明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

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【バトルシップ(2012)】

2012年04月21日 | 映画



「おいおい船で宇宙船と戦うのかよ。」予告編を観てまずそう思った。

そういや陸軍も空軍もしょっちゅう戦ってるけど、海軍ってないかも。機動性のない艦船で大海原で隠れる場所もなくいかに空飛んでる宇宙船とバトルするのか、それが一番の興味だったのだけど、なかなかうまく理屈付けしてあったと思う。

尖兵部隊で通信手段も失ったのだから、宇宙人のあの行動原理は分かるのだけど、その分圧倒的なワルモノには見えない。そもそも最初に攻撃したのは駆逐艦だし、あのグルグルボールも激しく攻撃性の認められるものだけ破壊してただけみたい。つまり人間の方が悪いっていう感じもかなりしないでもない。勝手に友好求めて宇宙に通信しといて、来たら来たで一瞬で侵略者扱いして大騒ぎって、人間の身勝手さ自体がある意味この映画の楽しみ方なのかも。

アメリカ、日本の因縁の地であるパールハーバーで、これまた因縁の「BATTLE SHIP」で戦うという、ある意味その手の右側な人が観たら血圧上がっちゃう映画を、全くのエンターテイメントとして面白おかしく爽快に仕立てあげたところが、ユニバーサル100周年の気概が感じられました。映画ってこういうもんだろうよ!っていう確固たる自信。真の(バカ)エンターティメント映画が観られた気がします。面白いです。

浅野忠信は準主役ですよ。こんなに日本人が活躍する映画は初めてかもね。
テイラー・キッチュはオーラが薄いですけど心配。

リアーナがキュートでした。

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【ミッション:8ミニッツ(2011)】

2012年04月07日 | 映画


『月に囚われた男』で一気に名を上げたダンカン・ジョーンズ監督の新作。

過去の8分間を何度も繰り返し真相に迫るというプロットは、昔どなたかのショートショートで似たようなものを読んだ気がしますが、やっぱりこの監督はその種明かしプロセスの見せ方がとても上手いです。映画冒頭から観客を主人公とともに混乱の最中に引きずり込み、少しずつ秘密をチラ見せしていく。そのピースを与えるタイミングと頭の中で組立てさせるための猶予時間の提示の仕方が観ていてとても心地よくテンポの良さで最後まで飽きずに引っ張ってくれます。

一種のタイムトラベルものなのだけど、過去の因果が未来に直接は繋がらず、並行世界への入り口ってのが最近の作品っぽいです。「量子力学」なんて呪文でごまかさず、もっと上手に原理を説明したほうが一般ウケはよかったかもね。それにしても矛盾だらけの設定をよくここまでまとめ上げたものです。

それと「映画通ほどダマされる」ってキャッチコピーだけど、これは完全にミスリードですね。本作はそういう類の作品ではありません。これに釣られてオチ予測ばかりに気持ちが行ってしまうと本作の魅力を見落としてしまいがちだと思います。ひねりのあるSFなのだけど監督らしいヒューマニズムにあふれた作品で心温まるラストに好感が持てます。皆が笑顔で時間が止まる場面は、映画史には残らないかもしれないけど気持ちのよい名シーンです。

この映画気に入った人は『月に囚われた男』もぜひ。


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