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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●<邑:ユウ、オウ、むら、くに、みやこ、うれ(える)>
・漢検2に「於邑」という熟語があり意味等の説明がなかったので調べた結果についてはすでに案内済み。ほかに、食邑・邑落・忿邑・村邑・都邑などの熟語掲載あり。これらの熟語の「邑」の音はすべて「ユウ」。
・「オウ」音について調べた。
<大字源>
①ユウ(漢音)、オウ(呉音)・・・意味は上記訓読みと同じ。
②オウ(アフ(漢音)、オフ(呉音))
「
阿邑(アオウ)」=おもねり迎合するさま
「
嗚邑(オオウ)」=「於邑(オユウ)」と同じ。(=悲しんで気分のふさぐさま・・・など)
*漢字辞典ネットさんに「【邑楽】おうら」という熟語が掲載されていたが、これは、群馬県にある地名らしい「群馬県邑楽郡邑楽町・・・」。
*余談
・ネットの「日本辞典」に、『「邑楽(おうら)」は、古くは「於波良岐(おはらぎ)」。茨城と同義で、
「オ(接頭語)・ハラ(原)・ギ(場所を示す接尾語)」→「オフラ」→「オウラ」と転じた説がある。
また、野原に多くの木が茂っていたことから「オハラギ(大原木)」とする説や「オハ(崖地)・ラ・ギ(場所を示す接尾語)」
の意とする説もあるという。 』とあった。
・いずれにしても「オウ(オフ?)」という音に「邑」を当てているということは、呉音だとしたら、歴史的にはだいぶ古くから
付与されていた地名かな???(^^;)このあたりのことも、古代史的観点から考察すると面白いんだが・・・。
●<猷:ユウ、みち、はかりごと、はか(る)>
・漢検2の熟語は「嘉猷(カユウ)」(=良いはかりごと)のみ。意味②の「みち(道)」の熟語掲載なし・・・。
・「はかる、はかりごと」に当たる熟語は、「(天子の)猷念」とか「猷詢(ユウジュン)」(=はかり問う)とか、いろいろある。
・
「みち(道)」に当たる熟語は、どうも、「
大猷(タイユウ)」のよう・・・
* 「
大猷」には「
大きなはかりごと」という意味ももちろんあったが・・・(大字源・漢字源ともに「大」の項の方の「大猷」では、そのような意味での説明あり)
<大字源>
大猷(タイユウ)=大道
<漢字源>
大猷(タイユウ)=長くのびる道 「秩秩たる大猷・・・」(詩経・小雅・巧言)
*漢字源の出典の詩経にある「秩秩」の意味・・・
①川の水が調子よく流れるさま
②びっしりとつまるさま
③秩序正しく整っているさま
④うやうやしくつつしむさま
⑤清らかで美しいさま
*「秩秩たる大猷・・・」の「秩秩」は、③か⑤の意味でしょうかね・・・。
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