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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

飛鳥山風待つやうに夕桜

2015-03-16 | 
飛鳥山風待つやうに夕桜 たけし





東京に住んでいた頃
飛鳥山公園は沖に居るのスポットだった
朝早くには太極拳を
ひたすらの年配の婦人がおられた

昼間には近所の母子連れ。弁当をひらく会社員

花見時にはライトアッピされた桜が見事であった

今もその賑わいは変わらないのだろうと思う

ネクタイを縛るネクタイ春の塵

2015-03-15 | 
ネクタイを縛るネクタイ春の塵 たけし





ネクタイに拘っていた
毎日取り換えるのはもちろんのこと
出かける場所、その日に面談する人に合わせて
またシャツやスーツ、ジャケットのデザインにも気を配る

ブランドもも拘ったものだったが
ネクタイを不用とする生活が長くなって
思い切って処分した
ひとくくりにしてその内のひとつで縛った

「春の塵」新しいネクタイを求めていた春がなつかしい

潦天満月の白さかな

2015-03-14 | 
潦天満月の白さかな  たけし




春の満月を天満月(あまみつづき)とも言うらしい
春の光が月を通して天に満ちているよいうことか

仏教でいう十方が春一色に輝いて
それは昼夜をわあけるものではない

突然の雨 そして水たまり
夜にはそこを小さくて遠い満月がわたっている

仏心のひと日の良かれ花御堂

2015-03-13 | 
仏心のひと日の良かれ花御堂 たけし





灌仏会にはお釈迦様の立像が花御堂に飾られる
たくさんの善男善女が老いも若きも参拝する
ほんの一日だけの仏教徒になる者も多い
お釈迦様の大きく広い心は
そんな衆生になんともたさしい

被災地の声キレギレや春はやち

2015-03-12 | 
被災地の声キレギレや春はやち たけし



時事俳句という分野があるらしいがあまり好みではない
自分の人生の旅路のおりふしを俳句にしたいと思っている

それでも時事に無関心無頓着というわけではない
俳句に詠まない、詠みたくないだけなのだ

3.11 思い出したように昨日は大量の報道がなされていた
被災地の声はキレギレで
行政の脚本に乗せられているように感じられてならない

聞き役にまわって余生花筏

2015-03-11 | 
聞き役にまわって余生花筏 たけし





花芽が咲いて盛り
散華して川面におちる
花弁はまとまって静かにゆっくりと
佇み流れる
その先は芥となるだけ

余生の過ごし用に似てはいるみたいだ
聞き役に徹して己の言い分は控えるのが上である

ぜんまいの「の」の字の?未解決

2015-03-10 | 
ぜんまいの「の」の字の?未解決 たけし





ぜんまいはなんとも妙なる形状である
その味も遠い記憶から蘇る不思議を運ぶようだ
はてな は永遠に未解決
次々に新しい難題が発生する現代
おそらくぜんまいの苦悩は続くのだ
味の苦みは当然だろう

古庁舎明治の風や鳥曇り

2015-03-08 | 
古庁舎明治の風や鳥曇り たけし







この季節渡り鳥がそろそろ北へ帰る
広い集団になって空を覆うようなものを「鳥曇り」というそうな
いいえて妙 先人の知恵と感性に喝采するほかはない

栃木市の旧庁舎
明治の見老いを惜しげなく醸し出していた
その空を一団の鳥が渡っていった

なぐさみの小皿の映えて土筆和

2015-03-07 | 
なぐさみの小皿の映えて土筆和  たけし







訪れた観光地でのなぐさみものの小皿
妙に気に売っている




ヒンズー教では人生を区切るという
その年代のせきにんと義務 役割をおしえている


(0)受胎から入門式(8~12歳)までは四住期に入らない(一人前と見なされない)
(1)学生期(がくしょうき):入門~25歳。学生(学問,勉強,修行?)の期間
(2)家住期(かじゅうき):25~50歳。仕事と家庭を築く時期。
(3)林住期(りんじゅうき):50~75歳。解脱(げだつ:世俗の迷いや苦しみから脱すること)に向けた段階で,仕事や実社会からリタイアし,家を離れて林に住み,質素で禁欲的な生活を営む時期。世間や家族等の柵(しがらみ)から自由になり,旅や,本当にしたいことをする。
(4)遊行期(ゆぎょうき):75歳~?。住まいを捨てて遍歴行者となって放浪(旅)し,自分を見極めて解脱を目指し,最後は死に場所を探してガンジス河へ旅立つ時期。

まだ解脱の域にはとうてい届かないが
趣味やこだわり 大切と思うことが変わってきている

静かなる朧の残り年回忌

2015-03-06 | 
静かなる朧の残り年回忌 たけし





年回忌も十三回忌ともなると
遠方の親戚知人に声をかけるのを躊躇う
それでも十四,五名の参会者があっ法要を取り尾k内
その後食事をしながらてひとしきり話をする
これも死者の功徳だろう
疎遠になりがちな旧知を取り合わせるという次第

参会者が帰ると残るのはなんとも静かな空気
これを音のない朧と感じたのだった

四国から福岡京都日の永し

2015-03-05 | 
四国から福岡京都日の永し たけし




もう20年も前になる
膾炙の社員旅行で
100人ほどで九州のハウステンボスへ行った

私は所要があって福岡から京都へ向かう
それを終えてその日のうちに四国愛媛県に入った

ちょうど今頃の季節
日の永いのはビジネスマウウにとって
しあわせかは疑問だが

得意顔歪んできたり半仙戯

2015-03-04 | 
得意顔歪んできたり半仙戯 たけし





子供たちとぶらんこで遊んだ記憶はないのだが
4人の孫たちとはたくさんの思い出がある
子供たちを構わなかった懺悔や後悔もあるかも知れない
座るのもこわごわ まして立って漕ぐなど
ご機嫌取りをしながら
一緒に膝にのせるところからの稽古だった

4人が4人とも慣れてきて一人で漕ぐようになると
顔は得意満面 
それはつかの間
勢いのついてきたぶらんこに怖くなって
顔はみるみる歪んできた

無人駅とぐろを巻きし春はやち

2015-03-02 | 
無人駅とぐろを巻きし春はやち たけし








草萌えの後は春一番が訪れる
そろそろ一人でローカル線に乗りたくなる

墓所はそこでも良い
日常と違う景色 時間があれば良い
変わった駅名に遭遇すると理由もなく降車してみたり
無人駅だったりするのがなんとも嬉しい
今の季節駅前には
春はやちがとぐろを巻いて迎えてくれる予感がする