暑寒の戯言

北海道の空から・・・・

谷空木

2012-06-30 | 暑寒の花達

タニウツギ(スイカズラ科)「谷空木」2012.06.24 暑寒別岳登山口

スイカズラ科の落葉低木。北海道~本州の主に日本海側の日当たりのよい山野に生える。高さ2~5m。本年枝は紫褐色を帯び、皮目が多い。葉は対生し、長さ4~11cmの楕円形~卵状楕円形。先端は鋭くとがり、細かい鋸歯。本年枝の先端や葉腋から散房花序をだして、淡紅色または紅色の花を2~3個ずつつける。果実はさく果で、長さ1.2~1.8cm、直径2.5~3mmの円柱状。成熟すると先端が2裂する。種子は長さ2mmの楕円形、縁に翼がある

名の由来は、山の「谷間」に多く生え、茎の中が空洞の木であるところから。

花言葉は、 「豊麗」。


菊葉鍬形

2012-06-29 | 暑寒の花達

キクバクワガタ(ゴマノハグサ科)「菊葉鍬形」2012.06.24 暑寒別岳

ゴマノハグサ科の多年草 。北海道から千島列島、サハリンに分布しています。亜高山帯から高山帯の岩礫地や海岸の砂礫地に生え、高さは5~20センチになります。葉は広披針形から卵形、卵状三角形で、先が尖り、羽状に裂けます。7月から8月ごろ、青紫色の花を咲かせます。

名の由来は、葉がキクの葉に似ていることから 。またクワガタは果実が細い萼でつつまれている様子がクワガタムシに似ていることから。

花言葉は、「純潔、多彩な人」


蝦夷延胡索

2009-05-08 | 暑寒の花達

エゾエンゴサク(ケシ科)「蝦夷延胡索」2007.05.12暑寒別川

ケシ科の多年草。北街道、本州(中部、北部)の低地~山地の湿った林下や草地に生える。草丈は10~15センチ程度、花は4~5月頃に咲き、長さ1.5~2.5ミリで小さく先端は唇状。地中に球形~卵形の塊茎がある。葉は1~2回の3出複葉で、小葉の形は線形~卵形まで様々。花は総状花序につき長さ2cmほど。花弁は4個あり上花弁の後方は円柱形の距になる。花の色は様々で白、桃、淡紫、濃紫色まで。

名の由来は、漢方薬の生薬からで、中国・朝鮮のエンゴサクの塊茎を蒸して日干にして乾燥したものを、延胡索と言う事から。

花言葉は、妖精たちの秘密の舞踏会」・・・・風のガーデンより


2009.05.03 増毛果樹園


唐松草

2008-07-10 | 暑寒の花達

カラマツソウ(キンポウゲ科)「唐松草」2008.07.06暑寒別岳

キンポウゲ科の多年草。ユーラシア大陸に広く分布し、日本では各地の高原に生える。高さ六〇~九〇センチメートルになる。葉は二~三回羽状複葉、各小葉は長さ二~三・五センチメートルの倒卵形で三~五裂する。夏、茎頂に白または帯紅色の小花を多数半球状につける。花後、三つの翼をもつ広倒卵形の果実を結ぶ。

名の由来は、花の形が唐松(落葉松)の葉の集まりに見立てた事から。
         (落葉松は葉の出方が唐絵のマツに似ることから)

花言葉は、献身


柳蘭

2007-08-29 | 暑寒の花達

ヤナギラン(アカバナ科)「柳蘭」2007.08.19ポンショカンベツ川

アカバナ科の多年草。北海道・本州中北部の高原のやや湿った草地に群生する。高さ〇・五~二メートル。全体に細毛を散布。葉はヤナギの葉に似て長楕円形ないし披針形で長さ八~一五センチメートル。夏、梢上に紅紫色の四弁花を多数穂状につける。果実は狭長楕円形で長さ約六センチメートル、熟すと縦に四裂して白い冠毛のある種子を飛散する。

名の由来は、細長い葉を柳に、大きく美しい花を蘭に見立てて。

花言葉は集中


黄釣舟

2007-08-28 | 暑寒の花達

キツリフネ(ツリフネソウ科)「黄釣舟」2007.08.19ポンショカンベツ川

ツリフネソウ科の一年草。各地の山中のやや湿った所に生える。高さ〇・五~一メートル。葉は有柄で互生。葉身は長さ四~八センチメートルの長楕円形で、縁にあらくてゆるい鋸歯がある。初夏から秋、葉腋から細い花柄を出し、形はツリフネソウに似た黄色の花を二~四個下向きにつける。花は長さ約三センチメートルの左右相称で、萼片、花弁ともに三個ずつあるが、それぞれ著しく特殊な形をしており、花の形はほら貝を思わせる。

別名 ホラガイソウ

名の由来は、花の色が黄色で細い柄にぶら下がる花の姿が帆を上げた船に見立てた。活け花の釣船型の花器に見立てた事から。

花言葉は堪え切れない。じれったい。


大文字草

2007-08-27 | 暑寒の花達

ダイモンジソウ(ユキノシタ科)「大文字草」2007.08.19ポンショカンベツ川

ユキノシタ科の多年草。各地の山地のやや湿り気がある岩上に生える。高さ一〇~三〇センチメートル。葉は長柄をもち根生。葉身はほぼ円形で掌状に浅裂し縁に粗い鋸歯がある。葉の裏面はふつう白色を帯びる。夏から秋にかけ花茎がのび、「大」の字形の白い小さな五弁花が多数集まって咲く。

名の由来は、花の形が「大」の文字に似ている事から。

花言葉は自由


蝦夷禊萩

2007-08-25 | 暑寒の花達

エゾミソハギ(ミソハギ科)「蝦夷禊萩」2007.08.19ポンショカンベツ川

ミソハギ科の多年草。各地の湿地に生える。高さ約一メートル。ミソハギに似ているが全体に短毛がある。全体が青緑色で、葉は対生し、細長く先がとがる。夏、径約一センチメートルの紅紫色の六弁花が上部の各葉腋に集まってつき、全体として総状花序のように見える。

名の由来は,盆のときの供花として使われ「みそぎはぎ」が転訛したことから。

花言葉は慈愛


山母子

2007-08-24 | 暑寒の花達

 ヤマハハコ(キク科)「山母子」2007.08.13暑寒別岳

 キク科の多年草。北海道、本州中部以北の山地の乾いた草地に生える。高さ三〇~八〇センチメートル。茎と葉の裏に白い綿毛を密生。葉は線状披針形で基部は茎を抱く。雌雄異株。夏から秋にかけ、茎頂に小枝を分け、径約一センチメートルの頭状花を多数つける。総包片は銀白色を帯び花より目立つ。

別名 ヤマボウコ

名の由来は、ハハコグサ(春の七草のひとつでオギョウのこと)に似ていて、山に生える事から。

花言葉は純情


細葉木曾千鳥

2007-08-09 | 暑寒の花達

ホソバノキソチドリ(ラン科)「細葉木曾千鳥」2007.07.22雨竜沼湿原

ラン科の多年草。北方領土を含む北海道から本州中部地方に分布。低山から亜高山まで、日当たりのよい湿地や草地に生える。高さ20-40㎝で葉は細長い楕円形で茎の中に1枚つく。鱗片葉は披針形。7月~8月茎先に総状花序を出し淡黄緑色の小さな花が一方に偏ってつき、距は12-18㎜と長く、後上方に跳ね上がる。

名の由来は、木曾地方で最初に見い出され?花を干潟や河原に住む「千鳥」にたとえ木曾千鳥の葉より細長いことから。


鴇草(朱鷺草)

2007-08-07 | 暑寒の花達

トキソウ(ラン科)「鴇草」2007.07.22雨竜沼湿原

ラン科の多年草。各地の湿地に生える。高さ約二五センチメートル。葉は長さ約一〇センチメートルの長楕円形で花茎の中ほどに一枚つく。初夏、茎頂に長さ約二センチメートルの紅紫色の不整斉花が一個咲く。花の下には葉状の苞(ほう)がある。

名の由来は、花の色が鴇の羽色に似るところからの名。

花言葉は献身


甘にゅう

2007-08-03 | 暑寒の花達

アマニュウ(セリ科)「甘にゅう」2007.07.22雨竜沼湿原

セリ科の多年草。北海道、本州中部以北の山地や原野の日当りのよいところに生える。茎は高さ二~三メートル。夏、茎上に大きな複散形花序を出し多数の白い小花をつける。

別名 マルバエゾニュウ「丸葉蝦夷にゅう」

名の由来は、茎に甘味があるところから。ニュウはアイヌ語


黒花半鐘蔓

2007-08-02 | 暑寒の花達

クロバナハンショウヅル(キンポウゲ科)「黒花半鐘蔓」2007.07.22雨竜沼湿原

キンポウゲ科のつる性草本。北海道以北の山野に生える。茎は葉を密生、他物にからんで伸びる。葉は対生し有柄、羽状複葉でまばらに二~四対の小葉をもつ。小葉は卵形または長卵形で先端がとがり、しばしば二~三裂し裏面には短毛を生じる。葉軸の先端は巻ひげになる。夏、葉腋から花柄を出し、頂に黒色細毛を密生した暗紫色の鐘形花を一個半開する。果実は楕円形で細毛がある。

別名、エゾハンショウヅル「蝦夷半鐘蔓」

名の由来は、蔓性で花の色が黒い紫色で花の形が半鐘に似ていることから。


小梅草 

2007-08-01 | 暑寒の花達

コバイケイソウ(ユリ科)「小梅草」2007.07.22雨竜沼湿原 

ユリ科の多年草。本州中部以北の深山の湿った草地に生える。高さ〇・五~一メートル。根茎はアルカロイドを含み有毒。葉は互生し、基部は鞘となって茎を包み、葉身は楕円形で長さ一〇~二〇センチメートル。初夏、茎頂に大きな円錐花序を出し、多数の白い六弁の花をつける。

別名、こばいけい。ししのはばき。

名の由来は、花が梅に似て、葉が蘭に似て梅草より小さいことから。

花言葉は遠くから見守る


高嶺唐打草

2007-07-27 | 暑寒の花達

タカネトウウチソウ(バラ科)「高嶺唐打草」2007.07.15暑寒別岳

バラ科の多年草。北海道、本州(中部)の高山の湿った草地やれき地に分布する。
高さ40~80cmで長い奇数葉状複葉が根生し、長卵形で長さ3~5cmに小葉が5~7対ある。鋸歯縁で表面は光沢があり、裏面は白っぽい。茎にも小さな複葉がつく。花は長さ3~10cmの穂状に密に多数つき、下から咲き上がる。花弁はなく4枚のがく片の中央から長い雄しべ4本が突き出る。

別名、フデトウウチソウ「筆唐打草」

茎や葉の中軸に縮れ毛がある変種のリシリトウウチソウがある。

名の由来は、花穂の形が中国の組紐の「唐打」に似ていて高山に咲くことから。