ここ数日で観まくったゾンビDVDのうちのもう一つ。
こちらもコメディゾンビ。
全米ゾンビ映画史上No1の興行収入を叩き出したというビッグタイトル。って『全米ゾンビ映画史』ってなんだ!?と思い調べていたところ面白いもの発見。
ゾンビ映画一覧(wiki)
マイナーな作品は掲載されていない感はあるが、こうやって見るとかなりの割合でアメリカがゾンビ映画製造国であることが分かる。感覚的にはイタリア・スペインがもうちょっとあるだろう思っていたのだが、それは遙か昔の70~80年代の話で最近は全く作られてないことに気づく。ルチオ・フルチ先生の影響がデカかった様子。逆に近年の日本の健闘に拍手。
で、そんな中で一位っていうのであれば間違いなく一位なのだろう。
ウッディ・ハレルソンしか眼中になかったのだが、最強のオタク俳優ジェシー・アイゼンバーグが主役なのにひと笑い。『ソーシャル・ネットワーク』を先に観といて良かった。
ただしゾンビ映画としては正直ツマラナイ。(主要人物は)誰も死なない、誰もゾンビ化しない。そのためゾンビが全く驚異の対象とならず、ただの"ジャマな障害物"としてしか見えないのは残念。これは"ゾンビ"がいることを必然としたゾンビ映画ではなくあくまでも道具の一つとして扱っているように感じる。コメディだからそれでいいのでは?という考え方もあるが『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『バタリアン』などの名作もあることを考えれば、本作をゾンビ映画とするにはちょっと寂しい。「人間の悲哀」というゾンビ映画の魂をもう少し入れ込んで欲しかった。
一方その部分に目をつぶれば、これまでにない新しいジャンルを確立したとも思える。一般向けの爽快ゾンビ映画として大変楽しい。「2度撃ち」や「ヒーローにならない」などのルールは多少なりともゾンビ映画を観たことがあればかなり笑いのツボを押されるはず。冒頭のゾンビに襲われる人々の映像には愛を感じるし、過去のゾンビ作品へのオマージュも多数散りばめられそれを見つけるだけでも結構楽しい。
ゾンビ世界をバックボーンにした青春映画でありロードムービー。
きっとアナタも「トゥインキー」をググってしまうこと請け合いww
腐らないという都市伝説のあるトゥインキーってのも腐るゾンビへ掛けたギャグなのかしらん。
大物俳優の登場は大サービスで良かったです。
■『ゾンビランド』予告編(Youtube)
評価:★★★☆☆
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