ルン・ファン (風が吹く)

気ままに・・
思い付きを!!

気の作用・・・固摂作用

2010-02-22 05:19:13 | 東洋 健康法
気の作用・・・

固摂作用

 気の固摂作用は血や津液などの液状物質が、通路を外れないようにする作用のことである。
 血液の流れを制御して血管の外に溢出しないようにし、汗、尿、唾液、胃液、腸液、精液などを固摂し、分泌量をコントロールして無駄な流出を防いでいる。
 気の固摂作用が弱まれば、体内の液状物質が多量に失われる危険性がある。
 気が血を固摂しなければ出血し、気が津を固摂しなければ汗や尿の量が増えたり、尿漏れ涎が流れる、胃液を吐き出す、下痢などが発生し、気が精を固摂しなけえれば遺精や滑精、早漏などが起こる。
 
 気の推動作用と固摂作用はまったく逆の作用である。
 気は一方で血液循環や津液散布、排泄を行い、もう一方では体内の液状物質を固摂して、流出しないように防いでいる。
 この二つの作用が相まって、気は体内液状物質の運行や分泌、排泄をコントロールする。 これは血液循環と水液代謝を維持する重要なカギである。

 「気は、人の生命の根本である」
 「人に生命があるのは、すべて気のおかげである」
 宇宙の森羅万象は、すべて気の運動によって作り出されたものである。
 気は、人体を構成する最も基本的な物質である。



気の作用・・・③ 防御作用

2010-02-17 05:28:18 | 東洋 健康法
気の作用・・・

③ 防御作用

気の防御作用は、体表を保護して外邪の侵入を食い止める働きに現れている。

「邪気が集まるところは、そこの正気が必ず虚している」とある。
気の防御作用が弱まると、身体の抵抗力も同じように低下し、病気にかかりやすくなる。

外邪とは、外にある、人体に害をなす、不正の気である。
 季節ごとに発生するもの、あるいは職業によっての環境によるもの、溶鉱炉の周りで仕事をする人、クーラーの前に座りっぱなしの人。
 熱い、暑い、寒い、風が強い、湿度が高い、など気候より発生するもの。
 邪気の侵入ルートは肌の表面から、口や鼻から入ったり、その二つを兼ねていたりする。 

気の作用・・・② 温煦作用

2010-02-16 05:43:08 | 東洋 健康法
気の作用・・・

② 温煦作用

「気は陽だから、人の身体を暖める」とある。

気はカロリーの元である。体温は気の温煦作用によって一定に保たれている。
臓腑経絡などの組織器官も、気に温められて正常な生理活動が営まれる。
血と津液は液状物質だが、それでも気に温められることによって正常に運行できるようになる。
 「血は、温められると流れ、冷えれば固まる」という。
気の温煦作用が低下すれば、寒がって熱いものを好み、手足が冷え、体温が低下し、血や津液の運行が遅くなるなどの寒現象が現れる。
また何かの原因により、気が集まって散らなければ、高カロリーの気が鬱積して熱が発生し、熱がって冷たいものを好んだり、発熱などの現象が現れる。
 「気は暖めるので、多ければ熱となる。また気が少なければ寒となる」とある。

 最近は男性にも多い「冷え性」。
 「冷え性」は女性の問題と思っていたが、やはり、男性にも多くいたのか。
 冷え性の原因は、気が滞って円滑に流れていないためであろうということが推測される。

 

気の作用・・・① 推動作用

2010-02-15 05:14:21 | 東洋 健康法
気の作用・・・① 推動作用
 
 (気は生命の根本である)

 「人に生命があるのは、すべて気のおかげである」と書かれている。
 気は生命を維持するための基本物質であり、人体に対して数々の重要な整理作用がある。 気は全身に流行分布しており、その作用、生理機能には六つの働きがある。

①推動作用

 気はエネルギーの高い微細な物質である。
 人体の成長発育、各臓器、経絡など組織機関の生理活動、血液の生成と運行循環、津液(シンエキ)の生成・輸布・散布・排泄など、それらを動かしたり始動させたりする。
 もし気が弱ったり、気の推動や始動する作用が衰弱減退すると、身体の成長や発育に影響したり、老化が加速したり、臓腑や経絡の生理機能の減弱、衰え、血液循環の停滞、水液代謝の低下、血や津液の生産が不足したり、流れが遅くなったりして、血虚や血液循環障害、水液の停滞などの病理変化が発生する。

人は、天の大気を吸い、地に育つ穀物の気を食べて生き、四季の環境で成長する。

天の気と地の気が一緒になって、命を得るものが人である。


気の分類・・・④ 衛気

2010-02-14 05:53:05 | 東洋 健康法
気の分類・・・④ 衛気

衛気とは、営気と同じように食べた飲食物の中の栄養分によって作られ、営気が血管内を巡ると異なり、血管外を全身にわたって巡っている。その運行は速く力強い。
衛気は営気と比較して「陽」に属するので「衛陽」とも呼ぶ。
営気は陰なので「営陰」とも呼ばれる。

衛気は三つの機能をもつ。
一つは皮下や筋肉を温め、皮膚の毛を充実柔潤させることである。
一つは毛穴や汗腺の開閉を調節し、汗の排出をコントロールし、体温を維持することである。
一つは外邪の侵入を防御していることである。

衛気が正常ならば、筋肉は柔らかくて弾力があり、皮膚はシットリしてキメも細かい、と言われている。

営気と衛気は、ともに水穀の精気から作られるが、営気は脈中にあり、衛気は脈外にある。
営気は内を守るので陰に属し、衛気は外で防御するので陽に属す。
両者はバランスよく運行し、腠理の開閉や体温が正常に保たれ、
昼は精力がみなぎり、夜は眠くなり、外邪に対する防衛能力も正常となる。
逆に営気と衛気が不和となってバランスが崩れると、悪寒発熱、無汗や多汗、昼に元気がなく夜も眠くならない、外邪から身体を守る能力が低下するなどの状態が現れる。
不景気以外の原因で、最近フリーターとかアルバイターが多いけど、気の循環が狂っているのではないだろうか。