
やはり、数百年前の人物なのですから、「イメージ」で肉付けしていくしかないのだけれども。にしても「苛烈」な人物像だ。

だからというわけじゃないけれどもいつまでも色あせない存在感をもっているのでしょうか。
苛烈。
この一言に尽きるのです。

信長がどういう人物だったということよりも、時代の寵児というはどんな人間なのかがリアルに分かります。
「選ばれしもの」なんてなるものじゃないよ。
モタナイよ。
人生50年もあれば長生きの時代。
密度の濃い時代。
こんな激烈な時代が存在していれば、人類が殺し合いでいなくなってもおかしくないであろうにならないのだね・・・・・
文字どうり、死と隣り合わせの社会。死が身近な社会。
ポーンと身を置いたらどんな心境になるか、想像するものオトロシイ~・・・・・
戦国時代の人物に興味があるわけではないのです。
苛烈な人物の行動や心理描写を通じて、人間を見ているのが好きなんです。学ぶものがあります。省みることができます。
だから、どこまで時代考証がしっかりしていてとかは気にしないのです。
人間が描けてあればそれでOKなんです。

いい小説です。