先輩からお酒が送られてきたのでわーい!と喜んでいると、先輩がここまで来て一緒に飲むという斬新なやり方を提案されました。部屋にいながら酒と人が来てくれるという新しい展開です。わたくしにとってこの2月は勉強ばかりしているようで地味な毎日ですが、華やかな3月を前にあともう少し頑張る所存であります。医大生・たきいです。
BSLとはうちの大学では臨床実習のこと、内科系の診療科を回り終わってしまったという恐ろしい現実が目の前に突き付けられておりますが、ざっくりと臨床実習の1年間を振り返ってみて。とりあえずパッと思いついたこと3つ。
1.ゆったり本を読めた
臨床実習って試験がないので、今までと比べるとかなりゆったりと勉強できます。今まで忙しくて、試験前にポイントを掴むだけで試験を乗り切ってきてしまったわたくしのようなタイプの人は臨床実習が始まったときが読書のチャンスかもしれません。今まで情報の羅列のように思えていた事柄も、医学書を読むと感情を持って記憶に残せます。各診療科なるべく1冊読んでその感想をブログに書くというブログ式勉強法が割と自分にマッチしていたようで教科書を除いた上でなんやかんや1年間で10冊も医学書読めました。詳しくは「医学書レビュー」カテゴリからどうぞ。アウトプットの場を設けたおかげで少しはインプットの質を高められたかとは思います。同じジャンルの本で年間こんなに読んだものは将棋の定跡書を除いて他にありませんからそこそこの成果と自画自賛。文系人間なので「文脈」がないと思考を蓄積できない人間なのですが、その意味でも本を読めたのは良かった。ただし医学生ならだれでも名前を聞くような名著にチャレンジできなかったのはやや心残り。来年度もブログ式勉強法は継続予定とします。
2.典型例を知らないと何が非典型的なのか分からない
表面上はそりゃそうだろとBSLが始まる前からこのことは思っておりましたが、現場に出てみるとなおさら痛感したわけです。なんでこれは教科書と違うんだと考えるところにも臨床の面白さはあるかと思いました。情報処理能力に長けた同級生たちの中にはガンガン国試の過去問とかに手をつけていた人もいたようですが、ゆったり本を読んでいたらその余裕は自分にはありませんでした。ただやはり国試的な典型例を記憶することも重要なのです。「4年生から受験生みたいなことしてたら6年生になってから飽きるんじゃね?」とやや斜に構えていたところは反省ポイントでした。現に典型的症例を含めたコアな知識の薄さに頭を抱える試験前であります。
3.手先が不器用なほうらしい
人より手先系の技術を習得するのに時間がかかるタイプだとこの1年間で確信しました。こういうのってこれまでの自炊の経験値と相関している気がする。ルンバールの模型を前に1人だけめちゃくちゃ時間がかかったり、未だに採血も自信がなかったりと残念なことも多々ございます。センスなさすぎて自分にがっかりすることもありましたが、この先も辛抱強く修業を重ねなければなりませんし、ときには人より時間をかけて努力を要求されることもあるでしょう。それでもくじけずに頑張っていきたいものです。医者の大抵の手技は20回だか30回だかやれば誰でも大丈夫的なことをどこかで読んだのでそれを信じて頑張ります。
「たきいの班は飲み会ばかりしている」と言われていた割には頑張ったのではないかと思っていはいるのですが、そう言い切れるように試験勉強も頑張らなくてはなりません。ああ春休み、短すぎ。
(送ってもらったうち1缶飲んじゃった人(笑))