一般色再び

　3月12日のダイヤ改正で釧路運輸車両所のキハ40は全てH100型に置き換わってしまいましたが、旭川運転所の廃車対象の5両のキハ40とバクる（北海道弁・交換するの意）ように5両のキハ40が旭川に転属となりました。その中には1779「森の恵み」と1759「国鉄一般色」も含まれていました。もう1両の一般色である1766は、その旭川から廃車対象として送り込まれたキハ40と一緒に連結されて釧路運輸車両所の留置線に留まっており、ネット上では「廃車になるのでは？」との憶測も流れています。また、1749・1758の2両のタラコは全くの行方不明となっており、こちらもその動向が心配されています。
　一方で旭川に転属となった一般色の1759は、早速石北本線や根室本線の滝川口で運用されており、先週からは滝川～東鹿越間で運用されている画像がネット上に見受けられました。ホントは帯広駅のようにライブカメラが富良野駅にもあればいいのですが、無いものねだりをしても仕方がありません。こまめにネット上の情報をチェックし、1759の動向を推察するしかありません。ただ、富良野～東鹿越間は朝に2往復（片道の回送を含む）と夕方から夜にかけての3往復しかないので、滝川口に入っている事さえ分かれば、意外と当たる確率は高いかもしれません。
　また、まだ具体的な日時は決まっていませんが、富良野～東鹿越間は廃止・バス転換となる事が決定してしまいました。そこで、普通のJR北海道色のキハ40でもいいから撮影しておきたいと、昨日（4月17日）撮影に行ってきました。

　冬から初夏にかけてのこの区間でのハイライトと言えば、雪をかぶった芦別岳をバックにした光景。今までも何度か行った事があるけど、イマイチいいポイントが見つけられず、「どこかイイ場所無いかな～」とネット上で検索してみると、通称「下金山カーブ」と呼ばれるポイントを発見。「おぉ、こんなイイとこあったのかー！」と、最初の撮影地はすぐに決定。初めて行く場所だけど、Googleマップの衛星画像とストリートビューで行き方の予習はバッチリ。ウチから約1時間半で到着。すると、すでに5～6人の同業者が集まっていた。日曜日という事もあるかもしれないけど、この時点で一般色が来る事を確信した。


　最終的に10人ほどが集まり、やがて遠くに見えたキハ40は朱色とクリーム色のツートン、お目当ての1759だー！
　晴れていたし芦別岳も見えているけど、ちょうど森林限界のちょっと下あたりからが雲の影になってしまった。及第点の写真ではあるけど、激Vな写真とはならなかった。まだしばらく残雪は消えないだろうし、下界に新緑が芽吹いてきた頃にリベンジしたい。

　5往復あるうちの4往復は東鹿越に到着後10分ほどで折り返してしまうけど、この1本だけは70分ほど停車しているので、その様子を見に行こうと出発したけど、金山駅横の踏切を渡った時に、今まさに駅を発車するキハ40が見えた。別に「追っかけてもう一発撮ってやろう」なんて思ってなかったので普通に走っていたけど、期せずして追いついてしまったので、ここからちょっと頑張って（^_^；　有名ポイントに行ってみた。


　トンネルから出てすぐ、かなやま湖を渡る橋梁を見下ろすこのポイント、クルマから降りた時にはすでに列車接近を知らせる警報音が鳴っていたので、レンズを交換したりアングルを検討する余裕も無かった。天気もドン曇りだし「とりあえず撮りました」的な写真になってしまった。


　台風による被害でここから先は列車代行バスになるので、列車による運行はこの東鹿越まで。


　以前は石灰石を運び出す専用線があり、何本もの側線を持つ広い構内が特徴。


　今はたった1両のディーゼルカーが5往復やって来るだけで、その光景もあとどれくらい見られるか分からない。


　令和の時代にサボが差し込まれた光景もノスタルジックだけど、フォントがちょっとねぇ…


　この国鉄時代のフォントがしっくり来るんだけど、わがままな要望ですね。


　返しはこれまたネット上で見つけたポイント、金山ダムの天端（てんば）から撮影。時々雲の切れ間から陽が射す時もあったけど、列車通過時はドン曇り。それに比べて芦別岳には陽が射していてトビ気味だし、頂上には雲がかかっていて撃沈。ここは手前に公園があって桜の木もあるので、桜の時期に是非ともリベンジしたい場所だ。


　富良野で13分停車するので高規格道路を利用して先回り。しかしここもドン曇りで撃沈。バックの十勝岳もモヤ～っとしてるし、ここもまたリベンジ案件決定。イマイチ達成感の無い撮影となってしまったが、1759をこの区間で撮影出来たのは収穫。引き続き情報収集に励みたいと思います。