明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

【フェーズ6 (2009)】 異色ホラー

2010年10月27日 | 映画


【ネタバレあり】

■『フェーズ6』予告編(Youtube)


はい、上の予告編見ましたね。もう私も四半世紀はゾンビ嗜好者やってますので、どうしてもこういう類の映画が出ると気になってしまいます。たとえそれがツマラナイという評判であっても、知人から観る価値なしと報告を受けていても、映画サイトでの評価が★1つでも、一度気になった作品は必ずTSUTAYAで手にとってしまうのです。

特に感染ホラーは大好物です。ここしばらくは『28日後/28ヶ月後』や『REC1/2』と当たりが多いですし、まあボクの映画好きはそもそも『ゾンビ』から始まっているみたいなもんですから。 

もうこうなってくるとある意味中毒ですね。タバコみたいに「ゾンビ税」とか作ってゾンビ映画はレンタル料金を倍にしてくれれば少しは借りなくなるかもしれません。

でもこの映画は売り出し中の『スタートレック(2009)』のクリス・パイン主演ですしね。そんなにスットコ映画でもなかろうもんと思ったですよ。

ところがこの映画、スットコ映画であるどころか


ゾンビ映画でさえじゃないじゃんっっ!


スイマセン。ボクの勘違いでした。(=_=;)

ってか、ただのパンデミックムービーというか感染ホラーの姿を借りたロードムービーというかなんというか。でも上のリンクの予告編見たらゾンビものだって思うじゃん。正直ホラーだと思ってみた人はスカされますのでご注意。


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さて、ホラーでないことは見始めて30分もすれば十分わかりますので、気持ちを入れ替えて鑑賞。そして撃沈。


この映画非常に地味です。

「誰が感染しているのか」というようなサスペンス性もなければ、「ワクチンやファーストキャリアを探せ」というようなエンターティメント性もありません。また「極限状態での人の業の深さ」的なものやその逆の「人の美しさ」も感じられず、心理的駆け引きも全くありません。そもそも感染への対策がマスクだけの気休めだから「ああみんなそのうち感染してしまうのであろう」といった感じで感染に対する恐怖もないです。

これまでの感染ホラーもの的に観れば正直あらゆる角度から観て、どこも過去作を超えていません。まあ結局ホラーではない感染モノとしては『アウトブレイク』を超えることは相当難しいし、ホラーとしても最初から『ゾンビ』にはすべての要素が包含されていますからね。

じゃあこの映画は結局何だったのだろうかと考えてみたところ、どうも「兄越え」の映画だったのではないかと。

兄ブライアンは感染した恋人ダニーを置き去りにします。またガソリンを手に入れるため一般人の女性も二人射殺することになりますが、ブライアンはこの手の感染モノによくある身の保身ばかり考える極悪人とは違います。その証拠に最初は少女と父親を助けるパートが入れ込まれています。

兄弟であるから、兄であるから彼は「決断」をするのです。そんな誰もしたくないことを「兄である」という一点から引き受けて、非情であるかのように振舞うのです。

そして兄ブライアンが感染したとき、弟は兄に「決断」を迫られます。さあオレを超えていけと言わんばかりに車の前に立ちはだかるブライアン。弟ダニーはその洗礼を受け入れ兄をその手にかけます。

そんな気丈な兄でさえも「鍵をよこせ」「一緒に海に行きたかっただけなんだ」とそれに矛盾する行動をとってしまう人としての弱さが切ないです。

そして彼は旅を続けついには海に辿りつきます。海は幼い頃に遊んだ兄弟の思い出の場所。ここならウイルスも罪の意識も一緒に洗い流してくれるかもしれない。ボクは兄を越えられたのだろうか。空虚な気持ちを抱えながら話は幕を閉じる、と。


いやぁ、全然ホラーちゃうやん。こんな兄弟の絆を描いたロードムービーでした。全然怖くないです。ある意味異色作と思います。でもそれほど面白くはありません(^_^;。何もない映画を結構強引に感想書いてみました。


あとはいい所と言えば、エミリー・ヴァンキャンプ(Emily VanCamp)が、引退してしまった岡本綾を彷彿とさせるのクールビューティーで好みだったわね、というぐらいでしょうか。そんな彼女も最後まで生き残るくせに一度も活躍していないということにエンドロール後に気づいたという、ある意味オドロキのお話でした。


それにこの映画ではゾンビ税は適用されず、今後もこのような映画は観てしまいそうです。



評価:★★☆☆☆


ああ、岡本綾もどってこないかなぁ。くぬぅ獅童めw


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【隣の家の少女 (2007)】 not avex

2010年10月24日 | 映画


■『隣の家の少女』予告編 (Youtube)


題名からだけだと中坊が股間を熱くするフランス映画のような香りもしますが全くハズレ。少年時代のひと夏の出来事を描いたいわゆるジュブナイルものですが、方向としてはものすごいネガティブ系。スティーブン・キング御大いわく「ダークサイド版『スタンド・バイ・ミー』だ」と言うのもうなずける。


母親とその息子たちに一人の少女が監禁拷問されているというその画は、それだけで十分な地獄絵図と言っていい。しかし流行りのトーチャーホラーのような直接的な映像表現はほとんど見せないことで見世物的な面白さに陥ることを回避、人間の暗部にのみフォーカスすることにみごとに成功している。

特に子供たちが迷うことなく嬉々としてそれに参加しているという「無自覚で盲目的な大人への従属」に寒気が走る。まだ年端もいかない息子に目の前で娘を強姦させ、次はどうしたいかと冷静に煽る母親ルースのその姿は恐ろしいほどの鬼畜。

集団における暴力のエスカレートとそれに迎合する人の心理が気分悪くなるほど描かれており、その所業は近年の映画では1,2を争う後味の悪さ。これが based on a true story というのだから人間を信じたい人は観ない方がいい。


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ただ残念なことに本作はボクの想定からは少しはずれていた。それは主人公であるディビッド自身が結局良い子すぎたこと。

この作品の本当の恐ろしさというのは、ルースの子供たちだけでなくその友人であり本作の主役であるディビッドが、いかにこの異常な状況の中でそれに感化されていってしまうという一点にあるのだと思っていた。

性にも興味深々となってきたその12歳という年頃で、少女の地下室への監禁という非日常に立ち会う。そこには親友の少年やいつもの仲間もいて、以前から子供たちの兄貴的存在のルースおばさんまでがいる。そんな中、間違っているとわかっていながらも、弱き者を甚振(いたぶ)ることの一抹の楽しさや美しいものが汚されていくことの淫靡への陶酔、大人の命令だからという言い訳で好奇心に負けてしまうというような本人の心の葛藤が描かれるのだとばかり思っていた。

そして大人になった今も良心の呵責に苛まれるという、そういう話なのかと。

あわせて本作ではルースの内面や過去がほとんど描かれない。確かに男にも逃げられたっぽい、かわいい若い女はみんなアバズレだ的なセリフから観客の想像力にそこは任せることが制作者の意図だと思われるがそれが逆効果に感じられる。彼女がこんな鬼畜に堕ちていった必然が感じられずただの「悪いオバサン」に見えてしまった。またその子供達も「バカに育てられたバカ息子」に感じられ、”良い子のディビッド”との対比がそれをより強調してしまう。


たぶんケッチャムの原作ではボクの想定したような部分が深く描かれているのでないかと思う。普通の人が悪人となってしまうその“魔が差す瞬間”こそが真の恐怖なのではないか。それがイマイチ伝わらなかった。

読んでないけどなw。違ったらメンゴw


とりあえず小説読んでみる。
それともう一つの「インディアナ 少女虐待事件」映画であるエレン・ペイジちゃんの『アメリカン・クライム』も観てみます。


評価:★★☆☆☆


ちなみに avex の音楽ユニットとは無関係でした。アタリマエ



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【月に囚われた男 (2009)】 静かでシブい

2010年10月17日 | 映画


■『月に囚われた男』予告編 (Youtube)


【ネタバレあり】

3年間、月でひとりエネルギー資源の採掘作業をして暮らす男が、契約満了直前にひょんなことから自分のクローンに出会う。

この映画をこういう見方する人は少ないかもしれないけど、なんというか、なんとも不思議なバディ映画だと思った。しかも組むのは自分自身。そこへロボットも加わる。

自分であっても利害が一致しないとケンカし、他人でいながらも何十年も生活をともにしてきたかのように相手をおもんばかる様が面白い。その後利害が一致してからの奇妙なそして"あうん"な連帯感が他のバディ映画では見られない魅力。その難しい感情の機微を抑えた演技で魅せるサムロックウェルが絶品。

そして当初は企業側の回し者とも思われたガーディであったが、その無機質なスマイルマークでさえ徐々に表情豊かに見えてくる。彼も3年(x5回)の任務を共にした本当のバディだった。ケビン・スペイシーの声が秀逸で、この作品全体を包む静寂さを形作っている。

一番面白かったのは3人目のクローンを身代わりにしてしまおうとするところ。おいおい彼だってお前らと同じ境遇じゃあないか。でも人ってのは情が移ってなきゃあんなもんかと妙に納得。



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そして全編を包む70年代SFのテイストが懐かしい。

ガーディの造型はもちろんだけど、開始早々の月面の様子に「おぅっ」と腰を乗り出して観てしまった、あれはどうもミニチュア撮影(+CG加工)とのこと。どうりで妙な郷愁と温かみを感じるワケだ。

「科学技術の進化への疑問と人との共存」「権力、国家、体制に対する反抗」とそこで描かれる主題もまさに70年代的。

ところで最後の70年代SFと言われる『エイリアン』の黒幕は日系企業だったが、Lunar Industries社は、どうも韓国系企業の様子。これを残念と思うべきか、どうかw。



全編にただよう静けさがなんとも心地良く懐かしい。切なく哀しい落ち着いた大人のSFと言える。こういう映画が今の時代に観られるとは思わなかった。拾いモノ。



評価:★★★★☆

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【ベスト・キッド (2010)】 成龍

2010年10月14日 | 映画


■『ベスト・キッド』予告編(Youtube)


 ジャッキー・チェン(というか成龍)で育った世代であれば、少なからずハリウッド進出後の彼には少し違和感を感じているのではないでしょうか。今や最高の集客力を持つアジアンスターとして君臨する彼ですが、俳優として暗中模索し求められるモノを演じてきた結果、そこで観られるようになったのは「コミカルでいつも笑顔のアクションスター」でした。

 『シャンハイヌーン』や『タキシード』で観る彼はとても魅力的ですし、そのカンフーアクションも健在。欧米におけるアジア俳優の存在感を一気に高め、以後のアジア勢に道を切り開いてくれた彼の功績は多大なるものだと思います。

 ただ一抹のさみしさを感じるのは、ハリウッドの彼はいつ見ても「完成品」であるということ。その「カンフーアクションのできるコメディアン」的スタイルは特に出世作『ラッシュアワー』以後、イメージが固定化されていきます。

 その反面かつてボクらがTVにかじりついて観ていた頃の彼は、まだまだ荒削りな「未完成品」的なところがあり、親しみやすいキャラクターとコメディ要素を取り入れてはいましたが、その映画はまさに「功夫映画」と言えるものです。

 『木人拳』『蛇拳』『酔拳』と功夫映画の黄金律(*1)の中で描かれるその姿には、生きること戦うことへの葛藤と苦悶の表情、そして不屈の努力により手に入れた強靭な肉体と精神があり、"成長するひとりの青年"の姿が映し出されます。そんな成龍を見て育った僕たちには、ハリウッドの彼は少し物足りないのかもしれません。


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 さてそんな想いで鑑賞するジャキー・チェンの映画『ベスト・キッド(2010)』には、そんな当時の成龍が垣間見え単純にとても嬉しいです。

 残念ながらジャッキー自身のアクションはその役柄上少ないのが残念ですが、悪ガキどもを蹴散らすその動きはショーアップされたカンフーアクションではなく、あの頃に観た功夫を彷彿とさせます。

 そしてそんな彼もついに"師匠"を演じる時が来たのかと思うと大変感慨深く、鑑賞前からすでに感動してしまっている自分がいました。口数少なく弟子のジェイデンくんを鍛えあげるその姿に、かつての作品たちの中で猛特訓するジャッキーの姿がオーバーラップし目頭を熱くさせます。

 そして本作は『ベスト・キッド (1984)』のリメイクとしても相当な良い出来です。

 オリジナルは当時『バックトゥザフューチャー』とともに、何度もTVで放映されまくっていたため、over30ぐらいの映画好きでは見たことない人はいないのではないでしょうか。

 北京に場を移してはいますがストーリーラインはほぼ同じで、随所にオリジナルをリスペクトするシーンを入れ込む形で丁寧にリライトされています。あの意味のない反復動作が実はしっかり修行となっているシーンも再現され、分かっちゃいるけど誰もが興奮させられるポイントでしょう。演技指導ジャッキーの設計したそんな特訓シーンは、細かいアイテムまでいちいち過去の彼の作品群を彷彿とさせ、グッと胸に去来するものがあります。

 もちろん最後のトーナメントシーンでは、かのコブラ団(!)のような姑息な反則や、ダニエルさんの「鶴の構え」さえも再現され興奮は最高潮。

 細かいことを言えばあの終幕の仕方さえも好きで、トーナメント会場を去る師弟二人の笑顔でプッツリと終わり余計なエピローグはつけない作りは、これも過去の功夫映画を彷彿とさせる潔さが嬉しいです。



 あと本作で面白いのは、ジェイデンくん演じるドレがイケてる少年であることですかねw。

 引越し一日目からいきなりヒロインをヒップホップダンス(?)でナンパするその姿は、オリジナルのダニエルさ~ん(パット・モリタ風)のようなヘタレくんでは決してありません。そのへんはウィル・スミスの想いが入っていそうで微妙な気もしますがw、オリジナルとは違い面白いポイントです。

 さらにそんなアメリカから来たドレッドヘアのオシャレ小僧にヒロインを簡単に奪われてしまういじめられっ子の気持ちも分からんではなく、そちらにも微妙に肩入れして観られて面白かったですw。




 未だキレのある功夫アクションが垣間見れ、ジャッキーが師匠を演ずるというだけでももう十分。しかも単純明快で痛快、間違いなく面白い。かつてジャッキーに憧れた少年達には本当に観て欲しいし、それ以外の人も間違いなく楽しめるでしょう。

 あ、忘れてました。ジェイデンくんの演技も最高にいいです(^_^;。彼は「親の七光り」ではなく本人が七光ってますよ。ジャッキーを食うほどの演技です。


 「カラテじゃなくてカンフーじゃん」っていうツッコミ(原題「The Karate Kid」)もありますが、そこは欧米人の作った映画、手放しで楽しみましょうw。



評価:★★★★☆


石丸博也さん吹き替え版でも観たいですなぁ。


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*1:功夫映画の黄金律)
 ①主人公と悪人との間に因縁が起こる。(親兄弟を殺される etc.)
 ②未熟なまま悪人に立ち向かいフルボッコされる。
 ③師に出会い、修行に明け暮れる。(その後、師匠も殺される場合あり)
 ④ついには悪人を打ち倒す。
 というものスゴクわかりやすいストーリーラインが定番。


【バイオハザード4 (2010)】 てきとー

2010年10月10日 | 映画
■『バイオハザード4 アフターライフ』予告編(Youtube)


【ネタバレありすぎ】


やっと観ました。ほぼ義務感w
近くの劇場で3D上映が終わってしまっていたので2Dで鑑賞w


で、感想。

てきとーヽ( ´ー`)ノ フッ


もちろん知ってたんですよ、15年前に『モータルコンバット』を観て以来、そしてこないだDVDで『デス・レース』観たときにも、


ああ、ポール.W.S.アンダーソンって"てきとー"な人だっって


今回は彼のゲーム好きSFオタクてきとー感満載。そしてまさに


子供産んでもこんなにステキなオレの嫁見て映画


でした。

ストーリーは完全なる『3』の続編ではあるのだけど、まあかなりディティールはどうでもよくなってるし。。とりあえず頭からつれづれと振り返ってみませう。。。


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・中島美嘉いらね~
・日本語アフレコが変~
・渋谷の地下がっ!!半蔵門線は銀座線は副都心線は!?
・アリス来るの分かってるのに日本支部ってば弱え~
・渋谷ってか東京ごと爆破ってやりすぎコージー
・無限増殖アリスをこんな風にリセットw
・まさかのアリスの超能力も全リセットw。『エイリアン3』の冒頭ぐらい衝撃的。
・なぜ墜落をストップモーションで。。。
・能力失ったのに飛行機落ちても生きてるよw
・えー、安息の地「アルカディア」までリセットする気か!?
・都合よくクレアに会うなぁ
・飛行機で降りんなよw
・うぉっ、刑務所からプリズンブレイク。
・「元水泳選手よ」分かりやすい死亡フラグw
・なんかでっかいヤツがキタっ!最初からショットガンで逝っとけ。
・もうゾンビどうでもいいなw
・アルカディアは『3』から出てきてるのに、
 なんで東京支部のお前がアルカディアのドンなんだよ!?。それも都合いぃ~。
・あまりにもマトリックス過ぎ
・メガネ投げるとこミッションインポッシブル
・超絶能力持ってるくせに結局弱っ!
・Kマートって誰だっけ?ってかコンピュータにもその名前で登録って。。
ジルさま出てないじゃんっ!って思ってたら出た。でもパツキンかよぉ。。
・アリス、人間に戻っても何も変わってなくね?



全体に漂うてきとー感。それと


だってほら3Dなんだからとりあえず飛び出させとけって


という感じに、もう完全にアトラクション映画と化す。
こないだ観た『ゴセイジャー』となんら変わらないw

それを2Dで観たオレって。。。


まあもともと『バイオハザード』シリーズ自体てきとーだったんですけどね。それでも一応バイオホラーとしての体裁ってあったと思うのだが。それが今回で完全に子供向けヒーロー映画になった様子。しかも『バットマン』より『ファンタスティック4』側の作品に。


ミラ姐の脱ぎっぷりが悪くなったのはダンナ故の出し惜しみでしょうか。夫婦馴れ合いの失速感も否めません。今後のシリーズが『カットスロートアイランド』のようにはなりませんように。


でもそこそこ面白かったです。あいかわらずミラ姐はステキだし。
次回ジルさまとの対決に期待してますっ!黒髪希望。

(感想雑っ!)


評価:★★☆☆☆


ところで誰かそろそろアンブレラ社の目的を教えてくだちい。


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【キックアス (2010)】 禁断の果実

2010年10月08日 | 映画


■『Kick Ass』予告編(Youtube)


春頃にまさかの全米初登場No1をとった話題の映画『Kick Ass』を日本公開前に鑑賞する好機に恵まれました。R指定のぶっ飛び映画らしくホクホク喜び勇んでの鑑賞です。


特殊能力などない普通の人々がヒーローとなって活躍するというちょっと『ウォッチメン』を彷彿とさせる設定ですが全然こっちの方がイケてて好みです。

オタクくんがヒーローとなることで多大なる責任と過酷な現実を味わうことで人として成長する青春映画、とも言えなくもないですが、たぶんそんなメッセージ性はどうでもいいですw

この映画、

ヒットガールたんさいこーっ! (*´Д`)ハァハァ

これに尽きます。


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コスプレ少女がお下品な言葉を吐きながら悪人たちをブッタ斬りメッタ撃ち!!この娘がとにかくスゴイ。小さい体で巨漢の悪人どもに立ち向かい、スーパーアクションでバッタバッタとなぎ倒す。ジョン・ウーばりの二丁拳銃を空中装填、滑り込んで全員射殺っ!初登場シーンのセリフからしてアレですよ。かわいい小学生の幼女にこんなことさせてっ、もうっ!と、見てはいけないものを見ているような興奮を隠し得えませんw。そしてその可憐さにはボクの中に潜んでいたロリっ気を否応なく開発されてしまいましたw。いやマジでカワユカッコイイんですよ。

主人公であるキックアスのことは実はあまりどうでもよかったりして、とにかくビッグダディとヒットガールの親子の絆に泣けます。そしてニコラス・ケイジはこういうちょっと変な役が似合いますね。愛する人を失ったことから非情の人となり、娘を悪人達へ復讐するための殺人マシーンに育てあげるという哀しい役柄なのですが、ちょっとヌケサクな感じがコメディ要素となっており絶妙にいい感じです。


R指定とのことで人が死ぬ死ぬこれでもかと死にますし、電子レンジで人をチンしたりとまあ激しいバイオレンス描写満載ですが、それでもゴア、スプラッタ度などはあまり高くありません。それでもR指定を頂戴しちゃったっていうのは、ひとえにヒットガールちゃんの存在自体によるものと言えるでしょう。ああハリウッドは禁断の果実に手をつけてしまったようです。今後こういう子供バイオレンスがたくさん作られるんだろうなぁ。

多々ある楽しい不道徳さを差し引いてもw、コメディとバイオレンスの適度な融合にストーリーへの風刺の効き具合といい非常に楽しめる作品に仕上がってます。アメコミヒーローものですが、その手が苦手な人も気にせずみられるでしょうし、お好きな方はより一層楽しめるでしょう。またニコラスケイジの出演から低予算に見えないところもいいです。

『2』の制作も決まったようですし、危ぶまれていた日本での公開は12/18(土)シネセゾン渋谷に決定。さあアナタも内に眠るロリっ気を開発されに行ってくださいw


★★★★☆


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【マイマイ新子と千年の魔法 (2009)】 

2010年10月02日 | 映画


■『マイマイ新子と千年の魔法』予告編(Youtube)



『サマー・ウォーズ』と同じマッドハウス制作作品。
地味すぎてひっそりと劇場上映されたのちに、ジワジワと口コミでその良さが広がっており大変気になってた作品。


昭和30年代の子どもたちの話ということと、タイトルにある「魔法」から、子供向けの"懐かしモノ+ファンタジー"だろうと思って観たのですが、そこに描かれていたのは単なるノスタルジーでも空想でもなく、紛れもない大人向けの"リアル"でした。


新子が遊ぶ空想の世界。用水路を駆け抜けるミドリの小次郎との追っかけっこ。千年前の平安の都に思いを馳せ「牛車が通るよ、さあよけて」と、新子の空想の世界の住人に貴伊子も加わっていく。意識の共有、無限に広がるイメージ。そこには"日常から飛躍し創造の中で遊ぶ子どもの姿" と "子ども同士が友だちになるまさにその瞬間" が驚くほどのリアルさで瑞々しく描かれています。

単なる懐かしい風景を並べたてた見せ物のノスタルジーではなく、大人になってからすっかり忘れてしまっていた当時の純真な感覚を彼ら子供たちと同じ目線でリアルに再体験させてくれます。心の奥底の記憶に触れ鮮やかに子供心がよみがえります。


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この作品は自分にもこんな自由の翼があったことを懐かしく誇らしく思い出させてくれるとともに、自らの可能性を再度感じさせてくれるだけの力があります。そして友達って理屈じゃなかったんだという当たり前のことも改めて提示してくれます。ボクはいつから人との付き合い方に条件や損得勘定を入れるようになってしまったのだろうか。したり顔で大人になったような気でいたことを恥ずかしくも思わされました。新子と貴伊子のデコピンを観て涙が出ました。


タイトルには「千年の魔法」とありますが、特に魔法やらトトロのような空想動物やらが出てくるわけではありません。平安の時代から千年の時を紡いで、現在まで伝承され引き継がれているひとつの悠久の時の流れを、子供たちの日常と照らし合わせながらサラリと描いています。

新子と辰吉は残酷な現実に立ち会い不穏な大人の世界を垣間見ます。そして自分たちは立派な大人になろうと誓いますが、そのためにももっとたくさん遊ぼう、もっとしっかり子供でいようと約束します。「明日の約束を返してっ!」という新子の叫びは、私たち大人に向けられた言葉。子供にしっかりとじっくりと子供でいさせてあげること。子供時代に培った遊びや空想力、友情の作り方、それら人としての礎が次の世代に受け継がれていく。急いで大人になんかしないでという心の叫びです。今の時代だからこそ深く厳しく響く言葉だと思います。


穂先をなでるつむじ風のようにさらさらと流れていくストーリー。昭和の時代の子供たちの姿が本当にイキイキと魅力的で、子供への人への愛が感じられます。延々と続く麦畑の風景もアニメの描ける一到達点と言える美しさです。


平安の都と現在の防府とのつながりに少々の分かりにくさがあり「ん?」と考えさせられた点がちょっとモッタイなかったかもと思いますが、そのへんはまあ子供たちの魅力に比べれば大した問題ではないです。


何も足さない何も引かないそして何にも媚びていない、いわゆる商業アニメの対極にあるような作品です。(まあ商業アニメも好きなんですけど^-^;)
文科省特選(推薦ではなく特選!)なので今後小学校の体育館や地域の図書館などで無料上映されたりしてたくさんの人の目に触れてくれると嬉しいです。


ホメすぎましたが、93分の短い作品です。ぜひ機会あればご覧ください。
きっとあなたの財産になります。


評価:★★★★★


エンドロールのコトリンゴさんの音楽がまた素晴らしいです。第二の矢野顕子さんみたいだなぁと思ったら、坂本龍一教授に見出された才能らしいです。



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