明るいときに見えないものが暗闇では見える。

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【エクスペンダブルズ3(2014)】

2014年11月17日 | 映画



筋肉自慢たちのお祭り映画、第三作目。
あいかわらず最高の出来。


毎回確実にレベルアップしているのが嬉しいです。今回も、要らなかったものを排除、必要な物を追加、そして全体のスケール感底上げが図られています。


二作目では、一作目で「オレまだいけるで」といいながらも肉体の衰えの見えてしまう残念な長回し格闘シーンを排除し、カットで繋ぐテンポのよいアクションに変更。そして圧倒的な豪華キャストの追加とラスボス(ヴァン・ダム!)とのコッテリな対決シーンで最高のカタルシスをもたらすのに成功していました。


さらに本作ではより一層の練り上げ感が感じられます。

ひとつは“全員に見せ場を作った”こと。
前作までにいたメンバー内で扱いの低い“捨てキャラ”を排除。今回は登場人物が増えまくったにもかかわらず、すべてのキャラを立たせ、しかも見せ場・活躍の場を与えられています。それでこそ“仲間感”が出るってもんです。


もうひとつは“若返りと成長・育成要素”の追加。
ロートル軍団であること自体が『エクスペンダブルズ』のウリではあるのですが、それを三作も続けては疲れたオッサン映画から抜け出せません。旧メンバーを捨て、新人メンバーで構成した新エクスペンダブルズが、ハイテクでスマートに仕事をこなす。ああ、これからは彼らの時代なのだな、と思わせておいて~の、オヤジたち登場! 最後のバーでの盛り上がりも最高です。


そして“お笑い担当”が参戦。
これまでドルフ・ラングレンとジェット・リーの凸凹コンビが息抜き的なお笑い要素という感じでした。しかし今回は完全にお笑いキャラをひとり設定。まさかのバンデラスがオイシイとこ全部持って行ってます。軽妙なスペインなまりの英語で繰り出すマシンガントークが作品全体にコミカルさを追加しています。さらに『デスペラード』バンデラスですからガンアクションも健在です。


そのほか“スナイプスの刑務所移送という導入部”とか“私生活で問題のあるメル・ギブソンが悪ボスである”などストレートでニクイ演出ががいっぱい。

この、観客を楽しませること、そしてたぶん自分たちも楽しむことに定石通り真っ向から取り組む、それが『エクスペンダブルズ』の魅力なんです。


『ランボー』とか『コマンドー』とかのドンパチアクション好きな人、必見です。
さあ80年台に戻ろう!アタマ空っぽで見られるぜ(^^)v


次は人類最強のオヤジ・セガールの登場でしょう。
女子はあいかわらずジェシカ・ビールを希望。



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