太陽日記

北海道移住10年を機に、日記をこちらに引っ越しました。気が向いた時にひっそりと更新します(笑)

12年

2016-03-30 18:36:29 | 日記
 今日で北海道生活丸12年。人生の4分の1が北海道での生活ということになります。僕は、MiyukiさんのHPを知ったのがきっかけで人生が大きく変わりました。また、Miyukiさんがきっかけで知り合いになれた友人が、実家の土地と家を引き継ぐため、今日北海道を離れます。実は自分も長男で実家は親の持ち家。まだまだ両親は元気だけれど、将来的にはどうなるんだろう。実家が無くなったら、きょうだいが集まる場所が無くなっちゃうのかなぁ…とか考えてしまう。
 でも、先月、友人の葬儀で東京に行ったけど、つくづく「もう東京では暮らせないカラダになっちゃったなぁ」と実感した。昨日はクルマ雑誌の仕事で札幌に行ってきたけど、札幌ですらダメ。都会は確かに便利だけど息苦しい。もう根っからの田舎暮らし人間になってしまったようだ。できれば北海道に骨をうずめる気でいるけど、人生はどこでどう転ぶかわからないよねぇ… そんな夜です(^^;
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3.11

2016-03-11 21:27:30 | 日記
 去年、ディマシオ美術館でスカイランタンを飛ばすイベントがありました。最近はあちこちのイベントでやられるようになったみたいですが、実物はその時はじめて見ました。暮れゆく空にゆらゆらと放たれたランタンはとてもキレイで、感動的でした。
 そのランタンは町内の雑貨屋さんが作られたのですが、あまり飛び過ぎても火事の危険があるので、何度も試作をして製品化したみたいです。また、初期のドローンと同じで、明確な法や条例の規制が無いようなのですが、消防署にはキチンと申告をして飛ばしているそうです。

 今日は東日本大震災から5年。追悼の意味も込めて美術館のグラウンドでスカイランタンを飛ばしました。去年のイベントほどは人数がいないのでごくごく小規模でしたが、犠牲になられた方に思いをはせて僕も飛ばさせてもらいました。


ライターで固形燃料に火をつけ、ランタンの中の空気が温められるのを待ちます。


十分に温められたのを見計らい、スッと上に押し上げるように手を離すとふわりと上がって行きます。


固形燃料が燃え尽きると自然に落ちてくるので、風が無くて至近距離に落下すればそれを回収し、燃料を装着して再び飛ばせます。


今日は数が少なかったけど、たくさんのランタンを一斉に飛ばすとそれはキレイです。
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うし

2016-03-06 18:24:58 | 日記
昨日(3月5日)書きかけて途中でやめてしまった記事です。

 かれこれもう10年近くMさんちの牛舎の仕事を手伝っています。主に仔牛が入っているところの寝わらの交換。毎日やるわけではなく、寝わらが排泄物で汚れてきたら適時交換って感じなので、週に2~3回ってところ。Mさんちはホルスタインから乳を搾る搾乳と、黒毛和牛の生産をやっているのだが、3月いっぱいで搾乳は止めて黒毛和牛の生産に完全に移行するのだそうだ。
 搾乳は毎日、朝と晩の2回行い、主に奥さんが搾っている。その間、旦那さんはエサを与えたり黒毛和牛の世話をしたりしている。年齢を重ねてきてだんだん身体もキツくなってきたのか、数年前から少しづつホルスタインの頭数を減らし、逆に黒毛和牛の繁殖牝牛を増やしてきた。僕が寝わらの交換をしている仔牛も、今ではほとんど黒毛和牛。

 普通の人は牛のことを深く考えたりはしないと思うけど、ホルスタインはいわゆる「乳牛」。牛乳として飲むためだったり、バターやチーズ、生クリームなどに加工するための生乳(せいにゅう)を搾ります。これくらいは知ってますよね? 中にはホルスタインならオスでもメスでも乳が出ると思ってる人もいるみたいだけど、乳が出るのはもちろんメスだけ。オスは、生まれてきたその瞬間から肉になる運命しか選択肢が無いのです。
 また、一年中乳を搾ってると思っている人もいるみたいですが、牛だって人間と同じで赤ちゃんを産まないと乳は出ません。しかも搾乳する期間は10カ月から1年弱。その間に人工授精をして次の赤ちゃんを身ごもり、分娩の2カ月前くらいから「乾乳(かんにゅう)」といって搾乳をやめて乳を休めます。そして出産したら搾乳が始まる。そのサイクルを平均3~4回(多くても8~9回)繰り返すと、たとえメスといってもお役御免となって肉となる場合があります。
 肉牛というと「和牛」を想像する人が多いと思いますが、先ほど言ったホルスタインのオスを肥育したり、役目を終えたメスのホルスタインも肉として市場に出回ります。また、ホルスタインより黒毛和牛の赤ちゃんのほうが小さいので、初めてお産をするホルスタインには黒毛和牛の種をつける事があります。その方が分娩時の事故の確率を減らせるからです。でもこの場合、ホルスタインの卵子に黒毛和牛の精子を受精させるので、見た目は黒毛和牛っぽいけど「和牛」とは認められません。俗に「F1」と呼ばれ、日本語では「交雑種」とも言われます。スーパーで売られている牛肉のラベルをよく見ると「F1」とか「交雑種」と書かれている事もあります。そのような表記が無く、かつ「和牛」の表記が無い牛肉は、だいたいホルスタンです。

 また、Mさんちが黒毛和牛の生産に完全移行すると書きましたが、これは肉になるまで育てて出荷するわけではなくて、育てるのは約10カ月。その状態の牛を「素牛(もとうし)」と言い、市場に出してセリにかけられます。ここまでするのを「生産農家」とか「繁殖農家」と言い、そのセリで買ってきた素牛を肉になるまで育てて出荷する農家を「肥育農家」と言います。そして、よく「○○牛」と呼ばれるブランド牛がありますが、それは肉になるまで育てた肥育農家がある地域の事なのです。中には繁殖から肥育まで一貫して行う牧場もありますが、一般的には繁殖と肥育は分業制といった感じです。また、乳牛・肉牛に関わらず、日本国内の全ての牛には10ケタの個体識別番号がふられ、トレーサビリティーが確立されています。スーパーで買った牛肉のラベルにもこの個体識別番号が書いてあり、ネットで調べると、どこで生まれてどこで育てられた牛なのかが確認できます。

 普段、牛の世話をしていると、牛にも個性があって面白いです。基本的に牛は好奇心が旺盛で、興味を持った物や人には近付いて舌(つまり牛タンね 笑)で舐めようとしますが、そこを触ろうとして手を伸ばすとビビって引きます。繋がれている牛以外は、なかなか触るのが難しいです。でも、自由に動き回れる形態の牛舎にいる黒毛和牛の繁殖牝牛の中には、僕の姿を見ると必ず近寄ってきて「かい~の。掻いて~」とアタマを差し出してくる牛がいます。牛は事故防止の観点から、ある時期になると「除角」といって角を切りますが、その牛は角の一部が残っています。普通は痒い場所があっても柱などに擦りつけて自分で対処するのですが、その牛は角の一部が残っているが故に、痒くても人間の手じゃないと掻けない部分があります。以前、一度そこを掻いてあげたら味をしめたようで、僕が寝床の掃除に行くと必ず「掻いて~」と近寄って来るのです。掻いてあげると気持ちよさそうな顔をして、でっかい図体してるのに、めっちゃカワイイ(笑)
 また、仔牛の寝床には寝わらを大量に敷いてふかふかのベッドにしてあげますが、そのベッドメイクが終わって仔牛を入れてやると、中には「いやっほ~い! めっちゃふかふかで気持ちいい~♪」とでも言っているように、せっかく厚く敷いた寝わらをアタマでかきあげて散らかしまくるヤツがいます。そんな姿もめっちゃカワイイです。

 そんな感じで牛と接していますが、やっぱり自分が牛飼いになるのは大変だよなぁ。他の牧場の人からは「Mんとこ後継ぎいないんだから、お前が継げばいいべや」と言われるんだけどねぇ…(笑)


もうすぐこの牧場からホルスタインがいなくなっちゃうので、写真を撮ってみた。


カメラを構えるとすぐに近寄ってきます。


何してるの~?


広角レンズで撮影しているので、この距離だともう牛の鼻息がかかります(笑)


この牧場のわんぱく坊主。僕の事は遊んでくれるおっちゃんとしか思っていないと思う。


急にネタ変わって…
最近、何度かオオワシが飛来してきているのを見たのだが、撮影は出来ずにいた。
今日、なんとか撮影出来たけど、チャンスはこの1回きりだった。前側から撮りたいんだけどな~
コメント (2)
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