明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

スーザンおばさん

2009年04月20日 | その他
『世界を驚かせた奇跡の歌姫 スーザンおばさん』Youtube上で流行ってますね。
ボクもそこに一つのってみます。(gooブログではYoutubeに制限があるのでニコ動から)





イギリスのタレント発掘番組「BRITAIN'S GOT TALENT」。スター誕生みたいなもん。

彼女はスーザン・ボイル。スコットランド生まれの47歳。
歌手になりたいとステージに立った彼女。パッとしない見た目に、田舎クサイ受け答え。
審査員と観客達の冷めた反応。しかしひとたび彼女が歌い始めると。。。

映像を観るまでは、なんだかちょっと嫌な感情を刺激されるのではと心配だったのですが
観終わったあとの爽快感。なんだか一本のステキな映画を観たようです。
みなさんも是非!


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【大河ドラマ天地人第十回:「二人の養子」】 オツムの弱い

2009年03月08日 | その他



去年の『篤姫』。ツッコミどころは満載ながらもそれなりに楽しく拝見させていただくことができた。

そして今年の『天地人』。一応NHKに払っている分は取り戻さないとなーとの思いもあり、第一話から観続けてきた。が、演出の稚拙さや小泉孝太郎がほっぺを赤くして元服前の小僧の役をさせられてしまうなど「今年の大河はちょっとヤバくね?」ってウワサがちらほらと囁かれ始めていたのがここ最近。

今日それが確定。



この話、「忠義」もなんもあったもんじゃない。ひどすぎる。

兼続、殿の言うことを聞け!お前は運命の七星ではなかったのか?樋口家、勝手に動くな!上田衆も誰一人として殿の言うことを聞かんのか!?これから殿が言うことすべて「ちょっと殿弱気だから俺達でやっちゃおうぜ」ってことだろそれ!?

景勝よ、お前も最悪だ。アホな部下達のやったことを叱れ!何が「ご苦労であった」だ!?あんなの勝手にやった部下ども全員不届き先般で切腹させろ。あんた殿としてひどすぎるよ。上杉家は終わりだよ・・・

影虎が一番まともだ。怒るのもムリはないだろ。


誰も親方さまの言うことなんて分かっちゃいないぢゃないか・・・

ついでに親方さまも親方さまだ、子供はつくらないは、遺言は残さないは・・・。



この話、

「明るく元気だけが取り柄の思慮がめっちゃ浅くオツムの弱い兼続くんが、あたかも正しいことをしているという思い込みのうえで、自分の意思のないヘロヘロ殿景勝を担ぎながら、あっちこっちへ流されまくって好きな事する。」

って内容なのか!?・・・ orz


来週はこのひどい脚本が確信犯なのかそうでないのかを見届けるためだけに観ることにする。それだダメならもう観ない・・・。


これ以上傍若無人なお話にするなら、幼少の与六を返せ! 彼のかわいさだけで一年ひっぱれ!



あーなんか、この怒りをどこかに書きたかったので映画感想のブログだがここに書いてみた。

妻ブキくん、ボクは「ジョゼ虎」でキミをいい役者と思っているんだが・・・これでは彼がかわいそうだ・・・


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【蒼穹のファフナー】 パチンコに釣られ

2009年02月20日 | その他


最近パチンコになるアニメって多いでしょ。「あなたと合体したい!」ってはずかしいコピーがまるで釣りバカ日誌みたいだった『創聖のアクエリオン(2005)』が有名か。あとは『新世紀エヴァンゲリオン(1995)』とか『交響詩篇エウレカセブン(2005)』とかね。パチンコ自体はもう学生の頃でやめてしまったので実際に打つことはないのだが、なぜかこれらの採用されたアニメって観たくなっちゃうんだよね~。もともとロボットアニメど真ん中世代なんで、実は観るためのキッカケ探しちゃってるだけなんだけど。

で、前出3作は観た自分ですが(正確にはエヴァはパチンコに釣られてではない)、今度2009年2月にSANKYOから出るという『蒼穹のファフナー(2004)』もポチポチと全26話を観てしまった。


この『ファフナー』、実はいわくつきなアニメ。当初設定がエヴァに似すぎていて相当ネット等で叩かれてたのだ。当時、一度は興味を示したボクだが「劣化エヴァ」などあまりのボロクソな言われ加減に「そういう作品なのね~」と興味をなくし、その後忘れてしまっていた。

そして今度のパチンコ化での興味の再燃である。
一週間ほど前に観始めた頃は、確かに「こりゃエヴァすぎ(^m^;;」と思うことしかり。しかし観終わった今、この名作に遅れて出会ってしまった事をひどく後悔している。オレノバカ(NON STYLE風)


最近は2012年のアセンションが近いせいか(?)「我々生きとし生けるものはそもそも一つの存在である」といういわゆる"ワンネス思想"を取り入れた作品が各メディアで氾濫している。スピリチュアル本がビジネス本の横に平然と並び、それらが未曾有の売り上げを叩き出しているというる姿は数年前には想像もできなかったものだ。しかしそれらによく見られる浮世離れしたあいまな思想表現から来る消化不良感に対し、『ファフナー』は現実に生きる人々への明確な解を導き出している。

このアニメ、あえて初期設定を真似る事で「エヴァ越え」を狙ったのではないかと言うと言いすぎか。熱狂的人気を誇った『エヴァ』であるが、結局何が言いたかったの?と実は消化不良な人たちを大量に生産しただけな部分も多い。引きまくった伏線を分投げ、ロボットアニメであることもぶん投げ、ネガティブな精神世界への追求に没入するという意味不明な話がなぜこんなに世の中に受け入れられたのか。誤解を恐れずに言えば「なんだかわからないものを高尚と思うよくある日本人気質」がたまたま時代やタイミングと一致しただけの作品だったのではないか。圧倒的なディティールとリアリティへのこだわりなど、エヴァが切り開いたアニメへの功績は確かに尊大だ。しかし本当にストーリー的に面白かったのかと言われると胸を張って「うん」と言える自信はない。

『エヴァ』も『ファフナー』も"自"と"他"とは何か、ということが描かれていたと思う。しかし『エヴァ』が他者を"拒絶"しながらも、受け入れれられることを"渇望"するという相反する苦しみ(ATフィールドにおけるリビドーとデストルドー)が描かれていたのに対し、『ファフナー』は他者を"対話"により"理解"しようとするという"受容"について徹底して描かれていく。

無作為に他者を融合することで一つとなろうとする敵フェストゥム。それはあたかも武力をもって布教活動を推し進めてきた西洋史のようにも見える。皆が同じ思想、同じ信仰であることを良しとし、それに反するものをすべて敵とみなし破壊していく。

しかしフェストゥムが発する「あなたはそこにいますか?」というメッセージに、人類は「私はここにいる!」と力強く答えることで対抗していく。それは「他者を否定し拒絶する」ことよりも「それぞれの個性を尊重することで、全体が一つとして調和する。」という現実に生きる我々に向けたワンネス実現への明確な解なのだ。そこに一切の"あいまいさ"はない。


当初、純日本人であるはずの主人公達が"マークアイン"や"ジークフリードシステム"などというドイツ由来のマシン名を使っているのがなんとも心地悪かった。しかし物語の最後が「ワルキューレの岩戸」に帰着した時には、厳格なキリスト教圏であるドイツと日本の神話との融合に"受容"という意味合いでの面白さを感じた。

「受け入れるのも一つの力」。乙姫(つばき)が最後に残した言葉も印象深い。


世界で戦争ばかりしている国々。そして普段の生活でも他者を批判ばかりして生きているボクらにも、ここから大いに学ぶことがあるだろう。


作画が粗めなのも許そう、ロボがあまり魅力的でないことも許そう、顔に描かれた謎のギザギザも許そうw。ここ数年内に観賞したアニメの中では間違いなく傑作の部類。人間存在のすばらしさをこれでもかと教えてくれるのだ。(エヴァとは違って)

観終わったばかりだからかもしれないが、今ボクの中では『エヴァ越え』は成立した。


評価:★★★★★

最初の12話まではガマンして観るのじゃ!その後怒涛の展開がキミを待っている!


P.S.
ちなみに最近のパチンコ台は液晶の大型化とこれらの版権により1台30~40万円と高値。この7%程度が版権会社に落ちるらしい。当たれば100万台も出るというパチンコ台。考えただけでもすげー収入。『エヴァ』はどうあれ『アクエリオン』も『エウレカセブン』も『ファフナー』も作品の出来はどうあれ既に押入れに寝かせてしまっていたアニメ。これがこんな値段で売れるんだから。パチンコ業界もアニメ業界もWin-Winで、打ち負けた客だけがLose…と。



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