明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

こんなテレビどう!?

2009年05月14日 | 映画
映画って劇場派?おうちでDVD派?
ボクはどちらかというと劇場派なのですが、もちろんおうちでDVDを一日4作ぐらい観ちゃう日もあったりします。

でもうちのテレビってまだ地デジどころか薄型でさえないんすよね。。。だって壊れないし、映像もっすごキレイだし。

まあどちらにしても地デジ化するにはまだ1年早いかなって。某法務大臣には申し訳ないけどな。


で、おうち派の映画好きの方にこんなテレビをみつけました。


スティッチ 20v型地上デジタルハイビジョン液晶テレビ



特にディズニー好きでもスティッチ好きでもないんですが、これちょっとよくない?見たとたん「うわ、欲しい」って思っちゃった(^0^)



このテレビのメーカー 株式会社ラナっていうんですが、過去に他にも映画なテレビを作ってます。



「パイレーツ・オブ・カリビアン」DVDテレビ


これ羅針盤型のリモコンがついているらしい。使いにくっ!!





あとこんなのとか


「カーズ」デザインのDVDプレーヤー内蔵CRTテレビ





プーさんがしがみついた14型CRTテレビ


プーさんの顔の横のスピーカーがちょっとキモい。。。


正直「カーズ」のはマジ欲しいんですが、スティッチ以外は今はもう買えないみたいです。今時液晶じゃなくてCRTだしね。でもなかなか面白いっす。どうしても欲しいって人は yahooオークションとかで探してみては!?


あなたも「こんなのどうっ!?」(by ヒッキー北風
え、「キライじゃないけど生理的にムリ!」ですか。。。



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【ウォッチメン(仮)】 エイゴのカベ

2009年05月12日 | 映画


『ダークナイト』と並ぶ傑作!と言われたり、さっぱり理解できないトンデモ映画と言われたりと、巷では激しく賛否両論のある『ウォッチメン』。

ボクは劇場で予告編を観た時から「こっ、これはスゴイ映画では!?」と大きく期待。しかし内容が難解らしいというウワサを聞きつけ、予習のためなんとAmazonから原作の「WATCHMEN」を原書で入手!稚拙な英語力を駆使して本日やっと読破に至りますた!なんと416ページ。エイゴの本でこれだけのページ数のモノを読んだのは初めて。何度途中で投げ出そうかと思ったことか。自分を誉めてあげたい!!ま、細かいところは理解できてないんだけどさ、そもそも難解だしな。



。。。で、本日時点ですでに上映終わってるし ...orz ドコデモヤッテナイ

日本での興行収入も振るわなかったようで。。。

DVDで観まふ。。。



でもこれそのまま映画にしてもただのオタク映画だよなぁ。ヒーロー達をあんな描き方をするというアイデアは面白いのだけど、そもそもアメコミ自体に興味も造詣も深くないほとんどの日本の方々(me too)にはちょっとキビシイ。。
それともツッコミどころ満載でそれを楽しむ映画なのか!?特にDr.マンハッタンあたりが。。


評価:?????


でもロールシャッハは好きさ!



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【愛しのジェニファー】 性(さが)

2009年05月07日 | 映画


【ネタバレあり】

有名ホラー映画監督達が競演するというアメリカの夢のようなTVシリーズ『マスターズ・オブ・ホラー』。三池崇史監督が参加していることで日本でも話題となった。その中でわれらがダリオ・アルジェント御大の監督作品が『愛しのジェニファー』である。以前から観たい観たいと思っていたがやっとこさ観賞。


美しいブロンドに完璧な肢体を持ちながら、その顔は目を背けたくなるほど醜く、話が通じないほど重度の知的障害もある少女ジェニファー。ホームレスに殺されそうになっている彼女を偶然助けた刑事フランクが、その少女によって人生を転落させられていく様を描く。


この映画、感想が真っ二つに分かれるのだろうなと思う。

ジェニファーは自分を庇ってくれる人物には猫のように懐いてくる。そしてそのお礼はその豊満な体で返す。どんなに気味の悪い風貌でも、体は反応してしまうという男の悲しい性(さが)。のちのち彼女はそんなかわいらしいものでなく、もっと恐ろしい怪物であることが分かってくるのであるが、それでも彼女を庇ってしまう刑事の気持ちを受け入れられるかどうかで、天と地ほどの評価の差が生まれるはずだ。

普通の精神であればあの顔とヤルのがムリ、アレ喰った時点でムリ、家族が出て行った時点でさらにムリ、ソレ喰った時点でもう絶対ムリ、と話についていけなくなってしまう人がいるのもムリはない。しかし頼りにされることに男は弱いのだ。そこにあの体がついてくる。ボクのように人恋しい者目線から見れば胸に刺さって痛いほど気持ちが分かる。冷蔵庫に詰められたアレをフランクが発見したのを見てキャッキャと喜ぶジェニファー。酒瓶のお代わりを差し出すジェニファー。もうかわいく見えてきてしまってしょうがない。またそんな自分の中の苦い葛藤をフランクとシンクロさせることでさらに胸ひしがれてしまうのだ。このどうしようもなさを共有できた者が本作観賞における勝者だ。

オチはホラーとしての王道。だいたいの人が途中で読めてしまうと思う。しかしフランクがあの最後を選ばざるを得ない必然。短編として美しく無駄なくまとまっていてとても良い。

ダリオ・アルジェント色は少なめだが、60分の短編で観やすい。ぜひご観賞を。良作。


評価:★★★★☆


ところでこの題名は『フェノミナ』へのオマージュか?
次はジョン・カーペンター監督の『世界の終わり』でも観るかな。


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【28週後...】 ヘリでバリバリ

2009年05月05日 | 映画


***
感染すると人間を凶暴化する“レイジウイルス”が猛威をふるったイギリス。感染発生から28週後、米軍主導のNATO軍監視のもとロンドンでは復興作業が始まっていた。軍の厳重な監視下に置かれている第1街区ではスペイン旅行中で難を逃れた姉弟も父親ドンと感動の再会を果たす。しかしその場に母アリスの姿はなかった。
***


『スラムドッグ$ミリオネア』がアカデミー総なめでしたね。ボクはまだ未見で観たいとは思っているのですが、2年前にインドへ行った時のスラム街の強烈さが記憶にまだ残っており、ちょっと食傷気味なところあり。

そこで同じダニー・ボイル監督が撮っている最上級ホラー映画をご紹介。



前作『28日後...』は10億円たらずの低予算ながら世界的なスマッシュヒットとなったアクションホラー。初めて(?)「走るゾンビ」を登場させたことで、圧倒的スピード感を持ったゾンビ映画として新たな魅力を開拓した。この手のウイルス感染もの映画としては『バイオハザード』シリーズなど多数あるが、この『28日後...』は、現代性・現実性と人間や社会へのシニカルな皮肉がとてもよくできた良作であった。

さて、もちろん今回の「28週後...」もその皮肉が超きいている。

今回の皮肉の矛先は"世界の警察"アメリカ軍。感染後のロンドンで治安維持にあたる特殊部隊。飛び交うヘリ、ビルの上には特殊狙撃隊。圧倒的火力でゾンビたちを制圧(虐殺)していく姿はまるでテロ対策の掃討作戦さながら。さらに感染者と未感染者の識別ができないとなると即座に全員を殲滅の対象とするなどのシチュエーションが妙にリアルである。
。。。さてこのシーンには見覚えがあるだろう。そう、数年前にTV、ニュースで見ていたヒゲの大統領率いる中東の"あの国"、そのものなのである。

そして、その冷酷なアメリカ軍の中にも子供達を助ける良心的なメンバ達がおり、彼らの脱出劇が後半のメインストーリーとなる。しかしそんな彼らのもたらす結果がまたおもしろいほどに皮肉に終着していく。。。


映像レベルからみて前回に比べ明らかに資本も増えており、主演もロバート・カーライルなんて有名どころを使ってしまっている。そのためホラーとして万人が楽しめるように大味化していないかの心配もあった。しかしその心配は冒頭の10分でものの見事に払拭された。前回同様ハンドカメラによる圧倒的ライブ映像はより洗練され、凶暴化したゾンビ達が走る走る全力で走る!そして観ている観客を含め追われる人間達は次々とその餌食となりあっという間に惨殺されていく!じわじわと恐怖が迫ってくるようなホラーも好みではあるが、本作の魅力はこのスピード感とガッツリ感なのだ。さらに終盤でヘリが感染者を一掃していくシーンはホラー界に残る名シーンと言えよう。目を背けずにはいられない息を飲むとはこのことだ。とにかく一度体験して欲しい。ゾンビ映画のイメージを一変させる威力がある。

そして最後30秒でさらに絶望を見せる(魅せる)スタイリッシュさが、かのダニー・ボイルたる所以か。

人間の弱さ、優しさ、傲慢さなどてんこ盛りに盛り込んだ大人のホラー。
なかなか観られないレベル。個人的には前作以上の出来。

評価:★★★★★

初めての方は前作とともにどうぞ。



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