太極拳養生 NO.8 「意」を用いる

第二章　太極拳によって病気を治すことの出来る健身運動の奥秘
二、気血は魂の調節だ

第2節　　　練習の要点は　意、身、形、法、歩　だ！


一、 精神の上での要求は“意”を用いる

一心不乱に太極拳の練習を繰り返すと、注意力が高度に集中する力が出る。
目（視線）は手の動きに連なり、歩は身体の動きに従う；動作は連貫、円活、穏健で、協調性がある；動の中に静が有り、静の中に動が有る。

これらの要領は、とても大脳の機能が安らぐ。リラックスしてアルファー波が出て、うとうとと、うたた寝のような状態だ。

太極拳の拳の要求は“用意不重用力”むやみに余分な力を入れない、これは太極拳の特徴だ。

拳を打つ練習するとき完全に力を入れない、なんて言うのは、不可能で、あり得ない。しかし、どんな方法で力を入れるか、方法は異なっている。運動鍛錬の効果も、全て異なって同じではない。

“用意不重用力”、これは、こぶしを訓練するときにも言う言葉だ。
多くは“意識”と“意念”で動作を行うべきで、意識に動作が導かれる。
腕力による“力”によって、運動鍛錬の効果を求めるのではない。

冷えは各臓器に機能低下をおこす。

　　　　「冷えは、内臓に機能低下を起こし、がん、肝臓、腎臓、心臓などに影響を与える」

　冷えは、すべての臓器に影響を与えます。がん細胞を誘発し、血管の収縮を起こし、血流不足を起こし、臓器が半分眠った状態で、新陳代謝が悪くなり機能低下を起こします。

少し気候も過ごしやすくなり、身体の調子が良くなると、冬の間に自分を悩ました「冷え」を忘れてしまいます。（自分が。でしょう！！）

気候も穏やかで、すごしやすくなり、だんだんと暑い時節となってきました。この時節、冷えを作るのは、ピンとくるのが、クーラーの影響ですね。扇風機もバカにはできません。何時間か風をあてていると、身体が冷えてきます。夜、寝苦しいので、つけたまま寝ると、風邪をひいてしまいます。

　つぎに、服装で冷えを作り出し悪影響を与えるものは、身体の一部を出したり、薄着をしたり。へそを出したり、お尻を半分でも出したりするような、短いズボン、あるいはスカートですね。でも。浴衣など日本に古くから伝わる着物はとても良く考えられ、身体を冷やす効果がありますね。

身体を動かす機会が少なく、筋肉運動をあまり行わないひとは、身体のなかに、冷えを作り出してしまいます。筋肉運動を行い筋肉の収縮を行うことにより、血流が盛んになり、全身に熱を生み出します。特に、へそから下、下半身には、全身の70パーセントの筋肉があります。歩くことがいかに大事な筋肉運動なのか創造できますね。

飲食類も冷えを作る要因です。ビール、アイスクリーム、冷たいジュース、冷えた果物・・・

　とくに、飲食類は、冷えを実感しにくいのではないでしょか。胃や腸は冷えているのに、身体の表面は暑いわけですから。しかし、いつもいつも、冷たいものをお腹の中に入れていれば、内臓の各臓器は機能低下を起こし、がん細胞などは活性化し、正常細胞は機能低下をおこします。

　冷え対策として、「半身浴」はとくにお勧めです。

　お風呂に入ったときには、身体の表面だけを洗うのではなく、身体の中の各臓器も洗うようにしましょう。それは、「半身浴」により、汗をかき、血流を盛んにすることにより、細胞の新陳代謝を活性化することです。