古い・・・と言うか、時代物の建物と言われる物は、結構身近に存在する。
一寸由緒のあるお寺や神社などに行けば、世紀単位でゴロゴロしている。
問題は、其の手のモノ以外で、必要無さそうであるにも拘らず残っているやつである。
戦時中、或は開戦前の話である。
軍隊は、基本的に、営内生活であるから、気軽に外出は出来ない。
出入りには、門衛があり、衛兵が居り、誰何される訳である。
が、其の衛兵自体は娑婆と向き合っている。
と言う事で、門衛をしながら、逢引をしていた。
其の日も、待ち合わせをしていたので在るが、急な当番変更で、別の衛兵が立つ事になってしまった。
しかし、其れを伝える術は無い。
其れとは知らず、彼女は暗がりの中で門に近づく。
「誰か!」答えない。
「誰か!」答えない。
「誰か!」答えない。
運命の三度目であった。
当時の対応として、三度誰何の後、返答なき場合、不審者と見做し・・・。
今に残る、某駐屯地の兵舎には、当時からアレが出るとの噂が絶えない。
現在でも、内部の人間は、近寄りたくない!と、言っている。
実際、例の如く儂も鳥肌が・・・。
一寸由緒のあるお寺や神社などに行けば、世紀単位でゴロゴロしている。
問題は、其の手のモノ以外で、必要無さそうであるにも拘らず残っているやつである。
戦時中、或は開戦前の話である。
軍隊は、基本的に、営内生活であるから、気軽に外出は出来ない。
出入りには、門衛があり、衛兵が居り、誰何される訳である。
が、其の衛兵自体は娑婆と向き合っている。
と言う事で、門衛をしながら、逢引をしていた。
其の日も、待ち合わせをしていたので在るが、急な当番変更で、別の衛兵が立つ事になってしまった。
しかし、其れを伝える術は無い。
其れとは知らず、彼女は暗がりの中で門に近づく。
「誰か!」答えない。
「誰か!」答えない。
「誰か!」答えない。
運命の三度目であった。
当時の対応として、三度誰何の後、返答なき場合、不審者と見做し・・・。
今に残る、某駐屯地の兵舎には、当時からアレが出るとの噂が絶えない。
現在でも、内部の人間は、近寄りたくない!と、言っている。
実際、例の如く儂も鳥肌が・・・。