『動物を守りたい君へ』2013, 岩波ジュニア新書

世に動物好きはたくさんいます。子供はだいたい動物が好きで、中学生くらいになると、「守ってあげたい」と思うようになる子もいます。それは交通事故にあった犬だったりします。そのことと、たとえばホッキョクグマを守ることとはどう違うのか。あるいはタヌキならどうか。そういうことを考えてもらおうと書きました。『野生動物と共存できるか』の姉妹編的なところがありますが、野生動物に限らず、ペットや家畜の命についても書きました。
この本はおかげさまで好評で、増刷を続けています。そしてありがたいことにその韓国語訳が出て、韓国で出版されました。なんだか不思議な気持ちです。ハングルが1文字も読めないので、自分には読めません。私たちはたくさんの欧米の翻訳本を読みますが、よく著者の日本語版への「まえがき」などが書いてあります。私たちはなんとなく著者も日本語の本を見て「まえがき」などを書くように思っていますが、全く読めないわけで、今の私と同じような気持ちなのだろうと思います。それで、韓国の若い人に向けて改めて一文を書けばよかったなと思ったりしています。書くとすれば、人の持つ限界、しかし私たちは海峡を挟んで長い歴史を共有し、これからもそうであること、そこに生きる動植物はただひたすら懸命に生きているのだ、ということです。今、政治的に難しいことがあるから、よけいにそう思います。

韓国語訳の表紙
感想

世に動物好きはたくさんいます。子供はだいたい動物が好きで、中学生くらいになると、「守ってあげたい」と思うようになる子もいます。それは交通事故にあった犬だったりします。そのことと、たとえばホッキョクグマを守ることとはどう違うのか。あるいはタヌキならどうか。そういうことを考えてもらおうと書きました。『野生動物と共存できるか』の姉妹編的なところがありますが、野生動物に限らず、ペットや家畜の命についても書きました。
この本はおかげさまで好評で、増刷を続けています。そしてありがたいことにその韓国語訳が出て、韓国で出版されました。なんだか不思議な気持ちです。ハングルが1文字も読めないので、自分には読めません。私たちはたくさんの欧米の翻訳本を読みますが、よく著者の日本語版への「まえがき」などが書いてあります。私たちはなんとなく著者も日本語の本を見て「まえがき」などを書くように思っていますが、全く読めないわけで、今の私と同じような気持ちなのだろうと思います。それで、韓国の若い人に向けて改めて一文を書けばよかったなと思ったりしています。書くとすれば、人の持つ限界、しかし私たちは海峡を挟んで長い歴史を共有し、これからもそうであること、そこに生きる動植物はただひたすら懸命に生きているのだ、ということです。今、政治的に難しいことがあるから、よけいにそう思います。

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