ルン・ファン (風が吹く)

気ままに・・
思い付きを!!

睡眠と「心の病・身体の病」

2011-04-21 22:23:49 | 健康法
寝ている間に、脳梗塞、あるいは、脳内出血などの、障害が現れるときがあります。

自分にあてはめて考えてみました。

朝方の、5時頃ですかね、最も冷える時間というのは、身体にとって、「冷え」は、健常な身体を維持するのには、大敵です。「冷え」は、身体を筋肉及び内臓を萎縮させ、活動を低下、あるいは、停止させます。

「冷え」以外には、身体に対して「ストレス」を考えられます。

「ストレス」によって、寝ている間に、「歯をくいしばり、舌を緊張させて歯に押し当てる」その結果、脳に圧力をかける状態となり、脳への血流を阻害することが考察されます。このときに、脳細胞が脳血管が硬くなっている人は、血管が破れたりするのではないかと、考えられます。まだ若い人は、舌に歯の跡を付けたり、舌を噛んだりする程度で済んでいるのではないかと思われます。

「ストレス」の原因は、仕事での失敗などトラブル、自営業者ならば、商売でしくじり、損を発生させたりとか、人間関係のトラブル、夫婦間でのトラブルなどでしょうか。

もう一つ「ストレス」の原因を挙げるならば、「睡眠不足」・「肉体的疲労」・「精神的疲労」などが挙げられます。

意外と疎かに考えがちなのが、「睡眠不足」ではないでしょうか。
当然、睡眠の「質」及び「時間」に関係するものと思われます。

心の病にかかるのは、「睡眠の乱れ」が原因も考えられます。

休日は寝だめをするという人も多いかもしれませんが、休日も平日と同じ睡眠時間で、起床時間も同じにするのが望ましいといわれています。平日と休日の睡眠時間の差が大きいほど、不眠やうつ症状のある人の割合が増え、起床時間の差が大きいほど、不眠やうつ傾向が目立つということが調査でわかっています。(毎日新聞 2007年3月16日記事 内村直尚 久留米大学助教授(精神医学))

インターネットの普及で、深夜まで仕事をしたり、ネットサーフィンでつい夜更かしをしてしまう人も多く、就寝時間がますます遅くなったために、朝起きるのがつらい・・こういった悪循環になっていませんか。朝の時間の有効活用には、快適な睡眠時間の確保が欠かせません。必要な睡眠時間には個人差がありますので、朝起きる時間から、自分自身に必要な睡眠時間をさかのぼり、就寝時間の目安をつけて睡眠時間を確保しましょう。

1日24時間は誰にでも平等に与えられた時間です。早起きに慣れるまでは辛いかもしれませんが、朝の1時間は夜の3時間にも匹敵すると言われます。充実した1日を過ごすために、趣味の時間、勉強の時間と、自分なりの朝時間の活用方法を見つけ、効果を実感してみましょう。


心の病気

 身体の病気の診断は、血液検査などの「客観的な」根拠に基づいて行われます。これに対して、これまでうつ病などの心の病気は、医師の問診によって得られた患者さんの言動・症状を診断基準に当てはめたり、医師のそれまでの診療経験に照らして診断するほかなく、血液検査、画像検査といった客観的な指標・根拠がありませんでした。このため、医師と患者の信頼関係や医師の診断技能のレベルによって病気の評価にバラツキが出たり、周囲の人の病気への理解が進まず、うつ病によって仕事が手につかない人が「ただ、なまけているだけじゃないのか」と言われたりすることもあるのが現状です。

 心の病気にも誰もが理解しやすい客観的な指標があれば、医師の側も病気の評価に一貫性を維持しやすくなり、患者側も本人や周囲の人が病気について納得しやすくなり、本人の治療への意欲の向上、周囲の理解促進といった治療のための環境を整えやすくなります。
 光トポグラフィー検査は、脳の血流量の変化を波形という客観的な形にあらわし、うつ病などの診断を補助する検査で、心の病気の客観的な指標として注目されています。

脳の活動状態を表す波形は、病気によっていくつかの典型パターンを示します。

 光トポグラフィー検査には、赤外線よりもやや波長が短い近赤外光(きんせきがいこう)と呼ばれる光が使われます。この光を頭部に当て、反射してくる光を計測し、頭皮から3cmほど内側にある大脳皮質の血液のヘモグロビン量の変化を読み取ります。これで脳の活動(活性化)状態を数値化して、その波形をリアルタイムで画像化します。
 近赤外光は、銀行ATMなどで手のひらや指の静脈パターンを読みとる生体認証にも使われている安全な光です。皮膚や骨は通り抜けるものの、血液中のヘモグロビンには吸収されるという特徴があり、これを利用しているわけです。

 患者さんは近赤外光を照射する出力部分と取り込む部分がついた特殊な帽子をかぶり、いすに腰掛け、指示される課題に答えます。課題は、最初に「あ、い、う、え、お、をくり返し言う」(1分間)、次に「ある一文字で始まる言葉を言う」(例えば、“い”で始まる言葉。始まりの一文字を変えて3通り、各20秒の間に言う=合計1分間)、最後に再び「あ、い、う、え、お、をくり返し言う」(1分間)といった内容。検査時間は、前後の準備も含めて10~15分程度です。
 最初の1分間は、とくに大脳を使っていないときの脳波を見るものです。ポイントは、「“い”で始まる言葉は…」と大脳を使い始めてからです。大脳を使い始めたとき、血液量がどのように、どれくらいまで増加してくるのかを波形でチェックするのです。波形は、健常者、大うつ病性障害(うつ病)、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症で次のような典型パターンを示すことがわかっており、それに当てはめて診断に役立てるのです。

●健常者:課題が始まると大脳がすぐに反応して血液量が急増。課題に答えている間中、血液量は高いレベルを維持する
●うつ病:すぐに反応するものの、血液量はあまり増えない
●躁うつ病:課題が始まってからも血液量がなかなか増えない
●統合失調症:血液量が十分に増えない、増加、減少のタイミングが良くない





原子力に変わる、自然エネルギーの利用を考えなくては

2011-04-18 23:46:01 | ニュース
福島原発の事故は、「想定」を超えた自然災害による防ぎきれなかった事故なのでしょうか??
「チリ地震クラスの津波がくれば、冷却設備がこわれて重大事故になる危険がある」と傾向されていた。それなのに、東京電力は、「安全性に問題はない」と改善を拒み続けてきました。その結果起きた「人災」です。
なんの根拠もない「安全神話」から、いまこそきっぱり抜け出すべきです。

原発依存をやめ、自然エネルギーへの計画的な転換を図るべきです。

ドイツでは、すでに発電量の16%が自然エネルギーに。
福島原発1号機の25基分にもあたる規模です。2050年には80%にする戦略的計画をもっています。

太陽光・熱、風力、水力、地熱、波力、潮力、バイオマスなどの自然エネルギー活用。
日本も大胆な目標とプランをもつべきです。

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オーエスが大幅増産 非常時救う、携帯ソーラー発電

(産経新聞)

 映像機器のオーエス(大阪市西成区)は、片手で持ち運び可能な太陽光発電システムを大幅増産する。東日本大震災や原子力発電所事故に伴う計画停電を機に、災害時などに電力を賄う非常用発電機を備える動きが広がることを見越し、5月中にも月産台数を約20倍に引き上げる計画だ。同時にシステム価格も約50%値下げし、携帯ソーラー普及への道筋をつける。

 増産するシステムは「どこでも発電 モバイルソーラーユニット」。薄くて軽い富士電機製の「アモルファス太陽電池シート」にオーエスの映像関連技術を融合し、昨秋実用化した。

 オーエスは、会議室などの天井からつるし、プロジェクター(投影装置)の画像や映像を表示させるスクリーン事業を手がける。使用後のスクリーンは傷をつけないよう巻き取ってコンパクトに収納するが、その巻き取り技術を携帯ソーラーのユニットに生かした。

 ソーラーユニットは、収納箱から発電シートを引き出せば使える。ユニットには、自動車の前席側にある電源取り出し部品「シガーソケット」を搭載。同部品を介して太陽光で発電した電気を出力する。

 さらにユニットは、携帯電話やノートパソコンなどの充電にも利用可能だ。加えて蓄電池が内蔵されているため、夜間や雨の日にも電気をためられる。

 発電シート収納時のユニットの大きさは幅51センチ、奥行き13センチ、高さ11・4センチ。重さは3キログラムと軽く移動が簡単だ。フル充電時間の目安は5時間。ユニット生産は、オーエスのグループ会社「オーエスエム」(兵庫県宍粟(しそう)市)が担当し、富士電機製シートを用いて完成品に仕上げている。

 販売当初の生産台数は月約50台だったが、震災後に非常用発電機の導入機運が高まったことから、生産態勢を1千台に拡大。「今夏を目標に2千台規模に引き上げる」(マーケティングチーム)ことも視野に入れている。


子ども手当、10月以降廃止へ…復興財源を優先

2011-04-14 21:15:48 | 生活
子ども手当てが無くなると、日本の経済はどうなるのだろうか。
仕事は、少し増えたように感じるけど、単価はまだ、安く、下がる可能性もある。
私、建築関連の水道設備工業に従事しているので、世の中の景気に敏感に響きます。
仕事仲間に、子ども手当てがあるから、生活していけると聞いている。
本当に、どうなるのだろう。
日本の経済は???

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子ども手当、10月以降廃止へ…復興財源を優先


 政府・民主党は12日、中学生まで1人当たり月1万3000円を支給している「子ども手当」について、支給期限が切れる10月以降は廃止する方向で調整に入った。

 東日本大震災の復興に多額の予算が必要となるため財源確保は困難と判断した。10月以降、自公政権時代の児童手当を修正した上で支給を継続する方針だ。

 子ども手当は時限立法である「子ども手当法」に基づいて支給されている。政府は、11年度は3歳未満児への支給額を月2万円とするための新たな法案を今国会に提出したが野党の反対で成立を断念し、10年度の支給額を9月まで延長する「つなぎ法」を共産、社民両党などの協力を得て成立させた。

 しかし、10月以降も支給を継続する場合、新たに約1兆1000億円が必要となるため、復興財源の確保を優先することにした。

 子ども手当が廃止されると、恒久法の児童手当法に基づき、所得制限のある児童手当が自動的に復活する。

2011年4月13日(水)03:03
読売新聞

ストレス・不安解消には会話と軽い運動

2011-04-03 21:36:37 | 健康法
人との会話、あいさつが無いと、人間は多くのストレスを抱え込むことになります。
会話・あいさつによって、自然にストレスを回避しているのでしょう。


日頃から親しくしている近所の人が何人いるかの問に、中高年の3割超が「ゼロ」と回答。
東京都八王子市のシンクタンク「都市政策研究所」の調査(市内の50~85歳未満の男女3000人)。
最も多かったのが「0人」で37.6%に上がった。親しい近所の人がゼロの人は、女性(32.2%)よりも男性(44.6%)で多いのが特徴。
親しい近所の人の平均人数は2.46人。
一方、高齢期「地域や社会のために尽くしたい」と考える人は6割を超え、男性の方が高かった。
「所在不明」の高齢者問題や、流行語になった「無縁社会」がうかがえる結果から、地域とのつながり、地域とのつながり作りの必要性が浮き彫りになっている。
東北の地震被災地では、今まで、地域の人と会話をすることが無かったけど、避難所で、共同生活をすることによって、あいさつと会話が増えたと聞く。


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ストレス、精神的不安に効く「短時間&屋内ウォーキング」

「ストレスや精神的不安をリフレッシュする方法の一つに、ウォーキングがあります」というのは糖尿病専門医で大阪府内科医会会長の福田正博先生。『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書)の著書があり、ウォーキングと疾病についての研究を続けておられる先生に、ウォーキングが心身に与える影響について話をお聞きしました。

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■緊張した心身には、有酸素運動を



精神的な不安があるとき、少し走ったり階段を上ったりしただけで息がハアハアと上がることはありませんか。福田先生は、



「心臓の鼓動が大きい、速い、のどが詰まった感じがする。そんなときは自覚がなくても、ストレスがかかっている兆候です」と話します。



また、福田先生は、



「不安や緊張が続く状態では、もともとの病気が悪化し、また病気を発症する可能性が高くなります。



このような状況のときこそ、心身をケアするために、ウォーキング、ヨガ、ピラティス、ラジオ体操など、手軽にいつでも実行できる有酸素運動を行いましょう。なかでも、年齢、世代を問わずに日常的な動作で継続できるという点で、ウォーキングをおすすめします」と言います。



有酸素運動とは、十分な呼吸をしながら酸素を体に取り入れて行う運動のこと。福田先生は、



「『ウォーキングをすると、自律神経の働きも整い、気分的な落ち込みを防ぐ』ということが分かっています。私の臨床例から、継続することでストレスに強くなるという結果もあります」と伝えます。



■「1回5分のこまぎれウォーキング」でOK



ウォーキングというと、「1日1万歩」、「1回20分以上」を歩かないと効果がないなどとよく言われますが、精神的不安などで部屋にひきこもりがちな人はどうすればいいのでしょうか。



福田先生は、



「まず、『1日1万歩を歩かないと効果がない』というのは間違いです。5分歩いただけでも脂肪が燃えることが分かっているんです。不安な心でじっとしていると血流が悪くなるばかりなので、短時間のこまぎれウォーキングでも屋内ウォーキングでも、可能な範囲で歩いて、『血行がよくなったな』と感じることが大切です」とアドバイスをします。



■いつでもどこででもできる屋内ウォーキング



屋外でウォーキングができる状況ではない場合や、雪、雨、寒すぎる、暑すぎるときに実践したい「屋内ウォーキング」の方法を、福田先生に伝授していただきました。



1.その場ゆっくりウォーキング



精神的疲労が強い人、体調が悪い人は猫背になっています。まず、背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、その場で深呼吸をしながらウォーキングを行います。



そして、手を振って足を上げ、太ももと床が平行になった状態で2秒キープし、静かにゆっくりと足を下ろします。これを左右20回ずつ、その日の体力に応じて2~3セットを行います。



2.ステップウォーキング



背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、前、後、右、左、後、左、前、とできる範囲で軽いステップを踏みます。スペースがある場合は、3歩前へ、3歩後ろへ、2歩左へ、2歩右へなど、いろいろとアレンジしてください。1分を1セットとして、2~5セットを行います。



3.階段ウォーキング



階段があれば、ゆっくりと体力に応じて昇り降りをします。一番下の段だけを利用する方法もあります。踏み台昇降の要領で、片足ずつ段に上がり、両足が上がったらまた片方ずつ降ります。これはけっこう体力を使います。2分もすると息が上がってくることも。体力に応じて、1分を1セットとして2~5セット。



4.寝て自転車こぎウォーキング



床にあおむけになり、自転車をこぐ要領で足を左右交互に上に押し出します。腕は体の脇に置いて力を抜き、足首とひざは90度にします。左右20~50回を1セットとして2~5セット。これはひざや腰に負担が少なく、リハビリに用いられる運動の一つです。



5.ヒップウォーキング



床に座り、足を前に出して腕を振りながらお尻で前へ5歩、後ろへ5歩、移動します。場所がなければ、1~2歩ずつの前進と後進を繰り返します。これは腹筋や骨盤まわりの筋肉をも使い、運動不足でとどこおりがちなそけい部(足のつけ根)のリンパの流れを促します。



「これらは、全部をする必要はありません。気分に応じて体力次第で、できる方法からはじめてください。けっこう、筋肉に効いているのが分かるはずです」と福田先生。



また、屋内ウォーキングを行うときの注意点として、福田先生は次のことを述べます。



●1セットをしたら、手足を揺らすなどして1分~3分の休憩をはさむ



●壁や周囲の物に手足をぶつけないように



●フローリングの部屋では、厚めの靴下をはくなどして足をガードする



●すべらないように足の裏にストッパーがついているソックスがおすすめ



●階下や近所の迷惑にならないよう、足の上げ下げは静かに行う。それでこそ、筋肉に働きかける効果がある



●運動前後はできるだけストレッチを行う



不安で頭を抱えているよりも、少しでも歩くほうが心も体も健全な方向へ動いていく。体に酸素を取り込んで全身の血流を促すウォーキングは心身の疲労回復に適していて、屋内でもすぐに始められる方法がある――。周囲のストレスフルな人たちにもすすめながら、文字通り、1歩ずつ前進したいと思います。




監修:福田正博氏。大阪府内科医会会長。「ふくだクリニック」(大阪氏西淀川区。http://www.mog.gr.jp/)院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書の『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』(アスキー新書 780円)、『専門医が教える糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書 756円)が話題です。


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(阪河朝美/ユンブル)




震災被災者 住宅、自動車…「四重ローン」の苦しみの人も.

2011-04-03 00:10:49 | 生活
提供:NEWSポストセブン

 東北関東大震災の被災者は大切な人や自宅が跡形もなく消えてしまった喪失感のなかにあり、「まだ先のことは何も考えられない」という人が多い。暖房や水、食事も不十分な避難所生活で、今日を生きていくことで精一杯という人がほとんどだ。

 そんななか、50代の男性がこんな不安を口にした。

「新築したばかりの家が津波に飲み込まれてしまった。住宅ローンがほとんど残っている状態で、どうやって暮らしていけばいいのか」

 地震保険に加入していれば、保険金である程度はまかなえる。悲惨なのは地震保険に加入せず、しかも住宅ローンが残っている人たちだ。
 
 経済評論家の荻原博子氏はこう指摘する。

「住宅金融支援機構は、被災者に対し返済を1~3年間猶予すると発表しました。しかし、逆にいえば、猶予期間が過ぎれば、後は容赦なく住宅ローンの返済を迫られることになります」

 もはや流されてしまった家や、半壊し、怖くて住めず、かといって売却もできない家のローンも払い続けなければいけないのだ。仙台銀行など被災地の銀行では相談窓口を設け、対応に当たっている。

「把握している範囲で電話相談が約60件ありましたが、住宅ローンの相談どころではない方が大勢いらっしゃるはずです。我々は地元密着で、名簿を見れば、その方がどこに住んでいてどんな暮らしをしているか全て分かる。しっかりと支えていけるよう、きめ細かく相談に乗って差し上げたい」(仙台銀行企画部)

 新たに家を建てる時には、改めて住宅ローンを組むしかなく、いわゆる“二重ローン”を抱えることになる。

 阪神大震災の後は、住宅の再建や補修のために二重ローンを組んだ人が、返済できず自己破産に追い込まれるケースが相次いだ。

「借家に住むにしても、ローンと家賃の支払いとの二重苦に変わりはない。高齢者世帯の多い東北地方では、いつまでも仮設住宅から出られない人が続出する可能性があります」(荻原氏)

 家屋とともに車を津波で流された人も多いが、車両保険に入っていても、地震や津波などに対する特約がなければ補償はゼロ。失った車の自動車ローンだけが残ることになるのだ。

「生活のためには新たに車を買う必要も出てくるでしょう。そうなれば、自動車も二重ローン。住宅と合わせると“四重ローン”になる人も少なくないのでは」(同前)

※週刊ポスト2011年4月8日号