ルン・ファン (風が吹く)

気ままに・・
思い付きを!!

太極拳養生  NO、2

2008-08-24 22:49:18 | 太極拳
第2節 すぐれている健康維持のために行う運動

現代の社会生活は、欲望の追求の社会であり、激烈な物質競争が激しい。いつも人々はあらゆる面で、テンポの速い動きで展開する日常生活をし、儲けようと仕事をし、高い利益を得るように虐げられている。

早いリズムの多忙な生活の中、日常生活で緊迫(緊張)していた後、静かで穏やかな心を得ることが、人格の形成に必要であることがわかった。西洋の学者は、健康維持のために行う運動が、人の心理状態に対して、すぐれた調整を行うことを知った。

あなたが全身全霊で太極拳の練習の中に入れば、一挙手一投足は自然に任せ、身体の進退の動きは、行く雲・流れる水のごときになるように、変化に富んだとらえがたい動きとなる。
心の中では、静かで最適な状態の時間を作り、イライラ、むしゃくしゃして煩わしい気持ちを忘れてしまって、大自然と一対となり、一時的な融合を生み、大自然と渾然一体となる。これは、とてもすばらしくて心地良い感覚だ。

太極拳の練習中、かすかに汗が出ても、息を弾ませることがない。動きが、動かし方が身体に心地よい。

太極拳は人体の心理状態の調整に対して4点をまとめて以下になることができる:
  

1。意識と動作の完璧な表現――動作の美感

太極拳は意識と動作の一致を求める、どこを意識しているのか、動作のポイントはどこに着いているのか。そのうえの(上下相随)、手足は互いに呼応していて、身体の各部は活動する調和が滞ることないようにする。
目、手、腰、足から太極拳をする事に注意を払う。身体各部所、全身が連係して、上下、左右、少しも乱れていなくて、全部でつながりが良く、いつまでも続き途切れない。


2。姿勢を変えるときには、行く雲・流れる水のごとくに――意識の美感

太極拳は“起勢(始まりの姿勢)”から“収勢(終わりの姿勢)”まで、虚実の変化をしながら、姿勢の転換をする、
すべて動作・姿勢はお互いに連なり、繋がりが円活で、首尾一貫していること、途切れたり、中断してつなぎ合わせるところがあることが見られないで、すべての動作は行く雲・流れる水のように。


3。動作は、内側は柔らかく軽くリラックスして、連綿と続くイメージで――元気ではつらつとした美感.

太極拳は、気持ちを楽にして出来る動きの柔らかい運動です。
外見の形である姿勢は静かで穏やかである、姿勢は広く伸び伸びしている、動きが硬く硬直していなく、こわばらない、練習中、汗が出るほどの運動量ですが、練習の後、息切れをしないので、人は楽しく爽快で愉快な気持ちになります。
太極拳の動作をする時、急がず、せっかちにならずに行うこと。
心構えは落ち着いて、ゆったりとした自然の開放された心に従う。


4.身体の移動する過程では円活で軽く滑らかに動く――心身の美感

太極拳の動作の大部分は、丸い曲線を描いて歩いたり手を回したりして身体は動く、この丸い曲線の種類は楕円、半円、大きな円、小さな円、平円、立円などの各種の円で描かれる。
練習中で多種の円の特徴は必ずはっきり見分けなければならなく、各型と各型の形成は互いにかぶさり、つなぎが途切れることがない。各型は連動して続き、重なって見える。(式式相連)各型(式)の動きは途切れることが無い。
練習中、拳(こぶし)は少し緩めて握るようにする。掌である手型の指の形は自然に 小さく湾曲する;両腕は自然に湾曲している状態を維持する;肩の部は持ち上げるでもなく自然に下げる、両ひじはわずかに下に向いて沈む;両腕は握りこぶし一つぐらい空け、自然な湾曲を維持している。
練習中、身体の動き、各所の動きは直線の動作は避ける。すべては平円、立円など円を基本にした動きとなる。腕の動きなど、左右同時に同じ円を描いたり、交互に円を描いたり、見ていると、とても美しい。


結核患者の発生率の最も高いのは、都市の建設現場

2008-08-10 23:35:14 | 太極拳
    
 感染症としての結核。結核と聞いても、戦後の昔の病気というイメージがあり、あまりピンとこない。

 結核菌の感染者のうち発病者は10~15%に過ぎない。すなわち、「感染」と「発病」とは違うということを理解しておく必要がある。基本的には、発病のリスクがあるのは、年齢でいえば、抵抗力の少ない老人、とくに乳幼児。また新しく結核菌に感染した者、ホームレスなど、種々の原因で免疫抵抗力が低下している者、糖尿病、悪性腫瘍(白血病および、がんなど)。大量喫煙、また大量飲酒を好むものである。
 これらの中で最もリスクの高いのはHIV感染者である。
 
 結核の症状としては、昔から寝汗、咳き、血痰あるいは喀血が肺結核の3大症状とされてきた。実際はこのような典型的な症状がそろう場合は少ない。         
結核としての自覚の無いまま、全身倦怠、体重減少、食欲低下、発熱などの呼吸器症状で医師にかかることが多い。まったく無症状で、検診など他の目的で撮った胸部レントゲン写真でたまたま異常が発見される場合も少なくはない。高齢者の場合には、食が細くなった、元気がない、ゴロゴロするようになった。微熱が続くなど、症状が非典型的な場合が多い。
 肺結核は有名であるので、別にして考え。結核は、骨、腎臓、脳、肝臓を含め全身の諸臓器に病変を来すことは言うまでもない。これらを肺外結核と呼ぶがそのような場合には、それぞれ侵された臓器の症状が前面に出ることが多いのは当然である。

 結核罹患率は10万人当たり23.3(WHO,2006年)である。二位のイギリスは11.8で二倍以上の数値を示し、世界の先進諸国の中で、日本は世界で一番となっている。
 
 わが国において、結核問題の特徴は、まず、 ①高齢者の結核患者の割合が高い、戦後の結核まん延期を通貨している高齢者は既感染者が多く、発病の予備軍といえる。高齢者では他の疾患の合併頻度が高く、病態が複雑なため、発見が遅れ重症化することも多い。
 ②20歳代、30歳代の発病者の増加傾向にある。
 ③集団感染の増加と発生場所の多様化(学校、職場、老人の長期滞在施設など)、特に一般事業所の集団感染が31%であり、成人集団での発生が増加している。
 ④受診の遅れと診断の遅れがある。結核に対する関心が医師、患者双方に希薄化しているため、結核と診断されるまで3ヶ月以上かかったケースが25%
もある。
 ⑤特定の集団への集中傾向がある。日雇い現場労働者やホームレス、高齢者など医療サービスに対するアクセスに恵まれない社会的弱者の間での発病がきわだっている。とくに建設現場においての集団検診における患者の発見率が高い。つぎに、ホームレスと続くが、この2つの検診の発見率が群を抜いて高い。
 ⑥都市と地方間の格差が拡大している。とくに一部の大都市においては、途上国並みの発病率を示す。大阪58.8、二位の神戸は34.5の数値を示し、飛びぬけて大阪での発病率が高い。
 ⑦HIV感染者における結核発病は、他の先進国に比べて、大きな問題になっていないが、今後の動向に注意する必要がある。結核あるいはHIV感染いずれかの診断時には、合併症の可能性に注意する必要がある。

呼吸リハビリテーション・・・口すぼめ呼吸法

2008-08-09 23:32:06 | 太極拳
  呼吸器リハビリの対象となる疾患は、肺気腫、慢性気管支炎のような慢性閉塞性肺疾患(以下COPDと呼ぶ)、気管支喘息、気管支拡張症、肺結核後遺症、間質性肺炎、神経筋疾患、術前・術後の患者、気管切開下の患者などである。
  近年、重大な健康問題になっているCOPDは、慢性気管支炎、肺気腫または両者の併発により引き起こされる閉鎖性換気障害を特徴とする疾患で動作時の息切れ、呼吸困難をきたす。
  COPDの原因の90%以上は喫煙とされ、喫煙が最も重要な危険因子と考えられている。患者数は約21万人(1996年厚生労働省統計)と報告されているが、中高年以上の長期喫煙者を中心に潜在的には約530万人の患者がいると推定されている。死亡率も増加傾向であり、CODPによる問題は今後さらに大きくなると推測されている。
  呼吸リハビリとは、呼吸器の病気によって生じた障害を持つ患者に対して、可能な限り機能を回復あるいは維持させ、これにより、患者自身が自立できるように継続的に支援していくための医療である。
  呼吸困難のため、あまり動かずに座ってばかりの生活を続けていると、筋骨格系をはじめとする多くの臓器の機能は低下し、身体機能の低下を生じる。症状が悪化し、さらに不活動になると、臓器の機能低下は増強されるという悪循環に陥る。
  呼吸障害のある人は、浅い呼吸を繰り返すため、身体の内部燃焼が衰え、肥満の原因ともなる。

  呼吸訓練として、口すぼめ呼吸、腹式(横隔膜)呼吸を併用する横隔膜呼吸によって換気効率がかえって悪化する場合には、口すぼめ呼吸のみ指導する。
  臥位や座位での呼吸法が習得できたら、歩行、階段昇降や入浴などの日常生活動作時に呼吸と動作を同調させるようにし、生活場面において呼吸法を活用するように指導する。息切れしやすい動作は息を吐くときに動作を行うこと、連続して動作せず、休憩しながら行うこと、動作中は息を止めないことに注意する。

   「口すぼめ呼吸」
  息を吸い込む、「吸気」は鼻から行い、息を吐き出す、「呼気」は口をすぼめて、「フー」あるいは「スー」という音をさせながらゆっくりと息を吐く。「呼気」は「吸気」の3~5倍の時間をかけてゆっくりと吐く。
歩行時の呼吸法の例。「吸って、吸って、吐いて、吐いて、吐いて、吐いて」と、呼吸と動作を同調させ、リズムとペースをつかむようにする。吸気を短く、呼気を長くする。2回吸気・4回吐き出しを繰り返す。
 
 ふつう息を吐くと、末梢気道がふさがってしまうために、空気が出にくくなる。
口をすぼめて息を吐くと、気道内が陽圧になり、末梢気道がふさがらず、呼気時間も延長するため、空気が十分に出ていく。 
「口すぼめ呼吸」は、効率のよい、呼吸法である。