東経大正門前 まんぷく処竹茂食堂親父の小言

母校東経大正門前で学生さん相手の食堂を営んでおります。お店の事、感じたことなどを書いていきます。

一斗缶

2005-05-10 23:50:16 | Weblog
お店で以前一斗缶の醤油を使っていたのですが若者にはこの蓋の開けかたが解らない。グニュと中央を押して開けてベコっとやって蓋をするのを知らないのである。
次に、醤油しゅぽしゅぽで容器に移す。これは灯油などで使っているからか割とできるのだが、常にしゅぽしゅぽやっているのである。ドクター中松のこの発明品にはもっと楽な使い方があるのだが知らないのである。電動ポンプがないとダメなのだろうか。
そしてカラになった缶をつぶすために缶切りを渡すと上手く使えない。あげくの果てにこれは左利き用だから難しいという。私は確かに左利きだが缶切りはごく普通の右利き用である。使い慣れてないのである。使い慣れてないので手を切る。ギターを弾く大事な指を切ったと大騒ぎした学生もいた。
確かに今は缶切りはほとんど必要がないから無理もない。しかしもっと凄い話を聞いた。名古屋で月の庭という素敵な天ぷら屋さんを営む友人いわくビール運んでと頼んだら栓抜きを持ったまま「私、どうやって開けるか解りません。」と固まっていた学生アルバイトがいたそうである。
栓抜きが無い時は私はアルミサッシのレールを使って開けたものだがそんな技を見せる機会はここ何十年もありません。私の友人に歯で栓を抜く強者もいたのですが、今は抜く栓もあまり見かけず彼も寂しい思いをしていることでしょう。