医大生・たきいです。

医大生的独言。

「極論で語る神経内科」を読んで

2015-11-25 23:59:52 | 医学書レビュー

極論シリーズ、最後にご紹介するのは「極論で語る神経内科」でございます。同シリーズには循内と腎内もありますが、それぞれこちらから。「極論シリーズ」はこれで全部読んだ格好となります。「読んだ」と「理解した」「覚えた」には少々乖離があるような気がしますがひとまず細かいことは気にしません。医大生・たきいです。

極論で語る循環器内科書評
極論で語る循環器内科 第2版
香坂 俊
丸善出版



極論で語る腎臓内科書評
極論で語る腎臓内科 (極論で語る・シリーズ)
香坂 俊
丸善出版






さてさて神経内科。「極論シリーズ」の中でダントツの薄さを誇ります。ケース付きのiPhoneとほぼ同じ厚さ。

さて、極論循内も極論腎内もなかなかよかったし、神経内科も読んでみるかと何も考えずに買ってしまった一冊ですが衝撃の事実が。

この本、もれなく医局から借りられます。

しかもこの本で抄読会するのでみっちり読まされます。

そうと知っていたら経費節減していたかもしれません。うちの学年に教えてくれる優しい人はいませんでした……ブログ読んでくれてる同級生の誰か、教えてくれてもいいじゃない。循内、腎内ときて次は神内買っちゃうでしょうこの流れ。

でもいいんです。本というのは「買っちゃたよ…」というのが一番読むモチベーションになるタイプの人間なので。

極論で語る神経内科 (極論で語る・シリーズ)
香坂 俊
丸善出版


やはりこのシリーズは循環器が一番アツいことに揺るぎはありませんでしたが、本書も極論シリーズの良さが生きてスピード感がありました。あとがきの末尾に「神経内科は絶対に面白い。」とありますが、この言葉に持っていくための本編132ページともいえます。神経内科を銘打った本に「神経内科は絶対に面白い。」と言い切っている類書が他にあるでしょうか。

実はわたくし神経内科が苦手なので夥しい数の神経学的所見や難しい疾患の概念を前にして辟易としてしまって神経内科の何が楽しいのかと思ってしまうことも多々ありましたが、本書を読むと、「ハハーン、神経内科のセンセーってこれが楽しくて神経内科してんのね」っていうのが分かってくるでしょう。教科書というより読み物。こういう本好きです。他の診療科の「極論」も読みたい。






(寒すぎてちょっとだけ布団に入ろうと思った瞬間に朝まで寝てた人(笑))

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