旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20240707 北海道夏編㉑ 繫忙期の旅~僕だけがいない船 小樽港~舞鶴港~和歌山市

2024-08-08 18:35:30 | 旅鴉の唄



元々体力に恵まれず、それを補う努力、訓練もおろそかにした私は、自分の想像よりも
さらに早く、厳しい山岳写真の世界からは足を洗わねばならなくなったようだ。ここ数年、
未練がましく用意だけはしていた山泊まり装備を、今回初めて最初から持って行かなかった。
現地入りして急に気が変わり、山に入りたくなったらどうしようとの心配は杞憂に終わり、
結局、最低限行こうと思っていた緑岳や平山への日帰り登山さえできずに終わった。
動物写真(ナキウサギ撮影)におんぶにだっこ状態ではあるが、それはそれで、自分では
それなりに納得して楽しめているようだ。

しかし今回は、結果的に正解だった面もあり、天候が安定せず、山泊まりや風景写真には
不向きな天気続きで、従来通りそれをメインの目的としていたら、相当苦戦しただろうと
思われる。おそらく、ほとんどシャッターを切れなかったのではなかろうか? その点、
雨さえ降らなければどうにかなる動物撮影には、かえってうってつけであったかもしれない。
しかし動物の出没加減は原則あちら任せで受動的、今期はナキちゃんのご機嫌が斜めなので、
成果は決して満足ゆくものではなかったが、これは致し方なかろう。

今後夏の繁忙期には、無理に出かけなくていい気もする。夏山シーズンに縛られないのなら、
近年は北海道と言えども「灼熱」の夏場の車中泊は、あえて避けたほうが賢明であろう。
ナキちゃんの撮影でいうと、「子ナッキーを写したい」とか「高山植物の花を食べている
姿を見たい」とかの特定のシチュエーションにこだわらなければ、これもハイシーズンに
合わせる必要はあるまい。7月に入るとフェリー運賃も割高にふんだくられることもあり、
6月中の帰宅が懐にも優しいだろう。今回帰路の運賃は43000円もした。昔の感覚
からは、二倍近い価格に跳ね上がっているのだ。   


   

波の高い日本海を北へ向かう「はまなす」。おそらく、かなり込み合っていると
想像できる。関西圏の我々が、北海道へ車を持ち込むには、原則カーフェリーに
頼らざるを得ない。この先、船賃が下がることはまずあるまい。いつまでこんな
旅が続けられるのか、コンクラーベだ。

あまりの運賃の高さに、乗客がそして誰もいなくなった…とはならないにしても、
「僕だけがいない船」になることは、そんな遠い日でないような気がする。
  


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