達筆の掠れたあたり秋つばめ たけし
秋に入ったと感じる空の雲は薄く時に掠れた感じもある
雲ひとつない秋の空を予感させる
空に大筆で大きな字を書いた掠れたところ
なんという字のどの部分かは
あまりに大きく読み取れないが
これは真似られない達筆だ
その先端に帰りを惜しんでいるかのように秋つばめ
最近は芦原などに群棲しているらしい
秋に入ったと感じる空の雲は薄く時に掠れた感じもある
雲ひとつない秋の空を予感させる
空に大筆で大きな字を書いた掠れたところ
なんという字のどの部分かは
あまりに大きく読み取れないが
これは真似られない達筆だ
その先端に帰りを惜しんでいるかのように秋つばめ
最近は芦原などに群棲しているらしい
秋(仲秋)・動物
【燕帰る】 つばめかえる(・・カヘル)
◇「帰燕(きえん)」 ◇「去ぬ燕(いぬつばめ)」「(しゅうえん)」 ◇「残る燕」 ◇「秋の燕」
夏の間、巣を営み子を育てた燕も、9月ごろになると海を越えて南方へ渡る。帰る日を間近にして高く飛んでいる燕の姿には哀愁がある
『達筆の掠れたあたり秋つばめ』(秀句)
大空に書かれた「達筆」・その「掠れたあたり」と野末を指し示す手法は見事です。「秋つば」め素早い動きが筆先を躱して飛び去るさまが見えるようです。