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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開しています。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その242)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<萼:ガク、うてな、はなぶさ>
・うてな:
花萼=はなのうてな、
紅萼、緑萼、萼不(=萼跗)=うてなの台座のことらしい、萼珠=美しい萼
・はなぶさ:萼片=はなびら
*他に、朱萼、嫩萼、繊萼、深萼、金萼・・・などの熟語あり(字通)
<葷:クン、くさ(い)、なまぐさ> *「葷」は、“くさい、からい菜”の意。
・くさ(い):
葷菜、葷酒、葷辛
・なまぐさ:葷肉=臭い菜と生肉=なまぐさもの、
葷羶、葷腥
*俗に、牛・羊・豚の肉を「大葷」、鶏・魚・卵などを「小葷」という。
<葩:ハ、はな、はなびら>
・はな、はなびら:
葩卉(ハキ)、葩蘖(ハゲツ)=花と芽(字通)、はなびらと芽生え(大漢和)、
瓊葩(ケイハ)、紅葩(コウハ)、霜葩、残葩、葩華(ハカ)=はなびら、はな
<葆:ホ、ホウ、しげ(る)、たも(つ)、つつ(む)、たから、はねかざ(り)>*ホ(慣用音)
・しげ(る):
葆葆(ホウホウ)=草木の茂っているさま
・たも(つ):葆守=たもち守る、そのもの。葆徳=徳を保つ、葆真(ホウシン)=本質の性を保つ、葆就(ホシュウ・ホウシュウ)=保ち守って完成する。
・つつ(む):葆光(ホウコウ)=①光りをかくす、智徳をつつんであらわさない喩え(荘子) ②かすかな光 ③大きな光
・たから:葆命=宝命、
葆祠(ホウシ)=宝としてまつる、葆亀=宝亀=千歳を経た亀(*吉凶を占うのに用いる)
・はねかざ(り):葆車(ホウシャ・ホシャ)=羽蓋を立てた車、羽葆
<葯:ヤク、よろいぐさ>
・よろいぐさ:(音熟語見当たらず)
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