映画「その男ヴァン・ダム」予告編
'90年代のアクションスターと言えばやっぱりジャン=クロード・ヴァン・ダムだろう。'80年代にスタローンやシュワちゃんが開拓した"スーパーアクション俳優"というのカテゴリーの正当な継承者は、スティーブン・セガールよりもドルフ・ラングレンよりもやはり彼かと思う。
そういえば昔スティーヴン・セーガルだったのが、いつのまにかセガールに変わっていた。こういう日本語表記って誰が決めるんだろう。ミラ・ジョヴォヴィッチやグゥイネス・パルトロウとか、最近お気に入りのズーイー・デシャネルとか、日本語表記にするのに相当苦労した感がある。売れないうちは野放しでヒット作が入ってきた時点で配給会社が決めるのだろうか。
閑話休題、ヴァン・ダムは確かに小ぢんまりと地味ではあるが『ハード・ターゲット』や『ユニバーサル・ソルジャー』など、そこそこなヒットを飛ばしてきた大スターである。日本でもプリンセス天功の恋人などと騒がれた時期もありそれなりの知名度もある。生まれはベルギーのブリュッセル。格闘家として大成し、先に香港、後にハリウッドに渡りスターとなる。絵に書いたようなアメリカンドリームな人である。そんな彼も48歳。今やヒット作にも恵まれず、劇場スルーのビデオ映画俳優に成り下がっている。娘の親権裁判に翻弄され、次回作はセガールに乗り換えられてしまう。本作はそんな自分を自虐的にパロった作品。彼ももう終わりかしら、とちょっと寂しさを感じながらの観賞。ところがただのパロディかと思いきや、本人が製作総指揮まで務めただけあってかなりの意欲作に仕上がっており拾い物。
そんな彼が未だスター扱いの地元ベルギーで銀行強盗に巻き込まれる。強盗犯さえもがヴァン・ダムのファンであり、咥えタバコをキックで飛ばすシーンや、「あんたがいなければ今でも香港で鳩撮ってるよ」とジョン・ウーをクサすシーンは最高にツボ。セルフパロディとしてここまでやっていいのかと心配になるw
強盗事件もクライマックスな終盤、母国語のフランス語で独白するシーンは胸に迫る。成功から転落、ドラッグ、離婚と、カメラ目線で語られる自身のストーリーは等身大のヴァン・ダムを赤裸々に映し出し、実はこれは俳優ヴァン・ダムのドキュメンタリーであったのだと気付かされる。
初めて観るヴァン・ダムの弱音、初めて観るヴァン・ダムの涙に観客はハッとさせられる。本作はアクション俳優としか見られてこなかった彼が、真に演技派俳優としての第一歩を踏み出すために作り上げた映画なのだと思う。これからの彼の新境地開拓を十分に期待させる出来。トラボルタのような華麗な復活を期待してますよん。。。
。。。かと思いきや、最新作は『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』!しかもドルフ・ラングレンと再共演!そして日本では劇場公開なし!
やっぱパロディかよw
評価:★★★★☆
'10年代にその筋のアクションスターの流れ引き継いでいるのは誰だろう。ヴィン・ディーゼル? '00年代は個人的にウェズリー・スナイプスだと思うがw
←あなたの一押しでボクのランキングも華麗に復活!
'90年代のアクションスターと言えばやっぱりジャン=クロード・ヴァン・ダムだろう。'80年代にスタローンやシュワちゃんが開拓した"スーパーアクション俳優"というのカテゴリーの正当な継承者は、スティーブン・セガールよりもドルフ・ラングレンよりもやはり彼かと思う。
そういえば昔スティーヴン・セーガルだったのが、いつのまにかセガールに変わっていた。こういう日本語表記って誰が決めるんだろう。ミラ・ジョヴォヴィッチやグゥイネス・パルトロウとか、最近お気に入りのズーイー・デシャネルとか、日本語表記にするのに相当苦労した感がある。売れないうちは野放しでヒット作が入ってきた時点で配給会社が決めるのだろうか。
閑話休題、ヴァン・ダムは確かに小ぢんまりと地味ではあるが『ハード・ターゲット』や『ユニバーサル・ソルジャー』など、そこそこなヒットを飛ばしてきた大スターである。日本でもプリンセス天功の恋人などと騒がれた時期もありそれなりの知名度もある。生まれはベルギーのブリュッセル。格闘家として大成し、先に香港、後にハリウッドに渡りスターとなる。絵に書いたようなアメリカンドリームな人である。そんな彼も48歳。今やヒット作にも恵まれず、劇場スルーのビデオ映画俳優に成り下がっている。娘の親権裁判に翻弄され、次回作はセガールに乗り換えられてしまう。本作はそんな自分を自虐的にパロった作品。彼ももう終わりかしら、とちょっと寂しさを感じながらの観賞。ところがただのパロディかと思いきや、本人が製作総指揮まで務めただけあってかなりの意欲作に仕上がっており拾い物。
そんな彼が未だスター扱いの地元ベルギーで銀行強盗に巻き込まれる。強盗犯さえもがヴァン・ダムのファンであり、咥えタバコをキックで飛ばすシーンや、「あんたがいなければ今でも香港で鳩撮ってるよ」とジョン・ウーをクサすシーンは最高にツボ。セルフパロディとしてここまでやっていいのかと心配になるw
強盗事件もクライマックスな終盤、母国語のフランス語で独白するシーンは胸に迫る。成功から転落、ドラッグ、離婚と、カメラ目線で語られる自身のストーリーは等身大のヴァン・ダムを赤裸々に映し出し、実はこれは俳優ヴァン・ダムのドキュメンタリーであったのだと気付かされる。
初めて観るヴァン・ダムの弱音、初めて観るヴァン・ダムの涙に観客はハッとさせられる。本作はアクション俳優としか見られてこなかった彼が、真に演技派俳優としての第一歩を踏み出すために作り上げた映画なのだと思う。これからの彼の新境地開拓を十分に期待させる出来。トラボルタのような華麗な復活を期待してますよん。。。
。。。かと思いきや、最新作は『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』!しかもドルフ・ラングレンと再共演!そして日本では劇場公開なし!
やっぱパロディかよw
評価:★★★★☆
'10年代にその筋のアクションスターの流れ引き継いでいるのは誰だろう。ヴィン・ディーゼル? '00年代は個人的にウェズリー・スナイプスだと思うがw
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