうして対話文を読んだ方が個人的には記憶に残りやすかった気がします。対話形式の典型例集っていうのもアリだと思います。他の診療科でも類書がないのか知りたいところ。あったら買います。マジで文系脳ですわたくし。

ただし、本書には画像が皆無なのでこれをメインとして初心者が勉強するわけにはいきませんし、医者の発言の真意を汲み取るには少なくともCBTを受けた以降の方が楽しく読める気がします。ハマった小説のようにグイグイと読んでしまった一冊でした。





(先生に連れて行ってもらったじゅうじゅう焼きがめちゃくちゃうまかった人(笑))






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