明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

【世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011)】

2011年09月21日 | 映画




3.11震災で公開が延期になっていた作品。ボクの中では『スーパー8』『スカイライン』とともに今年の三大異星人襲来映画の一つとして当確作。実は『カウボーイvsエイリアン』もあって四大だったことに先日気づいたのは内緒。

結果として全編かなりのヤッツケ映画感を漂わせながらも、期待通りのものを真正面から見せてもらえ大満足。この映画まごう事無き「アメリカ正義」映画でしたよ。

自由という幻想のエサを鼻先にぶら下げながら愛国心というスローガンで内外に不自由
をばらまく国アメリカ。その愛国心を維持し続けるには何が必要か?そう、それはお外に絶対的な敵を作り上げること。

もはやナチスもソ連もなくなりベトナムでは大失態。イラクには大量破壊兵器はなく、テロなんて自国が招いたことだと反省の色さえ見せはじめる始末。これでは一部の金持ち達の望むアメリカ国は保てないのですよ。。。

さあ、そんなところに異星人だ!奴らは絶対的な悪!圧倒的な力で攻め込んで来るぞ!みんな一致団結だ!不屈だ、退却NOだ!人間以外は全部殺せ!一匹捕まえた!急所はどこだ!?構うなこいつらに考える脳はないぞ!ここか(ザクッ)!?ここか(ザクッ)!?

「ねえ、おともだち探しじゃないの?」

そんな平和ボケかましてるからお父さんが死んじゃうんだzo!後ろから撃ってくる奴らとはお友達にはなれないのだ!海兵隊勇敢だぜ!強いぜ!ボクも志願するぜ!


うーん、こうやって冷静に噛み締めてみるとスゴイ映画だ。ステキすぎる(= =;


「資源が目的な以上、先住民族はジャマでしかない」

これ確信犯なのかブラックジョークなのか、はたまたマジなのか?自分たちを自虐しながらすべての殺戮を正当化する大胆さ。人類が平和に目覚めアセンションに向かい始めた今、もう圧倒的に悪い異星人と戦うより人類を統一する術はないのだよ!(だからアセンションすればいいんだってw)

でもロズウェルで捕らえた宇宙人をアメリカがイジめたりしたから、攻めてきたのではないかと勘ぐったりもして遊ぶw。『スーパー8』そんな話だったしな。


まあここまで穿って鑑賞せずとも、普通に異星人侵略映画として熱き兵士たちの物語を眺めているだけでも十分心揺さぶられる。使命感、葛藤、正義、このなかなかの直球さは最近の映画では観られない。

その上でスゴイテクノロジーの異星人が攻めてきた割には、かなり普通の市街戦が繰り広げられてるところが笑える。銃火器の威力差はあれども宇宙人弱すぎw。右胸ねらってるから?にしても拳銃でヤラれるってw。なんだか緊迫感あるシーンでさえホンワカしてしまい昔のTV戦争モノ映画を思い出しながら観てしまいました。

全編ドンパチでウワァーイなSFが好きな人にはピッタリです。
映像は正直『スカイライン』のが上でした。
ミシェル姐様のタンクトップがなかったのは監督は彼女の魅力をしらんのか。



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【トランスフォーマー/ダークサイドムーン (2011)】

2011年09月03日 | 映画



シリーズ3作目。今回も全編が小学生の妄想レベル。

「いい車にいい女、ロボット達と共に平凡なボクが世界を救う!」
それ以上の説明は不要。

150分越えと長いが前半寝ていてもOK。

あの緻密な変形シーンを『1』で初めて観た時のような衝撃はもうなくて残念だけど、最新CGを駆使したド迫力の映像は今のところ一方向性としての到達点。ロボット好きがこのシリーズに期待するのは、いかに迫力ある戦闘シーンをいかに新しいテクノロジーで見せてくれるかなので、その意味においてはある意味完璧な出来。

ロボ達はあんなスーパーテクノロジーのカタマリのくせに、結局殴り合いの格闘戦で闘うところに毎回笑う。やはり男の熱い闘いはコブシが基本なのか、まるで少年ジャンプレベル。でもジャンプは「努力・友情・勝利」が基本だけど、トランスフォーマーには「努力」はないので、それ以下w。こんな奴らが高度な知的生命体のはずがないw。だからいつまでも平和は訪れないんだよ!

様々なトランスフォーマー達、特にオートボット側に特段活躍が見られなかったのは残念。それぞれのロボ達の特徴を生かした見せ場、ある意味「見得を切る」ぐらいなコッテリシーンを設けて欲しかったところなのだけど、今回はその逆人間がちゃんと活躍するってところが見せ所なのだろうね。これまでほとんどロボの周辺で右往左往していただけの人間達が、ロボに対抗できている姿はなかなかのカタルシス。でもやっぱりバンブルビーとのからみが薄くて、二人のバディ感はもっと欲しかった気がする。

マルコビッチさんの使い方がもったいないが、バンブルビーを舐め回すように観る彼の目はやはりモノホンだったw

頭空っぽで観る映画の最高峰。数少ない3Dで観ておきたい作品でロボット萌えの人は必見。マイケル・ベイはこれで終わりって言ってるみたいだけど、次作があったら次はIMAXで見たいところ。



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