しょーきゅーし

怪しい妖しい尚休の、一寸気抜けの(含む危ない、過激)プレゼンツ&箴言?を

小ネタ

2006年01月24日 18時10分22秒 | あっち
 私の仕事場には、pcがある。レセプト請求用にあるのだが、普段はゲームくらいにしか使ってない。そこに、まだ幼稚園に上がる前の、若い衆仲間の娘がよく遊びに来る。近頃のお子達は凄い。気が付くと、自分で、ゲームを開いて、遊んでいる。

 大昔は、遊ぶといっても、おもてを訳も無く駈けずり回ってたりしたものだが。

 その頃の話・・・にしておこう。

 遊び場といえば、近所のお寺や墓場、神社の境内など。お寺では怒られた記憶があるが、神社では騒ぎもせず大人しく遊んでいた。
 ちょっとした神社だと、境内神域に複数の御宮や社が集まっていて、参道の脇に別の神社があったりした。

 あるときも、参道を走っていくと、鳥居の右にある神社の拝殿の、濡れ縁に腰掛けて笛を吹いている人が居る。白い着物で、白い袴、白足袋に草履で黒っぽい眼鏡を掛けていた。若くはないが年寄りにも見えなかった。
 邪魔する前に、走っていると怒られそうで、静かに、笛を聴きながら歩いていった。
 御神籤売り場の前には、葉書の木もあって本殿前の広場には、大きな木があり、その間で、先ほどの人と同じ格好の若い人が、落ち葉を掃き集め焚き火をしていた。
 ひとしきり遊んだ後、焚き火に当たりながら若い神職さんに、喋りかけた。
 「あっちの、雷神様のところで、笛吹いてる人はお掃除しないの?」
 変な顔で、こちらを見つめながら、「どんな人?」と色々聞いてきた。そして、
「多分、先代の宮司さんだよ、私の、お父さんだね。」と言いながらニコニコしていた。

 大人になって解ったのだが、先代の宮司は、あの時の数年前に亡くなっていた。

 多少アレンジしてありますが。