訪花昆虫調査(2022年8月11日)の結果報告
手際の良い植原さんからさっそく生データのファイルが送ってきました。それを入力して整理したので、報告しておきます。
コンテンツ
1. 全体について
2. 訪花昆虫と花
3. 花の形と昆虫の口の形 こちら
4. これまでの月との比較 こちら
5. 2021年の8月との比較 こちら
6. まとめ
資料 花と昆虫の写真 こちら
調査は調査地に図1のようなコースを決め、2, 3人ずつ5つの班に分かれて、1班が2コースをゆっくり歩いて、花に訪花昆虫がいたら、花の名前と昆虫の数を記録しました。

図1. 乙女高原に定めた調査コース
1. 全体について
歩いたのべ距離は967.8メートルで、平均速度は124.1m/時でした。訪花昆虫の数は1150匹で、10メートル中の昆虫発見数は11.9匹でした。
表1. 訪花昆虫調査のまとめ

これをコースの植生によって森林、林縁、草原に分けると発見された昆虫数は森林は少なくて4.4匹/10m、林縁と草原は15匹/10mほどでした。林には花が少ないせいです。

図2. 場所タイプ別の訪花昆虫発見数(10メートル当たり)
2. 訪花昆虫と花
訪花昆虫が記録された花の数は合計1150であり、内訳はヨツバヒヨドリが37.6%もの多くをしめ、シシウドの20.8%と合わせると過半数となりました(図3)。

図3. 訪花昆虫がきた数の順に並べた花のグラフ
次に昆虫数を見るとハエ・アブが72.6%を占め、甲虫、ハチと続きました。

図5. 訪花昆虫の数を比較した図