
☆がん細胞上の分子とTリンパ球の結合でがん細胞の攻撃が出来なくなる
*PD‐1とPD-L1/L2等のチェックポイント分子に結合する
*Tリンパ球が正常に働かなくなり、免疫応答にブレーキがかる
☆がんワクチンを使っても、がんに対する免疫反応が始動しない
☆ブレーキを外すのが必要となる(免疫チエックポイント療法)

☆がん細胞が、Tリンパ球にブレーキをかけるのを抗体医薬で阻害する
☆Tリンパ球の働きを元に戻すと療法が、免疫チエックポイント療法
☆「オブジーボ(抗PD‐1抗体)」が、抗体医薬として使われてる
☆「オブジーボ」の治療効果
*2割程度の患者で、がんに対する免疫が働き始める
*半数以上の患者では期待するような効果が得られない
☆「オブジーボ」が効くに必要なこと
*Tリンパ球上に、オブジーボ結合分子のPDー1が発現する
*がん細胞上に、PD‐LとよばれるPDーl結合分子が発現している
*結合分子がないと、抗PD‐1抗体投与しても、免疫抑制のブレーキは解除されない
☆いくつかの条件が満たされていないと、チェックポイント療法が効果を示さない
☆最近、自然免疫機構でも、チェツクポイント分子があることが分かってきた
*NK(ナチュラルきフー)細胞やマクロフアージにもチエツクポイント分子がある
☆チエックポイント分子、獲得・自然免疫系でも働くものがいくつかある
*これらの分子の機能を止めと、がんに対する免疫反応を強くできる

☆Tリンパ球ががん細胞を異物と認識するのが必要
*それには、がん細胞がMHC分子を持っていることが必須
*MHC分子が消えていると、がん細胞を認識できなくなる
☆現在行われているがん免疫療法に必要なこと
*がん細胞が、MHC分子を発現していること
*Tリンパ球が認識できるネオ抗原を発現していること
☆がん細胞のMHCは多様性が高い
☆ワクチンのネオ抗原が患者のMHC分子に結合しないこともある

☆がん細胞の遺伝子配列を子細に調べる
*正常細胞とは異なる変異部分(=ネオ抗原)を多数、探し出す
*Tリンパ球の攻撃対象となりやすいネオ抗原を同定する
*これに基づいたがん治療ワクチンを個別に作る
(患者毎のネオ抗原ペプチド)
*これを単独、又は樹状細胞と混ぜたかたちで投与する
☆個人ごとに適応したテーラーメイドの治療法
*アメリカやイスラエルなどでは既に悪性黒色腫患者に対して実施している
*この方法とチエックポイント療法を併用する試みが開始されている


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がん免疫療法3(免疫チェックポイント療法)
(『免疫力を強くする』記事、ネットより画像)