■『エミリー・ローズ』予告編
ホラーと言うかはほとんど純粋な法廷劇。悪魔払いで少女が死んで、本当に悪魔は存在するのか、神父の過失致死なのかを裁判で争ったという話。ドイツの実話がベースとのことでそれだけでスゲエ話。当時の日本ではエクソシストホラーとして宣伝してたのであまり話題にならなかった映画なんですが、そういう趣旨の映画だということをキチンと宣伝したならば皆が興味持っただろうに、と思います。
そもそも悪魔祓い(エクソシズム)って聞くと、ウィリアム・フリードキンが少女の首を一回転させちゃったりしたもんだから単なるオカルトだと思われてしまってますが、カトリックでは実際に行われている行為であり、公認されているエクソシスト(悪魔祓いの祈祷師・神父)は数百名はいるとのこと。ボクはキリスト教への信仰もなく造詣も深くないので、悪魔やらなんやらってのは映画の中で描かれるオカルティズムのひとつとして観て楽しんでしまう対象でしかないのだけど、当の本国アメリカでは本作はどのような捉え方をされるのでしょうか。
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この映画が面白いのは、お国柄としてそういう信仰を背景を持ちながらも宗教に傾倒した描き方をするのではなく、あくまでも神父やエミリー・ローズ自信に起こったであろう事実や弁護士を含めた彼らの心情を純粋に俎板に載せ、法のもとの公平な裁きを見せようという姿勢です。法廷サスペンスとして純粋に楽しめる作品に仕上がっています。神父がエミリーの意志を尊重し、信仰心からというよりも人して「悪魔はいる」という誠意ある証言を積み重ねていく点に心揺さぶられます。またそこに弁護士の思惑が交錯したりと大変見ごたえがある心理劇にもなっています。欲を言えば判事側が少し悪者に見えすぎてしまった点が減点でしょうか。もっと善意を持って戦わせてもらった方がよかったです。チョビヒゲはやしていたのも悪者に見えた要因でした。
またアメリカらしく陪審員制度により最後は裁かれることになりますが、これを日本の裁判員制度でやったらどうなるのでしょうか。悪魔憑きを昔の日本の"狐憑き"に置き換え、神父をその地方のシャーマン(霊媒師)だとした場合いろいろ想像をかき立てられます。旧来の裁判であれば単純に有罪となりそうなものですが、霊媒師の訴えが日本人に根ざす信仰心などの琴線に触れる点あれば裁判の結果もいろいろと変わってきそうです。そもそも民間信仰において行われる"狐祓い"などの行為は本当にキツネがついている如何は関係ない場合も多く、精神的に追い詰められている人に対して外部にワルモノを設定してあげることで、気をラクにしてあげるという詭弁であることもあります。そのへんの事が先日たまたま読んでいた『現代霊性論:内田樹、釈徹宗』にも触れられており、映画と照らし合わせて大変楽しく妄想することができましたw
にしても、エミリー役のジェニファー・カーペンターが最恐です。なにがってそのままの顔が一番怖い。嶋田久作レベルw。でなくて演技が相当すごい。物語としてのリアルさを保つためにCGもたいした特殊メイクもなかったとのことですが、本当にとり憑かれてるかのようなモノ凄い迫力。インパクト強すぎで彼女が今後ほかの映画出られるか心配。こういう人にこそオスカーをあげたいです。
作品の作りとしては非常にオーソドックスなのにリアルとオカルトが適度に融合した傑作。ホラーじゃないのでホラー嫌いな人も手にとって観てください。
評価:★★★★☆
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ローラ・リニーって適度な美人熟女さが良いですよね。ちょっと年増好みのボクにはタマラない(^_^;。熟女と言えばマリア・ベロも好きw
ホラーと言うかはほとんど純粋な法廷劇。悪魔払いで少女が死んで、本当に悪魔は存在するのか、神父の過失致死なのかを裁判で争ったという話。ドイツの実話がベースとのことでそれだけでスゲエ話。当時の日本ではエクソシストホラーとして宣伝してたのであまり話題にならなかった映画なんですが、そういう趣旨の映画だということをキチンと宣伝したならば皆が興味持っただろうに、と思います。
そもそも悪魔祓い(エクソシズム)って聞くと、ウィリアム・フリードキンが少女の首を一回転させちゃったりしたもんだから単なるオカルトだと思われてしまってますが、カトリックでは実際に行われている行為であり、公認されているエクソシスト(悪魔祓いの祈祷師・神父)は数百名はいるとのこと。ボクはキリスト教への信仰もなく造詣も深くないので、悪魔やらなんやらってのは映画の中で描かれるオカルティズムのひとつとして観て楽しんでしまう対象でしかないのだけど、当の本国アメリカでは本作はどのような捉え方をされるのでしょうか。

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この映画が面白いのは、お国柄としてそういう信仰を背景を持ちながらも宗教に傾倒した描き方をするのではなく、あくまでも神父やエミリー・ローズ自信に起こったであろう事実や弁護士を含めた彼らの心情を純粋に俎板に載せ、法のもとの公平な裁きを見せようという姿勢です。法廷サスペンスとして純粋に楽しめる作品に仕上がっています。神父がエミリーの意志を尊重し、信仰心からというよりも人して「悪魔はいる」という誠意ある証言を積み重ねていく点に心揺さぶられます。またそこに弁護士の思惑が交錯したりと大変見ごたえがある心理劇にもなっています。欲を言えば判事側が少し悪者に見えすぎてしまった点が減点でしょうか。もっと善意を持って戦わせてもらった方がよかったです。チョビヒゲはやしていたのも悪者に見えた要因でした。
またアメリカらしく陪審員制度により最後は裁かれることになりますが、これを日本の裁判員制度でやったらどうなるのでしょうか。悪魔憑きを昔の日本の"狐憑き"に置き換え、神父をその地方のシャーマン(霊媒師)だとした場合いろいろ想像をかき立てられます。旧来の裁判であれば単純に有罪となりそうなものですが、霊媒師の訴えが日本人に根ざす信仰心などの琴線に触れる点あれば裁判の結果もいろいろと変わってきそうです。そもそも民間信仰において行われる"狐祓い"などの行為は本当にキツネがついている如何は関係ない場合も多く、精神的に追い詰められている人に対して外部にワルモノを設定してあげることで、気をラクにしてあげるという詭弁であることもあります。そのへんの事が先日たまたま読んでいた『現代霊性論:内田樹、釈徹宗』にも触れられており、映画と照らし合わせて大変楽しく妄想することができましたw
にしても、エミリー役のジェニファー・カーペンターが最恐です。なにがってそのままの顔が一番怖い。嶋田久作レベルw。でなくて演技が相当すごい。物語としてのリアルさを保つためにCGもたいした特殊メイクもなかったとのことですが、本当にとり憑かれてるかのようなモノ凄い迫力。インパクト強すぎで彼女が今後ほかの映画出られるか心配。こういう人にこそオスカーをあげたいです。
作品の作りとしては非常にオーソドックスなのにリアルとオカルトが適度に融合した傑作。ホラーじゃないのでホラー嫌いな人も手にとって観てください。
評価:★★★★☆

ローラ・リニーって適度な美人熟女さが良いですよね。ちょっと年増好みのボクにはタマラない(^_^;。熟女と言えばマリア・ベロも好きw
この作品、いろんな見方ができて本当に考えさせられる映画えすよね。オカルトやホラーというよりかはもっと皆に観てもらいたい作品だと思っています。