衣服の衛生(生活環境) 放送大学 「公衆衛生」
衣料のデザイン
衣料のデザインは、主として美的な観点から行われるが、同時に、行動性の確保や安全性の観点からの検討も重要である。産業保健などの領域で古典的な事故防止論として知られている「潜在危険論」でも、服装は潜在的な危険要因として挙げられている。労働の場では、労働過程の特性に応じた服装をすることが安全保持の点からも必須といえる。一般に、活動性の高い服装は、軽装であり、繊維厚(布の厚さ)が薄い場合が多いが、被服面(皮膚を覆う面)が少ない場合が多く、防護性に劣る。一方、繊維厚が厚く、重ね着をする場合には、活動性が下がり、瞬間的な危険回避行動をとりにくく、かえって危険度を高める場合がある。
とくに、乳幼児や学童、あるいは、高齢者の場合には、運動能力が未成熟、または、衰えている場合が多いので、過度に装飾性の高いデザインは避け、身体各部の拘束度が低く、活動性が高いデザインの衣服が望ましいといえる。
さらに、熱帯や亜熱帯での居住や旅行に際しては、蚊の刺傷によるマラリヤや西ナイル熱などの感染が懸念されるので、皮膚の露出が少ない衣服の着用が望まれる。
また、近年ではユニバーサルデザインといって、障害がある人々でも着脱が容易で快適に活動できるデザインの普及が図られている。
衣料のデザイン
衣料のデザインは、主として美的な観点から行われるが、同時に、行動性の確保や安全性の観点からの検討も重要である。産業保健などの領域で古典的な事故防止論として知られている「潜在危険論」でも、服装は潜在的な危険要因として挙げられている。労働の場では、労働過程の特性に応じた服装をすることが安全保持の点からも必須といえる。一般に、活動性の高い服装は、軽装であり、繊維厚(布の厚さ)が薄い場合が多いが、被服面(皮膚を覆う面)が少ない場合が多く、防護性に劣る。一方、繊維厚が厚く、重ね着をする場合には、活動性が下がり、瞬間的な危険回避行動をとりにくく、かえって危険度を高める場合がある。
とくに、乳幼児や学童、あるいは、高齢者の場合には、運動能力が未成熟、または、衰えている場合が多いので、過度に装飾性の高いデザインは避け、身体各部の拘束度が低く、活動性が高いデザインの衣服が望ましいといえる。
さらに、熱帯や亜熱帯での居住や旅行に際しては、蚊の刺傷によるマラリヤや西ナイル熱などの感染が懸念されるので、皮膚の露出が少ない衣服の着用が望まれる。
また、近年ではユニバーサルデザインといって、障害がある人々でも着脱が容易で快適に活動できるデザインの普及が図られている。