トランプ氏は「（北朝鮮との間で）協議は行われており、非常にうまくいっている」とも語った。

　また、16日のロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談で北朝鮮について話し合ったことも明らかにし、「プーチン大統領は米国を支援する形で関与するだろう」と話した。

　トランプ氏は6月12日にシンガポールで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談。金氏は北朝鮮の非核化を繰り返し約束した。

　しかし、会談では非核化プロセスの日程や方法については合意できなかった。1か月余りたつ現在も具体的な進展は報告されておらず、北朝鮮側は米側が一方的な要求をしていると反発している。【翻訳編集】AFPBB News

**********************************************************************************

トランプ氏は信用できるんですか？

その場の気分で発言したり、貶したと思えばおべんちゃらを言ったり。

大統領としての品位、品格はどうなのかと思ってしまいます。

 

最初は北朝鮮の非核化を目的としていたのに、いつの間にか朝鮮半島の非核化になり、

北朝鮮に押し切られた感がありました。

更には米朝首脳会談前には完全非核化を目的とせず、段階的非核化を容認したので

首脳会談は成功するのだろうか、また北朝鮮に騙されるのではないだろうか、

そんな心配と共に、あまりにも金正恩を持ち上げ過ぎるトランプ氏に不安もありました。

 

首脳会談前には安倍首相が念押ししたのに、無駄だったのでしょうか。

 

かつての6カ国協議でも中国の北朝鮮擁護で決まるものも決まらなかった事を思い出します。

またもや中国の後ろ盾で北朝鮮は図々しく、横柄になり謙虚さがなくなりました。

いつも上手くいきそうな時に横槍を入れてくる形の中国です。

 

そもそも６月12日の米朝首脳会談は何だったのでしょう。

日本は勿論、多くの国が見守る中で開催された首脳会談。

これで世界は、少なくとも東アジアは平和になる。

これで北朝鮮に恫喝されずに済む、ミサイルの着弾に怯えなくて済む、

そして拉致被害者が取り戻せる、そう思った人も多かった筈です。

 

しかしあれはただのパフォーマンスでした。

金正恩・文在寅劇場に続き金・トランプ劇場を見せつけられただけだったのです。

米朝首脳会談の共同声明の非核化に関する項目は

板門店宣言を再確認し、北朝鮮は朝鮮半島の完全な非核化に向け取り組む。

というものでした。

そこには非核化完了の日にちもなく、工程表もなく不安なものでした。

 

今までも北朝鮮は6カ国協議等で議論し、その都度援助金を得てきました。

しかしいつも北朝鮮に騙されてきました。

今回も何度か事前協議をドタキャンしてきた北朝鮮です。

それだけでも信用できないのに、北朝鮮ペースに米国はのせられています。

今のところ、合意事項の中で北朝鮮がを守りそうなのが米兵遺骨返還ですが、

これも米国が北朝鮮に騙された可能性があります。

6月20日に米兵200人の遺骨を返還したと北朝鮮は米側に伝えたようですが

北朝鮮、米兵2百人の遺骨返還　トランプ氏説明

トランプ米大統領は（６月）20日、中西部ミネソタ州での演説で、北朝鮮が同日、朝鮮戦争で行方不明になった米兵200人の遺骨を返還したと述べた。

 

昨日、米兵遺骨50～55柱を返還する事を同意したとの報道があり、

米兵遺骨、来週にも返還

【ワシントン共同】米軍準機関紙スターズ・アンド・ストライプス電子版は17日、北朝鮮が朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨50〜55柱を来週にも米国に引き渡すことに同意したと報じた。

先月のトランプ氏の「北朝鮮が米兵200人の遺骨を返還した」との演説は

フェイクだったようです。

 

ポンペオ氏と北朝鮮の担当者は何度か協議しているようですが、

硬軟織り交ぜての協議で激しいやり取りだと想像します。

しかし、今のところ先行きは暗いです。

トランプ氏は北朝鮮の非核化については興味がなくなったのかもしれません。

米国領にミサイルが届かなければそれでいい、と思っているのか、

下手をすれば、米国が経済援助をする羽目になるかもしれない、

そんな事は真っ平だ、そう思っているかもしれません。

そうならない為にも北朝鮮問題に首を突っ込むのは程々に、と思っているのかもしれません。

何しろ、アメリカファーストであり、トランプファーストなんですから。

そして実業家ですから、損するのは避けたいと思っているでしょう。

その反面、プライドも高そうですから、騙されたと思ったら激高するかもしれません。

その場合は北朝鮮攻撃の可能性もあります。

 

もうこれ以上北朝鮮の脅威に晒され、振り回されるのはご免です。

長年、軍備を疎かにし憲法9条さえあれば安全と思い込まされたのが間違いでした。

この際、日本は軍備、防衛を真剣に考えるべきです。

米国に振り回され、米国の考え如何で日本の危機が高まる事は真っ平ごめんです。

他国同様、自分の国は自分で守り、国民や領土を守る為にどうすれば良いのか、

そして今何が足らないのかを真剣に考えるべきだと思います。