たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

一匹の猫 エジプトの風

2010年03月25日 | エジプトの風
考古学博物館、そしてモスクの見学が終了しました。これでエジプトの世界遺産観光は終了です。

エドプト最後の昼食となります。ナイル川に面したレストランに到着しました。
レストランの中に入ると、建物の中ではなく、屋外の川に面したテーブルに案内されました。
屋根は木製で、なかなか味わい深いものがあります。アンティークな雰囲気です。

座席に着きました。
すぐ横には、広大なナイル川が広がっています。遊覧船が遠くに浮かんでいます。開放的で雄大さを感じます。
このツアーで一番気に入ったロケーションでした。

少し汗ばみますが、暑さは心地よく感じます。上空に取り付けられた大型のファンがゆっくりとまわっています。
ホンジュラスにも、学校の教室、レストランなど至る所にこの大型ファンが天井に取り付けられていました。暑さ、そしてこのファン、ホンジュラスの生活を思い出します。

いつものごとく、まずチャパティが運ばれます。チャパティは大好きです。お腹がすいていないにもかかわらず、野菜と一緒に数枚いただきます。

メインディッシュはターメイヤという肉団子を細長くした食べ物です。5、6本お皿に盛られていて、かなりのボリュームです。味付けのためのソースはついていません。ポテトフライも一緒です。

僕は食欲がなかったのでパスすることを決めました。
ボーイさんに、
「お腹が一杯なのでいりません」
とジェスチャーを交えながら言いました。

ボーイさんは僕の意図を理解できません。彼は添乗員さんのテーブルへ行き、助けを求めます。
添乗員さんが心配して、すぐに僕のテーブルにやってきます。
「どうしたんですか」
「食欲がないので、料理を断っただけなのですが」
添乗員さんがボーイさんに説明して、一件落着です。
添乗員さんはエジプト語を話すことはできません。英語で説明します。一応僕も英語で説明したのですが…。

妻のお皿から、一口だけ食事を分けてもらいます。

レストラン外にある土製の窒でチャパティを焼いています。作業をしているのは、エジプト民族衣装を着た若い女性の方でした。慣れた手つきで次々とチャパティをひっくり返します。贅沢です。何ともいえない香りが漂います。口内から唾液がでてきます。毎日食べたくなります。

妻と二人で一皿でした。それでもお肉が少し余りました。
他の参加者はどうでしょう。やはりほとんどの人がかなりの量のお肉を残しています。半分以上食べている人はほとんどいません。
バス移動が多くお腹があまりすいていないこと、そして日本人にはお肉の量が多いことなどが原因でした。
参加者の大半はご主人が既に退職されている老夫婦。普段はあっさりした食事を好んで食べられているようです。だから、エジプトの肉料理が続くのは厳しいようです。

大量の食事が破棄されていきます。楽しい旅行ではありますが、この光景を見るたびに心が痛みます。
食欲がないときは、今回のように料理を断ろうと決心をしました。捨てられる量を少しではありますが、減らすことができるからです。

足元にやせ細った子猫がいます。残ったお肉を一切れあげてみました。おいしそうに食べています。
猫好きなご夫婦が近づいてきます。デジカメで写真をとっています。この方も猫にお肉を差し入れしていました。

猫は黒い子猫です。とてもやせています。
たくさんの観光客が食事の残りをプレゼントしていたとすると、その子猫はもっと太ってもよさそうなものですが。

他国の観光客は、捨て猫に食事の残りをあげるような習慣がないのかもしれません。


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ランクアップしていくレストラン エジプトの風

2010年03月23日 | エジプトの風
レストランについて気がついたことがあります。
今回の旅行中、日ごとにレストランが少しずつ豪華になっていったのです。
内装、雰囲気、食事内容の全てです。

訪問した国の順番は、エジプト、トルコ、ギリシャです。訪問国の経済レベルが順番に向上していきます。それで、レストランがランクアップしているという錯覚におちたのかもしれません。

でも、このレストランが日ごとにランクアップしていくというのは、旅行会社の戦略のような気がします。
レストランの質が日々落ちていくとがっかりです。日々よくなっていくと、毎日レストランに入るのが楽しみになります。旅行全体の印象も、その方がずっとよくなります。

2日目の朝です。
この日もバルコニーに出て簡単な体操をしました。誰も起きていない早朝。鳥のさえずりの声が聞こえてきます。快晴です。
昨日は、時差ボケもなく、ぐっすり眠ることができました。

鳥の声とともに、この日もイスラム教のお祈りの音楽が聞こえてきます。

さあお待ちかねの朝食。
僕はレストランの食事より、ホテルでの朝食が気に入りました。ビュッフェなので、好きなものを、すきな分だけ食べることができるからです。
こんな朝食が毎日続くと、すぐにメタボになってしまいます。でもこの旅行期間限定ということで、安心して食事をします。

昨日と同じレストラン。道に迷うことなく、同じビュッフェレストランに直行します。
何を食べるかをレストランに向かう途中でイメージしました。昨日食べたおいしかったものを選択するだけですが…。連泊のメリットです。

ところが、店内に入って大ショック。
何と昨日食べた、あのおいしかったアップルパイがないのです。

ガーン。

妻は大笑いしています。
がっかりですが、気を取り直して、フレンチトーストなどを楽しみます。
朝食時間は1時間もありません。もっと早い時間にレストランが開くと、のんびり朝食がとれるので大助かりです。

昨晩のことです。
「スーツケースを食事前に部屋の外に出しておいてください」
との指示が添乗員さんからありました。

朝食後にスーツケース内の整理をしたかったので、
「朝食後に自分でロビーまで運んでもいいですか」
と聞いてみます。

「問題ないですよ」
との返事がありました。

毎回、最大限の自由を認めてくれる添乗員さんの対応にはとても好感がもてました。

というわけで、朝食後、部屋に戻り歯磨き、荷物の整理をします。
そしてロビーに向かいます。


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1ドル紙幣の謎 エジプトの風

2010年03月22日 | エジプトの風
食後に飲み物代を清算します。
飲み物はアメリカドルで支払いが可能です。どれも数ドルです。1ドル紙幣で払う人がほとんどです。

ところが、レストランのボーイさんが困っているのです。
テーブルをまわりながら
「1ドル紙幣を10ドルなどの高額紙幣に交換してくれませんか」
と頼んでいます。
エジプト語ではなく、ジェスチャーを使ってのコミュニケーションです。

なぜでしょうか。

「エジプトの銀行は1ドル紙幣を受けつけないのかな」
ボーイさんが必死に頼んでいる姿を見ながら、そう推測しました。事実はわかりません。

何人かの人が換金に応じています。それでもまだ大量の1ドル紙幣を持っているボーイさん。可哀想だったので、僕も10ドルと5ドル紙幣を1枚ずつ財布から取り出しました。

ボーイさんを呼びます。
「手数料も含めて1ドル紙幣を16枚もらうよ」
と言いました。
手元には計15ドルしかありません。

清潔な黒服を着た、ひげのボーイさんはニヤッと笑いました。

手に唾をつけ一生懸命お札の枚数を数えているボーイさんはとても幸せそうでした。
楽しそうにお仕事をされていたからです。

ところで、なぜ1ドル紙幣がアメリカで流通しているのでしょうか。
物価は少しずつ上昇しています。1ドル紙幣ではなく硬貨にした方が便利です。

日本の場合はどうでしょうか。
100円硬貨が使われています。これが硬貨ではなく100円紙幣だと大変です。お財布がパンパンになってしまいます。スーパー、駅、あらゆる場所でお札を出さなければなりません。
日本では500円の硬貨も流通しています。

眉唾情報ですが、その理由をお話します。

1ドル紙幣には目玉のような模様があります。
「この目玉が、一般大衆を見張っている」
という説があるのです。

誰が何のために?

秘密結社が世界を支配するためにです。

大量の1ドル紙幣が流通しているほど効果があるというのです。
これが1ドル紙幣流通の理由だそうです。


そして、この模様と似たものが、なぜか日本の紙幣にも見られます。探してみてください。
そして、三菱東京UFJ銀行などのシンボルマークもこれに似ています。

これは偶然の一致なのでしょうか?

そして、秘密結社説は本当なのでしょうか?

ホテルへの帰路、ふと疑問に思いました。
「なぜホテルのレストランで夕食をとらないのだろう」
結構ハードスケジュールなので、ホテルで食事をした方が楽に思えます。

ホテルに到着。翌日のスケジュールの確認です。
部屋に戻り、軽く風呂に入ります。浴槽つきのお風呂だったので、湯につかることができました。疲れがしっかり取れます。
そして就寝です。

観光初日、何事もなく楽しい観光をすることができました。


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大型スーツケースを一人一つ携行する理由 エジプトの風

2010年03月21日 | エジプトの風
おみやげ店でのんびりしすぎました。
夕食のレストラン出発まで、あまり時間がありません。部屋に戻らずそのままレストランに行くことを考えます。

でも、とりあえず部屋に行くことにしました。ピラミッド見学のとき汗だくになったので、シャワーを浴びたかったからです。シャツもかえようと思いました。

急いで用をすませます。速攻です。そして部屋を出ました。

旅行はスケジュールが決まっています。集合時間があるおかげで、効率的に時間を使えます。ツアー旅行のよさですね。

小走りでロビーに到着。
他の仲間はおしゃべりをして待っていました。添乗員さんが人数を確認しています。まだ数人が到着していないようでした。

僕もソファーに座ります。そしてゆっくりと周りを見渡しました。
そこで度肝を抜かれます。

あることに気がついたからです。

何と、何と、服を着替えている家族が複数いたのです。
というか、ほとんどの参加者の服がかわっています。
靴も履き替えている人がいます。
僕は靴には気がつきませんでしたが、妻が教えてくれました。女性はやはり目のつけどころが違うようです。

まだ初日です。それなのに、夕食だけのために洋服を着替えているのです。
「一体何着の服を持参してきたのだろう」
驚きました。

大げさですね…。

他の旅行者の方は一人一つの大型スーツケースを持参しています。その理由がよくわかりました。洋服と靴だったのです。
ちなみに、僕は妻と二人で中型スーツケース一つでした…。

バスに乗ること約30分、レストランに到着です。
レストラン内の椅子、テーブルは黒で統一されています。とてもおしゃれです。昼よりはとても豪華なレストランです。

まず飲み物の注文。食事のとき飲み物はあまり飲みません。とりあえずここでもミネラルウォーターを頼みます。
そのボトルは結局手をつけず、ホテルに持ち帰ることになりますが…。

前菜の野菜類は昼のレストランと一緒です。ソースも同じ味です。
でも、チャパティ(ナンのようなパンに似たもの)は温かくありません。昼間はレストランで焼き立てのものを食しました。しかし、夜のレストランには焼くための釜がなく、どこからか購入しているようでした。

メインはお肉の入った煮物です。トマト等の野菜が煮込んであります。少量ですが、やわらかく、味がよくしみていておいしかったです。
最後に果物を食べました。


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みんなで入れば怖くない エジプトの風

2010年03月20日 | エジプトの風
ガイドさんの注意事項は、まるで脅しのようでした。
ツアーで訪問するお店でたくさんのおみやげを購入してもらいたいがための、方便であるような気もしました。

でも、そこまでガイドさんが言うということは、やはりある程度は注意した方がよさそうです。

ガイドさんはツアー客の安全を第一に考えています。それで、大げさに言っているのかもしれません。何かあったら大変ですし、楽しい旅行が台無しですから。

他ツアー客の方がどんどんその店に入っていきます。僕たちも吸い込まれるように、その怪しいおみやげ店に入りました。まるであり地獄。

「みんなで入れば怖くない!」
です。

ついさっきまでは、部屋に戻ろうと思っていたのですが…。

店内は1階建て。狭くも広くもない程よい大きさです。
ガイドさんに案内された午前中のおみやげ店とは雰囲気が異なります。品揃えも違います。
置物、キーホルダー、パピルス、紅茶など多くの品物が並んでいます。

値段は1ドルからです。外の看板、貼り紙は誇大広告ではありませでした。とても安いです。品質はまずまずで、値段相応といったところでしょうか。
ちょっとした小物は種類が豊富。ちっとしたおみやげには十分です。
Tシャツ等結構大量に購入している人がいました。

店員さんが4人ほどいました。家族のようです。とても親切で、何か騙しているような気配はありません。入口の扉を閉められこともありません。
僕も安心して小物を購入することにしました。

妻とキーホルダーなどの小物を選び、レジに向かいます。
「これ全部で5ドルだけど少し安くしてもらえるのですか」
「一つ1ドルで限界に安いよ。これ以上無理だよ」
ニコニコしながら断られました。

のんびりと民芸品などを見ていると、いつの間にか他のツアー客はホテルに帰っていて、何と、残ったのは、僕らと他一家族のみです。

多くの人がたくさんのおみやげを購入して、お店の主人も満足そうな顔をしています。やせた60代くらいのご老人でした。

そのご主人が近寄ってきて言いました。
「お茶をご馳走するけどどうかね」

店はかなり古びたアパートの1階です。店員さんたちは水道の水を飲んでいるようです。ミネラルウォーターを常用しているようには思えませんでした。
そのため、日本人がそのお茶を飲むと下痢の危険がありそうです。

「ありがとうございます。でも、今のどは渇いていないんです」
丁重に辞退することにしました。

エジプトの100円ショップ探索という小さな冒険が無事に終了しました。


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