
「拉致被害者はもう日本に帰りたくないのでは」という意見について(R4.1.8)
令和4年1月8日土曜日のショートメッセージ(Vol.644)。ときどき、「拉致被害者は北朝鮮で家族ができて、もう帰りたいと思っていないのではないか」と言われることがあります。それについてお話ししました。
北朝鮮の体制が変わらなければ拉致被害者を取り返すのは難しいと思ってしまいます。
自由に往来できる。
自由意思が尊重される。
北朝鮮はこんな国になりますか?
金正恩が失脚する。
そして周りにいる特権階級の長老たちととの配下の者たちも。
現体制ではそれは無理難題です。
平和的に解決するのは夢のまた夢。
そんな気持ちになります。
拉致被害者が10人前後ならどうにかなるでしょう。
しかし実際は何百人、拉致の可能性のある人だと900人近く。
その全員を取り戻すのは至難の業。
やはり北朝鮮の崩壊しかないと思ってしまいます。
後ろ向きな考えで申し訳ないですが、実際問題それしかないと。
金正恩が病に倒れるのを待っても、妹も親族もいますし、その他大勢の取り巻きもいます。
話せばわかる相手ではありません。
援助している中国もいます。
全員救出と言うのは容易いですが、そうは簡単にはいかないのが現実です。
過去を振り返ると、トランプさんとの会談が成功すれば万々歳だったのに。
あの頃が好機でした。
トランプさんの様な型破りの大統領がいなければ無理だと思ってしまいます。
もしくは習近平が失脚し、その後の真面なトップが出現しない事には北朝鮮は変わりませんし、
現状での被害者救出は本当に難しいと感じます。
ところで岸田さんは金正恩と条件なしに直接向き合うと言っていますが、
練りに練った戦略があるのか疑問です。