太陽日記

北海道移住10年を機に、日記をこちらに引っ越しました。気が向いた時にひっそりと更新します(笑)

一般色ダブル

2021-05-28 18:01:10 | 日記
 今年、JR北海道釧路支社は「釧路ー白糠開通120周年」や「花咲線全通100周年」など4つの周年を迎えるため、それらを記念する事業の一環として釧路運輸車両所のキハ40のうち、1759と1766を4月から国鉄一般気動車標準色に塗り替た。この通称「一般色」はクリーム4号と朱色4号のツートンカラーで、むか~しキハ22などがこの色で活躍していたけれど、キハ40が登場した頃は朱色5号の「首都圏色(通称・タラコ色)」が気動車の標準的な塗色となっていた。だからキハ40の777、1749、1758のタラコ色は正統派なリバイバルカラーと言えるのだけれど、過去に塗られた事の無い一般色のキハ40ってどうなんだろう?と思っていた。でも、ネットで見たそれは意外と似合っていて、「やっぱり国鉄時代のカラーリングって偉大だな!」と感心した。
 以前777がタラコ色になった頃は釧路支社が公式サイトで運用情報を公開していたけれど、やがて公開されなくなり、今となっては釧路支社のサイト自体も無くなってしまった。ところが今回はJR北海道の公式サイトに運用情報がUPされるようになった。せっかく2両あるなら2連(ダブル)で運行される時、あわよくばタラコも混ざった3連(トリプル)で運行される時に撮影に行きたい。しかしキハ40は老朽化のため故障が頻発し、車両差し替えで公開情報通りの運用にならない事もままある。ちなみに777は3月28日に故障し、その後は一切運用につかず結局「落ちた」(運用から離脱。廃車になる運命という事)らしい。
 公開運用情報を見ていた限り、今までもダブルになるはずがならない事が2~3回はあった。ところが帯広駅のライブカメラをチェックしていると、どうやら5月26日のダブルは固そうだ。運行されれば初のダブル。天気も良さそうだし仕事の調整もついた。北海道も緊急事態宣言が発出中ではあるけど、屋外で写真を撮るだけだし、現地でコンビニにすら立ち寄る必要が無いように食料や飲み物を持参して万全の態勢を整えて撮影に行ってきた。


 まずは平野川信号場からスタート。今まで行った事の無い場所だったけど、ネット画像でアングルを把握し、撮影ポイントへの経路もストリートビューでは対応していないルートだったけれど、衛星画像で割り出して事前にシミュレーション済みだったので迷わず到着。着くとすぐに貨物列車が来る時刻だったので、早速カメラを準備して撮影。


 少し場所を移動してキハはこちらで撮影。正面はバッチリだけど、朝の斜光線でサイドが真っ暗。ココで撮るなら薄曇りの日の方がいいかも。でもやっぱり一般色カッコイイな。
 他に同業者が来るかと思ったけど結局自分ひとりだった。


 上芽室信号場で特急とかちと交換のため6分ほど停車するのでその間に追い抜き、ド定番の大成カーブに先回り。さすがに根室本線で一番有名な撮影ポイントなのでココには12~3人ほどが集結していたけれど、場所が広いので皆さん十分なディスタンスを保って安全に撮影。それにしても「バリ順」「残雪の日高山脈」とは、ダブル初日にしてほぼ完璧なカットが撮れてしまったぞ!
 ちなみに今、PCの壁紙はこのカットです。


 例のごとく十勝川の対岸ルートで市街地を回避して先回り。奥の踏切に2人ほどいるみたいだけどこちらは自分ひとり。後でそっちにも行ってみたけど、雪山を入れるならこっちが正解だった。ただ、画面中央の密集した電柱と右側の鉄塔が邪魔だったけど…


 縦位置のアングルにした時に車両と雪山が重なっちゃうと思って脚立の上に立ったけど、もっと高い脚立を持ってくるべきだった。


 最初に撮った貨物列車が帯広貨物駅での仕訳を終え、新富士駅に向かってラストスパート。


 次のポイントをロケハンしつつこんなカットも撮ってみましたよ。


 池田からの返しは半年前にも撮ったこの場所で。しか~し!列車が来た時だけ見事に曇りやがった。この30秒前まで晴れ。この1分後にも晴れ。背後の山には見事に陽が当たってます。Photoshopでここまで復活させたけど、原版は悲惨な状態。リベンジ案件です。


 最近、帯広駅のライブカメラをチェックしていると、ちょくちょく新型車両のH100形「通称 DECMO(デクモ)」が試運転をしている。来年には根室本線もH100形に置き換わるというウワサもあるし、「普通のキハ40も撮っておかなきゃ」と2525Dを待ち構えているとケツにタラコが!


 コイツがこの位置に連結されているという事は、明日も一般色ダブルが予定されている2520Dの池田~芽室間の先頭に連結され、タラコ+一般色+一般色の国鉄色トリプルが確定という事です。ただし突発的な差し替えが無ければ。う~む、明日も来なければダメか…


 翌日のトリプルの候補地をロケハン。線路端も草が伸びはじめ、3両の足回りもスッキリ撮れる場所は意外と少ない。ココは良さげではあるんだけど、朝だと恐らく正面が陰る気がする。コロナの影響で乗客が減り、5両に減車されたキハ283系の特急おおぞらがやって来た。おおぞらに使用される車両もキハ261系1000番代が増殖してきてキハ283系の存続も危ぶまれてきた。撮れる時に撮っておきたい。


 午後の一般色ダブルの前に上芽室信号場の先で貨物列車を頂きました。


 一般色ダブルのために裏・大成カーブでスタンバイ。キハ261系1000番代のおおぞらがやって来た。LEDのヘッドマークは高速シャッターだと線が入るからキライ。1/250くらいに落とせばいいんだけど。


 奥に見える大成駅は芽室高校の最寄り駅。下校する高校生が見える。


 ホームにはそんなに大勢の高校生がいるようには見えなかったけど、縦に長い列だったようでファインダーを覗いているとなかなか乗車が終わらず、「これ1両に乗りきれるのか?」という印象だった。


 自然の風景の中でも圧倒的な存在感を示す国鉄色よ!


 ホームに残っていた数人の高校生はこの芽室行きに乗るのかと思いきや、恐らく一人も乗らなかったみたいだ。言われてみればすぐ隣の芽室駅までだったら、本数が少ない列車を待つより自転車のほうがいいだろう。この列車は芽室駅ですぐに折り返して帯広行きとなる。先程の帯広行きはあまりにも混雑していたので、このご時世、1本遅らせて密を避けたのかもしれない。高校生も苦労しているのね。


 こちら側は貫通扉にヘッドマーク用の四角い枠が無くてより原型に近いのがいいね!


 表・大成カーブの朝よりも低い位置から。


 光線状態もまるで違うし、寄りで撮ったので朝と同じ場所とは思えないかも。


 塗り直してまだ2ヶ月経っていないのでピカピカではあるのだけれど、さすがに車体側面の凹凸からは車齢を感じずにはいられない。H100形進出の事もあるので、せっかくの一般色もあと1年足らずかもしれない。コロナの状況を見極めつつも、できるだけ撮影に行きたいと思う。


 ホント、存在感のある色だね~


 この日のラストカット。自分含めて4人での撮影だった。さすがに大成カーブでは10人前後だったけど、その他では全て自分一人だけだった。これが北海道のいいところだね~ 罵声も無いし。

 さて、一日でお腹いっぱいになるほど撮れたけど、明日はトリプル確定だしどうしよう。仕事もあるけどある程度融通の利く仕事でもあるし、AM3:00に起きられたら行く事にしよう。

 …結局起きられず。結構疲れていたみたい。おとなしく仕事に行きました。午後にライブカメラやネットをチェックすると様子がおかしい。どうやら緊急の設備点検があった影響で帯広~釧路間で運休が相次ぎ、朝のトリプルは実現せず。無理して行かなくて良かったみたいです。初トリプルはいつになるでしょうか?
コメント
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