渡辺秀子さん・敬美さん・剛さんに関する対応について
昭和49年(1974)6月に福井県小浜市の岡津(おこづ)海岸から連れ去られた高敬美(こうきよみ)
・剛(つよし)姉弟について、警察は平成19年(2007)4月12日に拉致被害者として断定しています。
二人の母親であり、工作員と知らずに高大基と結婚した渡辺秀子さんは行方が分からないままです。
殺害されたという情報もありますが、証拠が確認されたわけではなく、北朝鮮に拉致されたという説もあります。
特定失踪者問題調査会では拉致濃厚の特定失踪者としています。
警察による高姉弟の拉致断定の後、渡辺秀子さんの妹鳥海冏子(とりうみけいこ)さんは調査会役員とともに内閣府拉致対策本部を訪れました。
当時の総合調整室長は、拉致認定被害者と変わらぬ対応をすると約束しました。
しかし、現実には他の認定拉致被害者とは明確に区別されており、「拉致被害者17人」という言葉が常にくり返されています。
法律上の拉致認定が日本国籍者に限定されている現状も変えるべきですが、少なくとも政府の公式見解としての拉致被害者は「19人」とすべきであると思います。国籍を理由に排除するならばそれこそが在日朝鮮人差別であると言わざるを得ません。
しかも母親は日本人なのですから。
なお、警察断定より4年遡る平成15年(2003)1月に鳥海さんは警視庁に被疑者不詳で殺人及び国外移送目的略取の罪名にて告訴しています。
以上の点から私たちは政府に対して次のことを求めます。
1、拉致被害者の数を「19人」として明らかにすること。
2、拉致被害者支援法の国籍条項を撤廃し、日本国内で拉致された人及び国外で拉致された日本人全てを対象とすること(特定失踪者でも台湾人沈静玉さんのように外国人で日本で失踪した人もいます)。 3、渡辺秀子さんの消息に関して政府の立場を明らかにすること。
4、総理大臣が面会するのが認定被害者家族に限定されるなら高姉弟の親族もその対象とすること。
令和3年8月22日 拉致問題を神戸から発信する8.22集会参加者一同
特定失踪者問題調査会
救う会兵庫