私たちはどう受け止めたらいいのだろう
首相、中間貯蔵要請 井戸川町長「双葉郡民は国民ですか」
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協議会で中間貯蔵施設の双葉郡設置を要請する野田首相=8日午後、福島市のサンパレス福島
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野田佳彦首相が8日、「原子力災害からの福島復興再生協議会」で福島第1原発事故に伴う中間貯蔵施設を福島県双葉郡に設置することをあらためて要請したことについて、出席者の一人で受け入れに反対している福島県双葉町の井戸川克隆町長は協議会後、「話が一方的に進み、納得できない」と不満を述べた。
「双葉郡民を国民だと思っていますか、法の下の平等が保障されていますか、憲法で守られていますかと尋ねた」
井戸川町長は協議会の席上、原発事故で古里を追われた上、中間貯蔵施設の受け入れを迫られて理不尽な境遇に置かれた住民の思いを酌み、野田首相に質問した。首相は「大事な国民だと思っている」と答えたという。
双葉町は第1原発が立地し、中間貯蔵施設の有力候補地の一つに挙げられている。井戸川町長は4日の仕事始めのあいさつで受け入れ反対の意思を明らかにし、政府が町の意向を聞かずに地元設置の方向性を打ち出したことにも不満を抱く。
協議会に出た富岡町の遠藤勝也町長も政府の説明が不十分だという認識で、「どういう場所にどういうスケジュールで設置するのかをしっかり説明してほしいと国にお願いした」と語った。
2012年01月09日月曜日