名古屋市名東区 赤帽タケフジ運送の「ふ箱」

赤帽タケフジの車窓から見える光景

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あるお寺の梵鐘の話

2020年11月28日 | 仏法
 愛知県三河の真宗大谷派のある寺に1808年(江戸時代・文化5年秋8月)に寄進された梵鐘がある。呼び寄せる鐘‥喚鐘(かんしょう)です。
中尾与惣治作とある。豊川牛久保の鋳物師です。
「東遣西喚・為物発声」(とうけんさいかん・はっせいのためのもの)と記されている。
お釈迦さんが、この娑婆を離れてわれらに西のお浄土へ往けよいけよと・・西の阿弥陀仏は、来いよこいよとよばう・・・の教えです。この鐘の音はこの教えを発声するということです。
1943年(昭和18)の戦時中に、不要不急の金属を供出せよという命令がでました。戦争の武器にする為でした。お寺の鐘も「不要不急」のモノでした。しかし当時この寺の11代住職の強い意志と決断で、この金属回収の国家命令を潜りいま寺にあって「東遣西喚」の音を響かせています。
この寺は父の生まれた村にあります。この度1799年の本堂が老朽し、新築された。廃寺が増加するなか、信心の道場が維持されていくのはうれしいことです。

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