落語の話ではないが、世に二つという、雅楽で使っているようなあれである。
お祭で使う太鼓で、普通は胴長の革張りだが、これは、直径が胴長より大きく、胴の上に火焔の飾り(焔胞?)が付いている。大概は一対で、彩色が施されて脚の上に載っている。
T県のU市役所に、この火焔太鼓が飾られている。(と思う、昔は在った。)
元々は、市内のS町のもので、昔はどこの町内にも在る物だった。という事は、その祭は、現在は・・・残念ながら伝わっていない様だ。
S町に代々続くMという名家がある。或る時そこの当主が熱を出し寝込んでしまった。
十日ほどたった頃、本家の地元の物見御祓いの偉い先生(氏神社の老巫女?)が、何も言わないのに向うからやってきた。
「拝んでいると、Mさんの処に何かが在って、表に出たがっている。何も無ければいいが、変わった事は無いか?」
言われた家人は、吃驚して、医者に掛かっても良くならないことを話す。
兎に角、障っている物を探そうという事になり、蔵を一つづつあたっていくと、桐箱の中にさらしで包まれた祭太鼓が入っていた。
あちこち蟲に喰われ、飾り紐もぼろぼろに。
先生と一緒に、さらしを換え、綺麗に掃除をしてやると、翌日には当主の熱も引き元に戻った。
個人で修理、保管は大変だと悩んでいたのを、市役所に寄付するという事で、一件落着。現在の市役所での展示と相成った。
後日、その話を聴いた他の町内も、寄付の申し込みに行ったが、予算が・・・と断られ「S町はうまい事やった」と言って居たそうな。
今日の箴言
<触らぬ神に祟りなし。障らぬ神も祟りなし。障るほど、祟れるほどに力あれ。されば崇めん、奉らん。我に御力遣わしたまえ。>
お祭で使う太鼓で、普通は胴長の革張りだが、これは、直径が胴長より大きく、胴の上に火焔の飾り(焔胞?)が付いている。大概は一対で、彩色が施されて脚の上に載っている。
T県のU市役所に、この火焔太鼓が飾られている。(と思う、昔は在った。)
元々は、市内のS町のもので、昔はどこの町内にも在る物だった。という事は、その祭は、現在は・・・残念ながら伝わっていない様だ。
S町に代々続くMという名家がある。或る時そこの当主が熱を出し寝込んでしまった。
十日ほどたった頃、本家の地元の物見御祓いの偉い先生(氏神社の老巫女?)が、何も言わないのに向うからやってきた。
「拝んでいると、Mさんの処に何かが在って、表に出たがっている。何も無ければいいが、変わった事は無いか?」
言われた家人は、吃驚して、医者に掛かっても良くならないことを話す。
兎に角、障っている物を探そうという事になり、蔵を一つづつあたっていくと、桐箱の中にさらしで包まれた祭太鼓が入っていた。
あちこち蟲に喰われ、飾り紐もぼろぼろに。
先生と一緒に、さらしを換え、綺麗に掃除をしてやると、翌日には当主の熱も引き元に戻った。
個人で修理、保管は大変だと悩んでいたのを、市役所に寄付するという事で、一件落着。現在の市役所での展示と相成った。
後日、その話を聴いた他の町内も、寄付の申し込みに行ったが、予算が・・・と断られ「S町はうまい事やった」と言って居たそうな。
今日の箴言
<触らぬ神に祟りなし。障らぬ神も祟りなし。障るほど、祟れるほどに力あれ。されば崇めん、奉らん。我に御力遣わしたまえ。>
「火焔太鼓」orz
橘屋円蔵師匠のが好き。
実物をテレビで雅楽の時に見たのですが、
すごい大きいですよね。
個人蔵にするには、資力もいるし、力もいるものなんだろうな~と想像。
落語の嘘というのも、演出の中にあって、実際は、風呂敷で包んでひょいと背負うなど出来ないのですが、其れを踏まえて、荷車で、とやって、「だから、清は駄目なんだ!」と、叱られたそうです。