太陽日記

北海道移住10年を機に、日記をこちらに引っ越しました。気が向いた時にひっそりと更新します(笑)

ロコ・ソラーレ

2022-06-29 17:21:54 | 日記
 昨夜、レ・コード館の町民ホールで新冠町教育委員会が主催する「ロコ・ソラーレ講演会 応援が秘める力とコミュニケーションが生む力」がありました。今までも各界の著名人を招いて講演会が行われてはいましたが、クルマで30分弱かけて街まで下がるのが絶妙におっくうで一度も行った事はありませんでした。しかし、ロコ・ソラーレが来るとなれば万難を排してでも行かねばなるまい。そう、わたしロコ・ソラーレファンなのです(*^_^*)
 入場は無料ですが事前に整理券が必要との事で、そちらも早々にゲットしました。また、当日はロコ・ソラーレへの質問コーナーがあるらしく、後日、質問を記入した用紙を提出しておきました。「もし採用されたらサイン色紙なんかもらえたりして…」なんて想像しながら当日を待ちました。

 で、迎えた当日。開会に先立って残念なお知らせがありました。吉田知那美さんが体調不良により不参加とのこと。コロナではないとの事で一安心ですが、知那美さんのコメントはいつもどこか哲学的な言葉がちりばめられていて印象的だったので、今回そのコメントが聞けないのがとても残念でした。しかし、21-22シーズンは例年にない長丁場で、つい先日まで日本選手権を戦っていたので、今はゆっくり休養してほしいです。
 という事で、壇上に上がったのは石崎琴美さん、吉田友梨花さん、鈴木夕湖さん、藤澤五月さんの4人と、対話形式で行われる講演会という事で、インタビュアーの國分明子さん。この方は、本橋麻里さんがロコ・ソラーレを立ち上げる時に最初にスポンサーになった國分皮膚科の理事長、國分純さんの奥様だそうです。
 会場内は撮影や録音は禁止なので全てを事細かに記憶する事は出来なかったのですが、印象に残ったエピソードをいくつか。
 コロナ禍以前は試合会場に観客がいて、いいショットを投げれば観客の歓声が直に伝わってきたけど、無観客になってそれが無くなったので、今までいかに観客の歓声や応援が自分たちのモチベーションを上げるのに助けになっていたのかを実感したそうです。また、平昌オリンピックで銅メダルを獲得して世間からの注目度も一層上がり、そのプレッシャーが凄かったのかと思いきや、むしろ「負けちゃいけないんだ」と、自分たちで自分たちにプレッシャーをかけてしまっていたそうです。そんな中で北京オリンピックではさらに輝く銀メダルを獲得したワケですが、実はオリンピック本番よりも、その出場権がかかった世界最終予選よりも、日本代表の座をかけて北海道銀行フォルティウスとの死闘を繰り広げた代表決定戦のほうが印象に残っているそうです。その代表決定戦は5戦のうち先に3勝したチームが代表決定という大会で、先にフォルティウスが2連勝して後が無くなったロコ・ソラーレ。しかも第2戦と第3戦は同じ日の開催でインターバルは2時間ほど。その中でメンバー同士でコミュニケーションをとって全てをさらけ出し、「今回の自分たちには運が無いよね」(実際ここまでの試合、ショット率など数字の上ではロコ・ソラーレが上回っていたのに連敗してしまっていた)、「運がないなら自分たちで運命変えよう!」などと、この辺りのエピソードは様々なメディアでも伝えられているのでご存知の方も多いかと思います。そして第3戦のリンクにメンバーが出て来た時、インタビュアーの國分さんは「ロコの目つきが変わった!」と感じたそうです。また、同時にフォルティウスのメンバーたちもその違いに気づいたようで、「あ、ロコの目つきが変わった」と動揺しているかの様子を國分さんは感じ取ったそうです。そしてそこから3連勝して見事に日本代表の座を獲得しました。琴美さんはこの時点でオリンピックには出場できると確信していたそうです。
 その北京オリンピックでの裏話的なエピソードとしては、多数届けられた応援旗にびっしりと書き込まれた寄せ書きのメッセージを見ては応援のパワーをもらっていたそうです。また、選手村の食堂の食事がイマイチで、途中からは日本代表のオフィシャルスポンサーでもあるAJINOMOTOが日本選手団のみに提供する食事ばかりを食べていたそうです。カーリングはどの競技よりも試合期間が長く、恐らく最も長い期間選手村にいたであろうから食事の問題は重要ですよね。

 今回の講演会は教育委員会が主催という事もあって、部活動に励む中学生や市民劇団に所属する児童などが招待されて前方の席に集まっていたのだが、その子たちに向けたメッセージを求められると、四者四様のワードではあったものの共通していたのは「若い時は失敗するのが恥ずかしかったり怖かったりするけど、失敗を恐れてはいけない」「自分が上手く行ってる時は自分に余裕があるけど、失敗してしまった人は余裕がない。そんな時は余裕がある人が支えてあげる。それが出来るのが団体競技のいいところ」「失敗してもその失敗を次につなげて成功すればいい。チャレンジを諦めた時が失敗」など。また、その後に行われた例の質問コーナーでは事前に集めた質問が入ったBOXから4人がそれぞれ1枚づつを引いて質問に答えていくのだが、3人目の夕湖さんが引いたのは野球部の副キャプテンの子の質問で、「チームメイトが失敗した時など、自分は副キャプテンとしてどうやってコミュニケーションをとっていけばいいのか、日々悩んでいます」という、先程の4人からのメッセージやこの講演会のテーマにも沿った素晴らしい質問だった。コレ、仕込みじゃなくガチです。そこで4人のアドバイスも熱を帯び、「人それぞれ性格が違って、言葉で励ましてほしい人もいれば、そっとしておいてほしい人もいる」「いざ試合中にそういう場面になっても、その時に聞いてる時間は無いから、普段の練習中などに『お前、どっちタイプ?』って聞いておいたらいいんじゃない?」など、的確なアドバイスをもらって副キャプテンも感謝していた。
 で、実はその後の4人目の五月さんが引き当てたのは自分の質問でした。先程の中学生の質問に比べるとミーハーで軽い内容なのが恥ずかしいのだけれど、「ロコ・ソラーレと言えばリードの夕梨花さん、セカンドの夕湖さん、サードの知那美さん、スキップの五月さん、フィフスの琴美さんというポジションがすっかりお馴染みですが、皆さんのカーリングを始めてからのポジション遍歴を教えてください。また、もし今のメンバーでポジションをシャッフルするとしたら、やってみたいポジションはありますか?」というもの。五月さんは幼少期はスキップ以外をやった事もあるけど、高校生くらいの頃からはずっとスキップ一筋だそうです。夕湖さんは主にリードをやっていた時期もあるけど、最近はずっとセカンド。夕梨花さんは全てのポジションをやった事があるそうです。琴美さんは主にずっとリードだったそうです。また、練習の時にシャッフルしてみた事があるそうで、普段スイープをする事が無い五月さんはスイープに「キチー!(キツイ)」と音を上げ、スイーパーの有難みを実感し2人には感謝しているそうです。なので、「シャッフルするとしたらあまりスイープをする事の無いサードかなぁ」との事でした。逆にセカンドの夕湖さんは「そのエンドを決めるショットを投げるスキップなんて絶対にイヤ!」との事でした。でも、夕梨花さんや琴美さんは「夕湖のスキップは見てみたいかも」とおっしゃってました。
 質問が引き当てられた4人にはサイン色紙ではなかったけれど、ロコ・ソラーレのステッカーが渡され、自分は五月さんから直接手渡されました。ヤッター!

 また、ロコ・ソラーレの4人は講演会に先立ち、地元のにいかっぷホロシリ乗馬クラブで乗馬体験をされたそうです。「ロコ・ソラーレ 新冠 乗馬」で検索するとすぐに出てきますが、どれも日刊スポーツの保坂果那さん撮影の記事です。保坂さんと言えばニッカンのコンサドーレの番記者さんで、いつもいい記事を書いてくれるコンサポにはお馴染みの記者さんです。記事では講演会には触れていないのでホントに乗馬体験だけの取材だったのかもしれませんが、コンサポとしては保坂さんにもお会いしたかったです。


 とても良い講演会で、楽しい時間を過ごさせていただきました。
 五月さんからもらったステッカー。家宝にします(笑)
 7月1日のタモリステーションも楽しみ~♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする