明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
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【LUCY/ルーシー(2014)】

2014年09月10日 | 映画






【ネタバレあり】



「人類の脳は10%しか使われていない。それが100%覚醒したとき。。」


リュック・ベッソンらしく中二病的なプロットです。
いいです。飯田譲治さまの『NIGHT HEAD』みたいです。

『トランスフォーマー』のマイケル・ベイも中二病感満載ですが、ちょっぴりスタイリッシュでオシャレ感があるのがベッソンらしさでしょうか。


ある人物が人を超越した能力を手に入れるという“結果、なんでもあり”な設定は、かなり昔から使い古されたものです。

こないだ見たジョニデの『トランセンデンス』にも通じる感じですし、日本の誇る『AKIRA』や、昨年話題の『クロニクル』(そもそもAKIRAインスパイア作品)を彷彿させる描写もあります。

そんな作品たちに近しく、物や人をふっ飛ばしたりと分かりやすい超能力描写のいわゆる娯楽SFの様相から始まっていきますが、本作はヨーロッパ・コープ製作なだけに少しエスプリ(知的)風になっていきます。



さて脳が覚醒していくとどうなるか。

物質を操る、電波を操る、意識を操る、より高位な波動を操れるようになりながら、どんどん“神”と呼ばれる“意識”に近づいていく。

徐々に感情が消えていき、人間らしさがなくなっていく。

自分がこの先どうなっていくのかを早々に理解し、ママに携帯で感謝を述べる。

人間の感情があるうちに、自分は人としてどうすべきかと、モーガン・フリーマン演じる脳科学者に教えを請う。

「キミの見たもの、キミの知識を人類に残しなさい。」

それを覚醒度の「%」と、かつてない斬新な描写とともにテンポよく見せていく。


最後はもう人類の思考力の及ばない領域に入っていきます。
このような場合、哲学的に突っ走ってイメージ映像を入れ込み観客を煙に巻き「THE END」、となりそうなところを、いわゆるタイムパラドックスものとして分かり易く落としてくれているところは、さすが娯楽の帝王ベッソンと思います。


娯楽作としての体を一切崩さず、脳科学やスピ系を入れ込んだ意欲作。


「死は、ない」
「思い出に」

などのセリフがオシャレでした。






ところで能書きはこれぐらいにして、、、

セロン様なき今(まだいます)、パツキンセクシーと言えばスカヨハです。

この映画、もうずーっと90分間、美しきスカヨハを見続けられます。しかもアップばっかり。

私を含むファンな人にはタマラナイ出来です。





P.S.1
クスリで脳が覚醒するといえば、ブラッドリー・クーパーの『リミットレス』も面白かったです。

P.S.2
ヨーロッパ・コープの映画は愛車プジョーが走り回るから好きさ(^.^)

P.S.3
ところでなんで台湾なのに韓国マフィアやねん!
でもチェ・ミンシクはさすがの貫禄で良かった。


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