ルン・ファン (風が吹く)

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思い付きを!!

普段何気なく着こなす衣服・・・デザイン

2009-02-12 23:09:54 | 太極拳
   衣服の衛生(生活環境)   放送大学 「公衆衛生」 

衣料のデザイン

衣料のデザインは、主として美的な観点から行われるが、同時に、行動性の確保や安全性の観点からの検討も重要である。産業保健などの領域で古典的な事故防止論として知られている「潜在危険論」でも、服装は潜在的な危険要因として挙げられている。労働の場では、労働過程の特性に応じた服装をすることが安全保持の点からも必須といえる。一般に、活動性の高い服装は、軽装であり、繊維厚(布の厚さ)が薄い場合が多いが、被服面(皮膚を覆う面)が少ない場合が多く、防護性に劣る。一方、繊維厚が厚く、重ね着をする場合には、活動性が下がり、瞬間的な危険回避行動をとりにくく、かえって危険度を高める場合がある。
 とくに、乳幼児や学童、あるいは、高齢者の場合には、運動能力が未成熟、または、衰えている場合が多いので、過度に装飾性の高いデザインは避け、身体各部の拘束度が低く、活動性が高いデザインの衣服が望ましいといえる。
 さらに、熱帯や亜熱帯での居住や旅行に際しては、蚊の刺傷によるマラリヤや西ナイル熱などの感染が懸念されるので、皮膚の露出が少ない衣服の着用が望まれる。
 また、近年ではユニバーサルデザインといって、障害がある人々でも着脱が容易で快適に活動できるデザインの普及が図られている。


普段何気なく着こなす衣服・・・衣料の加工

2009-02-11 21:51:38 | 太極拳
  衣服の衛生(生活環境)   放送大学 「公衆衛生」 

衣料の加工

一般に、衣料用繊維の大部分には、長期間の使用に耐えるように、防縮加工や形状記憶加工、あるいは、防虫、防臭、防菌、防かび加工などがなさあれている。このような加工の際に用いられる化学物質は衣料に残留しているので、これが人体に与える影響が問題になる。日本では繊維製品をはじめとする家庭用品による健康影響を防止するため、1973年(昭和48年)に「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」が定められ、ホルムアルデヒド、有機水銀化合物などの物質を指定し、規制基準を設けている。

普段何気なく着こなす衣服・・・素材

2009-02-10 23:32:33 | 太極拳
   衣服の衛生(生活環境)   放送大学 「公衆衛生」 
  衣料の素材
衣料に用いられる衣料用繊維は、主として綿、毛、絹、麻、そして各種の合成繊維が用いられている。衣服下気候の快適性との関連で考えた場合、衣料用繊維は、保温性、吸湿吸水性、放湿性・通気性、帯電性が問題となる。吸湿性・吸水性、通気性の点からみると、綿素材が最も優れており、毛素材は保温性にすぐれているが、通気性や吸湿性に劣り、麻素材では通気性で勝るが保温性で劣る。絹素材は保温性、吸湿性、通気性ともに良好であるが、高価であるとともに、形状の復元性などの点で取り扱いに注意が必要である。このような素材を、用途や季節に応じて衣料として用いることが必要である。
 夏季には吸湿性・通気性の優れた素材を用いることによって、皮膚からの発汗を蒸発させ、衣服下気候を保ち、皮膚の清潔を維持することになる。反対に通気性に劣る素材を用いることにより、細菌やカビ類の増殖を促し、皮膚疾患を引き起こすことが懸念される。冬期には、保温性の優れた素材を用いることにより、衣服下気候を温暖に保ち、快適性を維持することが肝要である。

普段何気なく着こなす衣服・・・意味があるの?

2009-02-09 22:56:58 | 太極拳
   衣服の衛生(生活環境)   放送大学 「公衆衛生」 


① 衣服の意味

一般に、衣料は 衣服下気候と呼ばれる、衣服と皮膚の間に生じる空気層の状態を快適に保ち、保温、通気、皮膚の保護などの役割を果たすとともに、身分や地位の象徴としても機能し、さらに、個人の嗜好に応じて、服飾として装飾的要素が意味をもつようになった。衣料を構成する主な要素としては、素材、染色、加工、縫製、デザインなどがある。このうち、健康と関連する要素は素材、加工とデザインである。

生活習慣病の増加傾向

2009-02-01 22:30:23 | 太極拳
      

 「喫煙率」は、ほとんどこの10年間に変化は見られなかった。女性にいたっては、むしろ増加している。
 「飲酒習慣」のある者の割合も、男性では高齢者、女性では全ての年齢階級において増加傾向が見られた。
 「肥満者」の割合も男性では全ての年齢階級、女性ではほとんどの年齢階級において増加している。

 これらのことからすると、日本国民というより女性が生活習慣病の率と平均年齢を上げていることになる。

 国の患者調査によると(出典:国民衛生の動向)、1990年には例えばがんの患者数は75万人であったのが、1999年には27万人になり、わずか9年の間に70%に近い増加が見られた。
心臓病も160万人から190万人へ、脳卒中はもともと多かったので、大きな増加は見られなかったが、患者数は147万人にのぼっている。
糖尿病は150万人から212万人へ、41%の増加が見られた。
 
死亡数で見ると、1990年から2000年の10年の間に、全がんでは36%の増加が見られた。乳がん、肺がん、大腸がん、肝がんでも、40%から50%の増加が見られ、虚血性心疾患は36%の増加があり、生活習慣病の死亡数について、非常に大きな増加が見られることが明らかになってきた。

 わが日本国は非常に充実した、世界でも類を見ない、立派な第一線の医療、保険事業の体制を持っている。そして20世紀を通じて日本は平均寿命が飛躍的に伸びた。にもかかわらず生活習慣病の患者や死亡数は激増している。
 
 症状がなければ医療保険制度を利用することはできない。

それでも、急性疾患に対しては大きな成果をあげてきた。だから平均寿命世界一の記録を達成することができた。しかし、症状が現れてからでは手遅れという基本的な特徴を有する生活習慣病に対しては、決定的な限界を有している。結果として、平均寿命世界一の社会では、生活習慣病が疾病の中心になり、生活習慣病による死亡者の激増という事態を迎えている。

  
 現代の社会保険、国民保健などの、医療保険制度には、症状がないと使えないという、大きな限界があるので、結果として、手遅れの患者をつくっている。

にもかかわらず、国民はがん検診を受けないし、タバコは吸う、酒は飲む、ということで、生活習慣病の増加に改善が見られない。