3.11震災で公開が延期になっていた作品。ボクの中では『スーパー8』『スカイライン』とともに今年の三大異星人襲来映画の一つとして当確作。実は『カウボーイvsエイリアン』もあって四大だったことに先日気づいたのは内緒。
結果として全編かなりのヤッツケ映画感を漂わせながらも、期待通りのものを真正面から見せてもらえ大満足。この映画まごう事無き「アメリカ正義」映画でしたよ。
自由という幻想のエサを鼻先にぶら下げながら愛国心というスローガンで内外に不自由
をばらまく国アメリカ。その愛国心を維持し続けるには何が必要か?そう、それはお外に絶対的な敵を作り上げること。
もはやナチスもソ連もなくなりベトナムでは大失態。イラクには大量破壊兵器はなく、テロなんて自国が招いたことだと反省の色さえ見せはじめる始末。これでは一部の金持ち達の望むアメリカ国は保てないのですよ。。。
さあ、そんなところに異星人だ!奴らは絶対的な悪!圧倒的な力で攻め込んで来るぞ!みんな一致団結だ!不屈だ、退却NOだ!人間以外は全部殺せ!一匹捕まえた!急所はどこだ!?構うなこいつらに考える脳はないぞ!ここか(ザクッ)!?ここか(ザクッ)!?
「ねえ、おともだち探しじゃないの?」
そんな平和ボケかましてるからお父さんが死んじゃうんだzo!後ろから撃ってくる奴らとはお友達にはなれないのだ!海兵隊勇敢だぜ!強いぜ!ボクも志願するぜ!
うーん、こうやって冷静に噛み締めてみるとスゴイ映画だ。ステキすぎる(= =;
「資源が目的な以上、先住民族はジャマでしかない」
これ確信犯なのかブラックジョークなのか、はたまたマジなのか?自分たちを自虐しながらすべての殺戮を正当化する大胆さ。人類が平和に目覚めアセンションに向かい始めた今、もう圧倒的に悪い異星人と戦うより人類を統一する術はないのだよ!(だからアセンションすればいいんだってw)
でもロズウェルで捕らえた宇宙人をアメリカがイジめたりしたから、攻めてきたのではないかと勘ぐったりもして遊ぶw。『スーパー8』そんな話だったしな。
まあここまで穿って鑑賞せずとも、普通に異星人侵略映画として熱き兵士たちの物語を眺めているだけでも十分心揺さぶられる。使命感、葛藤、正義、このなかなかの直球さは最近の映画では観られない。
その上でスゴイテクノロジーの異星人が攻めてきた割には、かなり普通の市街戦が繰り広げられてるところが笑える。銃火器の威力差はあれども宇宙人弱すぎw。右胸ねらってるから?にしても拳銃でヤラれるってw。なんだか緊迫感あるシーンでさえホンワカしてしまい昔のTV戦争モノ映画を思い出しながら観てしまいました。
全編ドンパチでウワァーイなSFが好きな人にはピッタリです。
映像は正直『スカイライン』のが上でした。
ミシェル姐様のタンクトップがなかったのは監督は彼女の魅力をしらんのか。
→ 映画レビュー満載の日本ブログ村へ